カルティエ ロードスター、クラシックとモダンの融合。
カルティエ ロードスターの最大の特徴はトノー型ケースです。このタイムレスなドレスウォッチ シリーズには、機械式・クォーツ駆動、レディース・メンズモデルなど、種類豊富な時計がラインナップされています。ゴールドやダイヤモンドなどが使用された、高級なロードスターも提供されています。
定番のトノー型ドレスウォッチ
2001年に一般公開されたロードスターは、カルティエの代表作です。多くのファンに惜しまれながら、パリの高級時計メーカーは、そのわずか10年後にロードスターの生産を中止しました。
ロードスターは、トノー型のケースを持ち、1960年代のスポーツカーを強く意識したデザインになっています。ケースの形状、特にリューズのデザインは、アルファロメオやアストンマーチン、メルセデスのクラシック ロードスターを彷彿とさせます。しかし、ロードスターは古い意味でのスポーツウォッチではありません。オペラ鑑賞や商談、式典などのフォーマルなシーンはもちろん、ポロシャツやTシャツの着こなしにもマッチするドレスウォッチです。
異なるケースサイズで提供されているロードスターは、女性も男性も着用できます。メンズウォッチでは43×38mm、レディスウォッチでは36×30mmのケースが一般的です。クラシックな3針モデルをはじめ、クロノグラフやGMT機能搭載の時計も選べます。カルティエは、素材にステンレススチール、イエローゴールド、ホワイトゴールド、レッドゴールドを使用しています。多くの場合、ETAムーブメントをベースとした機械式自動巻きキャリバーが搭載されています。ただし、クォーツムーブメントを搭載したモデルもあります。100m (10気圧) 防水とストラップのクイックチェンジシステムを備えたロードスターは、日常的な使用にも便利です。
カルティエ ロードスターを買う5つの理由
- トノー型のカルティエ ドレスウォッチ
- 3針時計とクロノグラフ
- ステンレス、コンビ、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド素材のケース
- 自動巻きとクォーツ
- ケース径20mm~49mmの女性・男性向けサイズ
カルティエ ロードスターの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 素材 / 駆動 / 特徴 |
ロードスター レディ / WE5001X1 | 285万円 | イエローゴールド / クォーツ / ダイヤモンド装飾、日付 |
ロードスター XL クロノグラフ / 2619 | 135万円 | イエローゴールド / 自動巻き / クロノグラフ、日付 |
ロードスター クロノグラフ / W62027Z1 | 70万円 | コンビ / 自動巻き / クロノグラフ、日付 |
ロードスター / W62032X6 | 50万円 | ステンレス / 自動巻き / GMT、日付 |
ロードスター S / 3312 | 40万円 | ステンレス / 自動巻き / 日付 |
ロードスター / 2510 | 35万円 | ステンレス / 自動巻き / 日付 |
ロードスター / 2675 | 30万円 | ステンレス / クォーツ / 日付 |
カルティエ ロードスターの価格
カルティエは2012年に早くもこのシリーズを廃盤にしたため、現在市場で販売されているロードスターは、ほぼ例外なく中古品です。しかし、多くのモデルのコンディションは、良好~非常に良好です。コレクションで最も安く提供されているのは、クォーツムーブメントを搭載したステンレススチール製の3針レディースモデルです。この小型な31mmx37mmのクォーツ時計は、Chrono24で非常に良いコンディションで30万円ほどで販売されています。リファレンス2510のような自動巻きキャリバーを搭載した女性用ウォッチをご希望の場合、2~3万円の追加料金がかかります。
ロードスターのメンズモデル、ステンレススチール製3針時計は、約35万円からの価格で提供されています。この価格帯では、自動巻きキャリバーを搭載した38mmx43mmのリファレンスW62002V3が見つかります。文字盤はブラックでホワイトのアラビア数字を配し、スポーティーな雰囲気を演出しています。ホワイトダイアルにローマ数字という、よりクラシックなカルティエの外観がお好みなら、リファレンスW62000V3がおすすめです。文字盤以外は前述のリファレンスと同じで、こちらも35万円前後で購入できます。
また、カルティエロードスターには、ゴールドケースのバージョンが多数存在します。これらのモデルでは、価格はかなり高くなります。例えば、31mmx37mmのイエローゴールド製リファレンスW62018Y5の、保存状態の良い商品は、約70万円で販売されています。最も高価なのは、リファレンスWE5001X1などの宝石をあしらったモデルです。ベゼルにダイヤモンドをあしらったこのクォーツウォッチには、約285万円の価格がつけられます。この時計には、18Kゴールドの3列リンクのブレスレットが付いてきます。
ロードスターのコンビモデルでは、1980年代の魅力が蘇ります。ステンレススチールとイエローゴールドのリファレンスW62031Y4のような自動巻きモデルは、約40万円で購入できます。
ロードスターS
2010年、カルティエはロードスターSを発表し、コレクションを拡充しました。一見してロードスターとわかりますが、やや控えめなデザインになっています。カルティエはこのモデルにおいて、ラグのネジをなくし、日付拡大鏡も省いています。また、ベゼルもよりフラットな形状になり、より際立っています。特に、ベゼルにブラックDLCレイヤー (ダイヤモンドライクカーボン) を採用したモデルのベゼルは顕著です。このコーティングにより、表面は特に硬質になり、傷がつきにくくなっています。モダンでシンプルな外観は、クラシカルなホワイトダイヤルとブラックのローマ数字との美しいコントラストを形成しています。
ロードスターS Ref.3312の価格は、DLCベゼルとラバーストラップの時計が約25万円、ポリッシュ仕上げのステンレススチールとメタルブレスレットのが約40万円となっています。
クロノグラフとGMT搭載のロードスター
よく旅行をする方にとって、ロードスター XL GMT Ref.W62032X6は便利な一本になるでしょう。この時計の文字盤の周縁には24時間スケールが刻まれており、GMTセンター針を用いて、第2タイムゾーンの時刻を読み取ることができます。この便利な時計の48mmx43mmサイズ、ステンレスモデルで状態が良い商品には、約50万円の価格が付けられます。
また、このシリーズにはクロノグラフもラインナップされています。トリコンパックス構造を持つこのモデルは、6時と9時位置に分と時間を表示し、3時位置のスモールセコンドは日付表示と場所を共有しています。カルティエではキャリバー8510と呼ばれるETA2894-2が、これらの時計の心臓として機能しています。ポリッシュ仕上げのステンレススチールモデルで、価格は55万円ほどになります。ゴールドとステンレスのコンビモデルW62027Z1なら、さらに1~2万円追加の価格になります。保存状態の良い18Kイエローゴールドのリファレンス2619では、価格が約135万円に上昇します。
ロードスターSのクロノグラフバージョンは、リファレンスW6206020です。カルティエはこれらの時計にETA 7753を搭載しており、インダイヤルの配置が若干変更されています。9時位置にスモールセコンドが設置され、ミニッツカウンターは日付表示のある3時位置へ移行しています。3針のロードスターSモデルと同じく、ポリッシュ仕上げのステンレススチールベゼル、もしくはDLCコーティングのベゼルが備えられています。価格はいずれも45万円前後です。
クラシックなスポーツカーから着想を得た時計
ロードスターは、1950年代から60年代のスポーツカーのデザインから大きく感受されています。トノーケースの曲線は、当時のスポーツカーの流線型を強く連想させます。特にラグ部分に見られる凹んだビスは、アルファロメオ・スパイダーやアストンマーティン・レーシングなどのクラシックカーのヘッドライトを思い起こさせます。カルティエのデザイナーは、リューズにもオールドタイマーの要素を組み込んでいます。リューズはケースの側面の曲線部に配置されており、昔のキャデラックのテールフィンに付いているテールライトのような形をしています。さらに、リューズがサファイアクリスタルにスムーズに流れ込み、日付表示上に拡大ルーペを形成するように設計されていることから、この印象がさらに助長されています。
文字盤はカルティエらしく、ローマ数字とアラビア数字を組み合わせたデザインになっています。このデザインは、ファンの間で「ルーレット」または「ラスベガス」と呼ばれ、ポルシェ356スピードスターのスピードメーターにインスパイアされています。ただし、このタイプの文字盤は3針モデルにのみ採用され、ロードスターのクロノグラフ仕様にはローマ数字のみが仕様されています。それでも、3時、6時、9時位置のインダイヤルはルーレット盤を小さくしたようなデザインで、スポーティーな印象を損ないません。
王室や貴族のご用達
1847年、ルイ・フランソワ・カルティエが師匠のジュエリー工房を引き継ぎ、会社を設立しました。そして、その孫たちが家名を世界に知らしめました。19世紀から20世紀にかけて、カルティエはヨーロッパの高貴な宮廷に宝石を供給していました。サントスは、1904年に誕生した同社初の男性用腕時計です。
カルティエは現在リシュモングループ (ボーム&メルシエ、ダンヒル、IWC、モンブラン) に属しています。時計やジュエリーに加え、革製品、メガネ、筆記用具など、その他のラグジュアリー分野の商品も展開しています。ケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトンがバロン・ブルーの腕時計を愛用している他、現在も多くのセレブリティによって愛用されています。