ミューレ・グラスヒュッテ – 5世代続く家族経営
家族経営会社ミューレ・グラスヒュッテの時計は、精密機器です。ミューレは荒い大海においても正確に時を刻み、厳しい環境下でも信頼の置けるタイムピースを生み出しています。また、その直線的なデザインはスーツとネクタイにもよく似合うものです。
ミューレ・グラスヒュッテの時計を買う5つの理由
- 長い歴史を持つ独立したドイツの家族経営マニュファクチュール
- はっきりとした機能的なデザインを持つ堅牢な時計
- 海上・航空救急隊のために開発されたS.A.R.モデル
- セリタやETAのムーブメントをミューレが完璧に装飾
- 特許を取得したウッドペッカー・レギュレーターが支える高い精度
厳しい環境下でも利用できる時計
ミューレ・グラスヒュッテは伝統あるドイツの家族経営工房です。19世紀の中期に創立されたこの工房は、機械式の計器製造メーカーとして時計界においてその名を上げました。現在このブランドは、陸・空・海で着用できる、堅牢で高精度、かつモダンなスポーツウォッチの製造で有名です。
時計のデザインは明瞭で簡潔、また機能的です。ディテールにまでこだわって熟考された時計において、パーツのすべてがそれぞれの役割を遂行します。それはまず、素材選びから始まります: ケースは耐久性の強い ステンレス、またはチタン製で、ガラスには傷に強いサファイアを採用しています。時計には用途によって、ステンレス、ナイロン、ラバー、レザー、もしくは防水性を備えるレザーとラバーの合成素材が使用されます。レッド、オレンジ、もしくは様々なトーンのブルーが文字盤上のアクセントになっており、新鮮な印象を与えます。
ミューレが提供しているコレクションの中でも最も人気なのは、プロマーレ、トイトニアとテラスポーツです。プロマーレ シリーズでは完璧なアウトドアウォッチが提供されているのに対し、トイトニア コレクションの時計はスポーツウォッチとドレスウォッチの融合です。また、テラスポーツ シリーズには典型的なパイロットウォッチと観測用時計がラインナップされています。
これらに並ぶミューレの注目時計には、セーリングスポーツからインスピレーションを受けた、29erコレクションと、ツールウォッチのS.A.R.シリーズです。S.A.R.シリーズは、メーカーが ドイツ海難救助協会とドイツ海軍航空救助隊と協力して開発したものです。このシリーズ内の時計は高精度で、厳しい環境下で働く海上救急救助隊の日々の活動の際にも着用できるものです。
搭載されているセリタやETAのムーブメントで、機構にはミューレによる精巧な装飾が施されています。ミューレ時計に内蔵されるムーブメントのすべてには、同社独自開発の ウッドペッカー・レギュレーターが搭載されています。この特別な緩急針により、厳しい環境においても高い精度を保持することが可能です。
ミューレ・グラスヒュッテ時計の価格は?
モデル | 価格 (約) | 耐圧性 | 特徴 |
プロマーレ クロノグラフ | 43万円 | 30気圧まで | クロノグラフ、日付表示 |
トイトニア スクエア | 43万円 | 10気圧まで | クロノグラフ、日付表示、スクエア型ケース |
ヨットタイマー ブロンズ | 31万円 | 30気圧まで | ブロンズケース、日付表示 |
ラスムス 2000 | 27万円 | 200気圧まで | 日付表示、耐磁性1000ガウスまで |
テラスポーツ IV GMT | 23万円 | 10気圧まで | 第2タイムゾーン |
ルノヴァ デイ/デイト | 21万円 | 10気圧まで | チタンケース、日付表示、曜日表示 |
29er デイ/デイト | 400万円 | 10気圧まで | 日付表示、曜日表示 |
マリンスポーツ用時計: モデルと価格に関する情報
水上や水中で着けられる時計をお探しの方には、ミューレ・グラスヒュッテの時計が最適です。それは、 プロマーレ コレクション の名前にも表れています。ステンレス製の時計は最大300m (30気圧) までの防水性を備えており、針とインデックスには蛍光塗料が使用されています。メンズモデルはサイズ42mm~44mmで提供されており、仕様には3針の日付表示付きモデルと、3針の両方向回転カウントダウンベゼル付きモデル、またクロノグラフがあります。これらの時計の価格は約15万円~43万円になります。ケースサイズ39mmのレディースモデル、マザーオブパール素材の文字盤使用の時計は、価格約22万円でご購入いただけます。
29er コレクション は、それと同名のセーリングボートに因んで名付けられました。そしてこの時計は、小型セーリングボート 29erと同じくダイナミックな印象を与えます。この42mmサイズのステンレス製時計のデザインで最重要視されたのは、 最良の視認性です。これは、明瞭な文字盤、蛍光塗料が使用された針とアワーインデックス、熟考された配色によって実現されています。ミューレはモデルの配色において船舶のテーマを念頭に置き、ブラック、ホワイト、グレー、ブルーを配合しています。3針モデルには、小窓表示やセンター針デイトなど、数種の異なる日付表示の種類が提供されています。このモデルの価格は約15万円~17万円です。同シリーズ内のクロノグラフ モデルは、約30万円の価格で販売されています。
S.A.R. レスキュータイム と S.A.R. パイロットクロノグラフ、ラスムス 2000、ゼーバタリオン GMTはプロ仕様の機器です。これらの時計は厳しい海の環境に耐久するように設計されており、衝撃に強く、機能的で使いやすく作られています。価格約19万円のレスキュータイムは、水深1000m (100気圧) までの耐水性を備えています。パイロットクロノグラフではプッシュボタンとリュウズを左側に取り付けることも可能で、これによってできるだけ広い使用面積を確保することができます。両モデルの価格は約33万円です。価格約27万円の ゼーバタリオン GMT は、ケースサイズ45mm、チタン製で、第2タイムゾーン機能が搭載されています。
最大の耐水性を備えるモデルは ラスムス 2000 .です。この時計は 水深2000m (200気圧) まで耐水 し、また1000ガウスまでの磁気にも耐久します。さらに、潜水用時計に欠かせない逆方向回転防止ベゼルが使用されています。サイズ45mmのこのステンレス製ダイバーズウォッチは、約27万円でご購入いただけます。さらに高級感があるモデルをお好みの方は、ヨットタイマーの限定版がおすすめです。このモデルのケースは44mmサイズで、ブロンズ ケースは一見の価値があります。この時計の耐水性は水深300m (30気圧) までですが、その代わり限定50本というレアモデルです。ケースは年を重ねるに連れて変色し、これが時計に、その一本にしかない味わいを与えます。ヨットマスター ブロンズ エディションは約30万円で販売されています。
ご購入ガイド: トイトニアとルノヴァ – ドレスウォッチとスポーツウォッチ
トイトニア コレクション において、ミューレ・グラスヒュッテはスポーティーなデザインとドレスウォッチの優雅さを統一しています。機能としては、便利なデイデイト表示、ビッグデイト、クロノグラフなどが提供されており、また、24のタイムゾーンを表示するワールドタイムウォッチもあります。さらに、クロノグラフ認定を持つモデルも提供されています。特に注目すべきモデルは、トイトニア II スクエア クロノグラフです。モデル名からも分かるように、この時計には 四角いケースが備わっており、他のミューレ時計とは一味違うデザインです。トイトニア シリーズにラインナップされているモデルの価格は、約21万円~43万円です。
同様にスポーティーでシックなコレクションには、 ルノヴァがあります。ケース素材はステンレスと軽量チタンの2種類で提供されており、ポリッシュ仕上げで光り輝きます。針、目盛り、アワーマーカーには夜光塗料スーパールミノヴァが使用されており、暗い場所でも完璧な視認性が確保されています。ブラウンのクロコダイルレザーストラップを使用することで、全体的に上品な印象を与えます。コレクション内には様々なコンプリケーション搭載のモデルが提供されており、デイデイト表示やクロノグラフ機能モデルもあります。時計の種類によって、価格は約19万円~32万円で販売されています。
テラスポーツの価格 – クロノグラフとGMT搭載のパイロットウォッチ
テラスポーツはパイロットウォッチのテーマに忠実なコレクションです。パイロットウォッチは、どのような光加減の下でも最良の視認性を保つことに大変優れています。テラスポーツで提供されている時計にも、これと同様のことが言えます。文字盤には対照的な配色が使用されており、設計ははっきりとしています。また、針、目盛り、インデックスに夜光塗料が使用されているため、暗い場所でも問題なく時刻を読み取ることが可能です。ブラッシュ仕上げが施されたステンレスケースは40mm、44mm、44mmの3サイズで提供されており、ブレスレットはステンレス製です。テラスポーツにはクラシックな3針モデルの他にも、 クロノグラフや第2タイムゾーン機能搭載のモデルがあります。この美しいパイロットウォッチの価格は、ベーシックなモデルで約14万円から始まり、クロノグラフ モデルは約31万円でご購入いただけます。
ミューレ・グラスヒュッテ激動の歴史
グラスヒュッテを拠点とするその他の時計メーカーと同じく、船舶用測定機メーカー ミューレ・グラスヒュッテにも、長い波乱の歴史があります。1869年、モリッツ・グロスマンの下で時計工具職人としての修行を終えたロバート・ミューレが工房を開きました。その後彼の工房は、時計作りに欠かすことのできない専門工具の製造メーカーとしてその地位を確立しました。
20世紀初頭にミューレ家の息子であるアルフレッド、パウル、マックスが家業をさらに発展させてきました。彼らの下で、タキメーター、タコメーター、自動車用時計などが同社のプログラムに採り入れられました。マイバッハ、ホルヒ、BMW、DKWなどの自動車メーカーが、ミューレの計器を採用していました。また、ミューレは第2次世界大戦中、自社の計器をドイツ軍に供給し、これは戦車やトラックに使用されました。
戦後、工房の機械のほぼすべてがソビエト連邦によって押収されました。それを生き延びた残りは、グラスヒュッテ測定機製造社としてツァイス グループの傘下に配属されました。その後ロバート・ミューレの孫であったハンスが、ハンス・ミューレ測定器という名の下で会社を復興させ、1970年に彼の息子であるハンス=ユルゲンが社長に就任しました。1972年に会社は国営化され、グラスヒュッテ時計産業公社(GUB)の第7課とされました。
ベルリンの壁崩壊後、ハンス=ユルゲン・ミューレは再興したグラスヒュッテ時計製造会社の指揮を取っていましたが、1994年に同社を去り、船舶用測定機メーカーとしてミューレ・グラスヒュッテを創立しました。初期の段階ではマリンクロノメーターや船舶用時計を製造していました。1996年以降、ミューレ・グラスヒュッテでは腕時計の製造も手掛けるようになりました。