パネライ ラジオミール、1936年から続く伝説のダイバーズウォッチ。
パネライ ラジオミールは、最も高い人気を誇るダイバーズウォッチのひとつです。独特なデザインを持つこの時計は、今ではスタイリッシュな高級タイムピースのファンたちを喜ばせる、名声ある高級アクセサリーに発展しました。
人気のイタリア軍用ミリタリーウォッチ
パネライ ラジオミールは歴史あるダイバーズウォッチで、80年以上という長い歳月の間、ダイバーたちの手首に装着されてきました。オフィチーネ パネライの正式名称を掲げる、イタリア出身でスイスのヌーシャテルに製造所を置く高級時計メーカーは、1936年にイタリア海軍のためにラジオミールの製造を始めました。1993年にパネライはその時計を市販するようになり、1990年代中頃には高級スポーツウォッチ分野をリードするブランドに成長しました。元々ミリタリーウォッチとして設計されたラジオミールとルミノールは、今日では時計業界を代表するモデルとなっています。
すべてのラジオミール時計に共有しているのは、42mm~49mmサイズのクッション型ケースです。素材の種類には、ステンレス、ピンクゴールド、セラミックなどがあります。パネライはここ数年、新素材の研究・開発に取り組んできました。その結果、カーボンやバサルト繊維を基にした、カーボテック™やフィブラテック™が生み出されました。同社はまた、すでに何年も前から、時計の製造にリサイクリング素材を使用しています。
2005年以降、パネライの時計の大半に自社製キャリバーが搭載されており、モデルによってはGMT機能、パワーリザーブ表示、スモールセコンドやその他のコンプリケーションが備えられています。また、ラジオミール 1940 Ref.PAM00624などのいくつかのモデルは、最大10日間の長いパワーリザーブを保ちます。
パネライ ラジオミールを買う5つの理由
- かつてイタリア軍用のミリタリーウォッチであった
- ケース径49mmまでのメンズ用サイズ
- 10日間のパワーリザーブを備えるパネライ ラジオミール 10デイズ GMT オートマティック
- グリーンの文字盤を持つヴェルデ ミリターレ モデル
- パワーリザーブ表示とGMT機能が付いたトップモデル
パネライ ラジオミールの価格一覧
モデル/Ref. | 価格 (約) | 素材 / サイズ |
ラジオミール ブラックシール ロゴ / PAM00380 | 45万円 | ステンレス / 45mm |
ラジオミール ベース ロゴ 3デイズ / PAM00753 | 45万円 | ステンレス / 45mm |
ラジオミール 8デイズ / PAM00610 | 60万円 | ステンレス / 45mm |
ラジオミール S.L.C. 3デイズ / PAM00425 | 80万円 | ステンレス / 47mm |
ラジオミール カリフォルニア 3デイズ / PAM00424 | 80万円 | ステンレス / 47mm |
ラジオミール 10デイズ GMT オートマティック / PAM00323 | 100万円 | ステンレス / 47mm |
ラジオミール 8デイズ セラミカ / PAM00384 | 110万円 | セラミック / 45mm |
ラジオミール GMT パワーリザーブ / PAM00999 | 120万円 | ステンレス / 45mm |
ラジオミール チタニウム / PAM01078 | 125万円 | チタン / 45mm |
ラジオミール ヴェルデ ミリターレ / PAM00997 | 145万円 | セラミック / 48mm |
ラジオミール 10デイズ GMT / PAM00624 | 400万円 | ピンクゴールド / 45mm |
パネライ ラジオミールの価格
モデルによって、Chrono24におけるラジオミールの価格は約45万円~360万円です。価格的なエントリーモデルはステンレス製のラジオミール ベース ロゴとラジオミール ブラックシールです。反対に最も高価格なのは、コンプリケーションを追加で搭載するゴールドケースのモデルです。ラジオミール クロノ モノプルサンテ 8デイズやラジオミール GMT 8デイズなどがこれにあたります。
コレクション内の多くのモデルは、約65万円~115万円で販売されています。中でも興味深いモデルには、セラミック製のラジオミール ブラックシールや、ラジオミール S.L.C.、またラジオミール カリフォルニアがあります。さらに、ラジオミール ラトラパンテやラジオミール GMT 10デイズなども、同じ価格帯で購入できます。
ラジオミール ベース ロゴ 3デイズ、エントリーモデル
パネライは2018年に新しいラジオミールの入門モデル、Ref.PAM00753を発表しました。ラジオミール ベース ロゴ 3デイズは、45mmサイズのポリッシュ仕上げが施されたステンレスケースを備え、100m (10気圧) の防水性を持っています。このモデルで特徴的なのは、1930年代のパネライ時計にすでに使用されていた繊細な作りのワイヤーループラグです。
時計内では手巻きキャリバー P.6000が時を刻んでいます。このムーブメントは、パネライがそれまで安価なモデルに使用していたキャリバー ETA/ユニタス 6497に替わって2020年に採用されました。新しいムーブメントは72時間すなわち3日間のパワーリザーブを提供しています。テンプは毎時2万1600回 (3Hz) で振幅します。
ブラックの文字盤にはバーインデックスと、パネライで定番の3、6、9、12時のアラビア数字が施されています。プリントのアワーマーカーは、暗い場所で発光します。また、時針と分針にも夜行塗料が塗布されています。ブラウンのレザーストラップが付いたこの時計の価格は、未使用品で約50万円です。
ラジオミール アイリーンとヴェンティ
ラジオミール アイリーンとラジオミール ヴェンティは、ベース ロゴ 3デイズによく似たモデルです。この両モデルのステンレスケースはベース ロゴと同じく45mmサイズで、これらの時計を駆動するのも同じキャリバーP.6000です。しかし、文字盤の設計には違いがあります。パネライは2021年夏に発表されたアイリーンモデルに、縦縞の模様を施したブラウンのサンドイッチダイヤルを搭載しています。この模様は、帆船アイリーン号を作るチーク材をイメージしています。アイリーン号の進水は1936年で、2009年にパネライによって購入され、修復されました。パネライ ラジオミール アイリーンは年間449本限定で製造されています。Chrono24ではこの時計はまだほとんど見つかりません。定価は7900ユーロ (約100万円) です。
ラジオミール ヴェンティも特別モデルです。この時計は2020年に、ウェブコミュニティ「Paneristi」の20周年を記念してリリースされました。同じくブラウンのサンドイッチダイヤルを備えており、文字盤にはサンレイ仕上げが施されています。6時位置には「Paneristi」の文字が表記されています。パネライはヴェンティモデルを1020本しか製造していません。Chrono24では、この時計を約85万円で購入することができます。
ラジオミール ブラックシール ロゴ、スモールセコンド搭載
ラジオミール ブラックシール ロゴはベース ロゴ モデルとよく似ており、同じく45mmのステンレスケースは100m (10気圧) 防水です。このモデルのブラックの文字盤にも夜光のプリントインデックスが施されており、針にも夜光塗料が使用されています。この時計の特徴は、9時位置に設置されたスモールセコンドです。
パネライは2011年に初のブラックシールを発表しました。「ブラックシール」というモデル名の由来は、イタリアのエリート潜水士です。ブラックシールのRef.PAM00380には、ETA / ユニタス6497-1ベースの手巻きキャリバーOPIIが搭載されています。2018年の夏に、パネライはこのモデルを廃盤とし、アップデート版のRef.PAM00754を発表しました。新しいバージョンには、自社製キャリバーP.6000が搭載されています。両方のバリエーションの見た目はほぼ同じですが、インデックスと数字の色で両時計を簡単に区別できます。これらは、PAM00380では白、PAM00754では緑になっています。
PAM00380の価格は約50万円です。現行モデルであるPAM00754をお好みの場合、価格は約55万円になります。
セラミック製のブラックシール
パネライは以前、黒いセラミックケースを備えたブラックシール モデルも提供していました。このモデルのリファレンスはPAM00292で、直径45mm、100m (10気圧) 防水です。ステンレススチールで作られたブラックシールとは異なり、パネライはブラックシール セラミックにいわゆるサンドイッチダイヤルを採用しました。これは2つの層で構成され、上の層には数字とインデックスの切り抜きがあり、下の層は発光材料を塗布したベースとして機能します。ETA / ユニタス6497-1ベースの、スワンネックレギュレーションを備えたキャリバーOP XIが、高精度を保証します。
ラジオミール ブラックシールは、Chrono24で約80万円で提供されています。
8日間のパワーリザーブを持つラジオミール
一部のラジオミールモデルでは、手巻きのP.5000キャリバーが8日間のパワーリザーブを提供します。パネライは、ダブルバレルと毎時2万1600振動の比較的ゆったりとしたテンプの振幅回数によって、この長い駆動時間を実現しています。
8日間のパワーリザーブを備えるモデルは、ラジオミール 8デイズ PAM00992です。45mmのステンレススチールケース、9時位置にスモールセコンドを備えたブラックのサンドイッチダイヤル、ブルーの針を備えています。また、3時位置には「8 Giorni Brevettato」の刻印が施されています。この時計の未使用品は、Chrono24で約95万円で購入できます。
それよりも安いもう1つの選択肢はRef.PAM00610です。自社製キャリバーP.5000のおかげで、最大8日間巻き直すことなく使用できます。ケースサイズは45mmで、ステンレススチール製です。スモールセコンド、ならびに「8 Giorni Brevettato」の刻印はありません。PAM00610の価格は約60万円です。
ラジオミール カリフォルニア 3デイズとラジオミール S.L.C. 3デイズ
Ref.PAM00424のラジオミール カリフォルニア 3デイズは、1930年代初期に製造されていたモデルに大変よく似ています。この2014年から製造されているモデルに使用されているポリッシュ仕上げの47mmステンレスケースは、100m (10気圧) の防水性を提供します。ケース内に搭載されているのは、下半分にアラビアインデックスを、上半分にローマインデックスを使用した黒いカリフォルニアダイヤルです。3時、6時、9時位置はバーインデックスで、12時位置には逆三角マークがあります。文字盤の縁には、レイルウェイミニッツトラックが刻まれています。
この時計を駆動するのは、パネライの自社製手巻き式キャリバー P.3000です。このキャリバーのパワーリザーブは最大72時間で、テンプの毎時振幅数は2万1600回です。パネライはこのタイムピースに、ベージュ色のステッチが施されたブラウンのレザーストラップを付けています。未使用品の価格は約80万円です。また、Ref.PAM00931も興味深いモデルです。パネライはこのモデルに、控えめな色のグラデーションを施したブラウンのカリフォルニアダイヤルを採用しています。針はブルーです。両モデルは、機能面では同一です。Chrono24ではRef.PAM00931を約85万円で購入できます。
ラジオミール S.L.C.”トロピカルダイヤル”
Ref.PAM00425のラジオミール S.L.C. 3デイズは2012年から製造されておリ、そのケースサイズは同じく47mmです。PAM00424モデルと同じく、パネライはこのモデルにも最大72時間のパワーリザーブを持つ手巻きキャリバー P.3000を搭載しています。シンプルな文字盤のデザインは、1930年代後期のラジオミールプロトタイプによく似ています。このプロトタイプは当時、量産されることはありませんでした。S.L.C.というモデル名の由来は、この時計がSiluro a Lenta Corsaというパイロットに捧げられた、という逸話から来ています。
サンドイッチ構造で製造された文字盤には、3、6、9、12時位置にバーインデックスがあり、その他のマーキングはすべてポイントインデックスです。6時の上部には、潜水軍士のシルエットがエンボス加工されています。ブラウンのレザーブレスレット付きモデルは、未使用約70万円で購入できます。
これと同じダイヤルは、ラジオミール 1940 セラミカ PAM00577にも採用されています。この時計はS.L.C.と同じ機能を備えていますが、ケースサイズは48mmで素材はブラックセラミックです。また、ラグは顕著に太くなっており、これがこのモデルの男性的な印象を強めています。このセラミック時計の価格は、約105万円です。
GMT機能付きラジオミールの価格
ラジオミール コレクションには、GMT機能や日付表示、スモールセコンド、また便利なパワーリザーブ表示などのコンプリケーションを搭載するモデルも提供されています。ラジオミール 1940デイズ GMT パワーリザーブ Ref.PAM00628は、複数の便利な機能を持ち合わせた時計です。
パネライはこのモデルで、45mmサイズのポリッシュ ステンレスケースにキャリバー P.4002を搭載しています。追加のセンター時針が別のタイムゾーンでの時刻を同時に表示し、9時位置にある24時間インダイヤルに取り付けられた針で、第2タイムゾーンの午前/午後の区別が一目で付きます。また、同じインダイヤル内にはスモールセコンドも設置されています。その反対側の3時位置には日付表示が、5時位置にはパワーリザーブ表示があります。文字盤はブラックで、クール・ド・パリ装飾が施されています。このGMT時計の価格は約110万円です。
ラジオミール 1940 GMT PAM00657では、文字盤の表面にパワーリザーブ表示がなく、これが時計の裏蓋側に表示されます。このモデルとGMT パワーリザーブのこれ以外の最も大きな違いも、その文字盤にあります。ラジオミール 1940 GMの文字盤はブラックで、繊細な縦縞の模様が施されています。Chrono24では、この時計を約105万円で購入できます。
ラジオミール GMT ヴェルデ ミリターレ PAM00998も、これとほぼ同じ設計です。唯一の違いは、オリーブグリーン色の文字盤です。このモデルの価格は約140万円になります。
ピンクゴールド製 PAM 624、GMT機能と10日間パワーリザーブ。
真のコレクター時計と呼べるモデルは、Ref.PAM00624です。パネライは、この150本限定のピンクゴールドモデルを2015年に発表しました。このモデルは、パネライが提供する最高の要素をすべて持ち合わせています。直径47mmのケース内には、自社製キャリバー P.2003/10が搭載されています。センターの時針・分針・GMT針に並び、文字盤上の9時位置にはスモールセコンドとAM/PM表示が備えられています。また、日付は3時位置に表示されます。リファレンスナンバー PAM00624は、注目すべき10日間のパワーリザーブを持ちます。パワーリザーブの表示は、6時の上部に設置されています。
この希少なモデルを市場で購入したい場合、未使用品には約355万円を見積もる必要があります。
ラジオミールとラジオミール 1940の違い
ラジオミール 1940は、一見その他のラジオミールモデルと変わりません。しかし、よく見てみると、デザインがその他のモデルと違うことが分かります。モデル名にある「1940」という数字は、パネライがイタリア海軍のために、性能を改良したダイバーズウォッチの製造年を表しています。このため、現行のラジオミール 1940にも、40年代のモデルと似たような要素が見られます。
これらの時計には、繊細で折れやすいループ状のラグの代わりに、角型のラグが使用されています。より堅牢な構造を実現するために、同じスチールのブロックから、ラグとケースがフライス方式で作られています。また、円錐形のリューズに取って代わった円筒形の巻き上げリューズも特徴的です。
ラジオミール 1940 ヴェルデ ミリターレ エディションの価格
パネライは2019年に、合計4つのラジオミール エディション ヴェルデ ミリターレ モデルを1940コレクションに追加しました。その4つのモデルはすべてサンドイッチ構造で出来たマットグリーンの文字盤を持ち、その表面にはスーパールミノバを使用したはちみつ色のインデックスが使用されています。
Ref.PAM00995は、45mmのケース径を持つラジオミールの3針モデルです。ポリッシュ仕上げが施されたステンレスケースは100m (10気圧) の防水性を備えています。この時計には時針と分針が設置されており、さらに9時位置にはスモールセコンドがあります。Chrono24では、この時計が約125万円で提供されています。
ケース径48mmのRef.PAM00997は、ブラックセラミック素材の時計です。この時計は100m (10気圧) 防水で、手巻きキャリバー P.3000によって駆動されています。時間の表示は、センター時針と分針、ならびに9時位置のスモールセコンドによって行われます。白いステッチが見られるブラウンのレザーストラップが付けられたこの時計は、約145万円で販売されています。
ラジオミール 1940のその他のモデル
グリーンが苦手な方には、ブラウン、ホワイト、ブルーのダイヤルを備えたラジオミール 1940も提供されています。Ref.PAM01078は、ブルーダイヤルのモデルです。45mmのケースはポリッシュ仕上げが施されたチタン製で、ダークブルーのサンドイッチダイヤルには繊細なサンバースト仕上げが施されています。ラジオミールらしく、この時計の時と分はセンター表示です。スモールセコンドは9時位置に設置されています。この時計は、約125万円で購入できます。
Ref.PAM01144は、それに比べて格段に安い価格で提供されています。こちらもブルーのサンバースト文字盤ですが、42mmとやや小ぶりで、ステンレススチール製です。Chrono24では、この時計を約95万円から購入することができます。
コレクション内のこの他のモデルで、105万円前後の価格帯で入手できる時計には、PAM00619やPAM00655などの代表作があります。パネライはPAM00619に、ブラウンのサンドイッチダイヤルと45mmのスチールケースを装備しています。PAM00655は、直径42mmでホワイト文字盤のモデルです。
ラジオミール 1940の特徴
- 太いラグ
- 円筒形のリューズ
- ケース径42mm~48mm
- サファイアクリスタルのケースバック