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A.ランゲ&ゾーネ・ランゲ1 – グラスヒュッテを代表する時計
ランゲ1は、A.ランゲ&ゾーネを代表する最も有名なモデルです。その特徴はオフセンターの表示と、独特のアウトサイズデイトです。このシリーズの最高級モデルはプラチナ素材で、トゥールビヨンや永久カレンダーなどを搭載しています。
サクセスストーリーの始まり
オフセンターのディスプレイ、大きな日付表示、完璧に装飾されたムーブメント。これらすべてがA.ランゲ&ゾーネのランゲ1の特徴です。1994年の発表以来、この高級時計は時計界のアイコンに発展しました。このモデルは現在、170年以上の伝統を振り返るグラスヒュッテ出身のマニュファクチュールにおける、最も有名なモデルです。ランゲ1のデザインは、過去20年間ほとんど変更されていません。調和の取れた見やすいデザインは、時計に独特な外観を与えています。ほぼすべてのモデルは、ゴールドやプラチナなどの貴金属で作られています。ローマ数字や繊細な針などのクラシックなデザイン要素が、ランゲ1のドレスウォッチの際立つ特徴です。そのため、お祝いやフォーマルな機会に理想的な腕時計です。
コレクション内のトップモデルは、A.ランゲ&ゾーネ最高峰のマスターピースを揃えた、ハンドヴェルクスクンスト シリーズに含まれています。それらの時計の生産本数は厳しく限定されており、スタンダードモデルよりもさらに丹念に手作業で製造されています。例えば、ホワイトゴールドの文字盤がとても精巧に彫刻されているランゲ1 トゥールビヨン パーペチュアルカレンダー ハンドヴェルクスクンストは、世界に15本しか存在しません。時計技術を駆使した逸品とも呼べるこの時計には、約3750万円の価格が付けられます。ランゲ1 トゥールビヨン パーペチュアルカレンダー ハンドヴェルクスクンストは、限定なしのスタンダードモデルよりも約1250万円高くなります。
A.ランゲ&ゾーネは、2019年にランゲ1の誕生25周年を記念して、3つの限定モデルを発表しました。クラシックなランゲ1、自動巻きのデイマティック、そして、ムーンフェイズ搭載のバージョンです。3つのバリエーションはいずれもホワイトゴールド製で、少数本に限定されています。
2020年と2021年に、続けて新しい自社製ムーブメントがコレクションに加わりました。ランゲ1 パーペチュアルカレンダーにはキャリバーL021.3が、ランゲ1 タイムゾーンにはキャリバーL141.1が搭載されました。
ランゲ1を買う理由
- A.ランゲ&ゾーネの定番時計
- 世界的な認知度があるデザイン
- トゥールビヨンや永久カレンダー搭載のトップモデル
- 旅行に便利なランゲ1 タイムゾーン
- 完璧に仕上げられた希少性の高いモデル: ランゲ1 ハンドヴェルクスクンスト
ランゲ1の価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 素材 / 機能 |
ランゲ1 トゥールビヨン 永久カレンダー / 720.032 | 2785万円 | ピンクゴールド / 永久カレンダー、トゥールビヨン |
ランゲ1 トゥールビヨン / 704.025 | 1425万円 | プラチナ / トゥールビヨン |
グランド・ランゲ1 ムーンフェイズ ”ルーメン” / 139.035 | 1035万円 | プラチナ / ムーンフェイズ |
ランゲ1 タイムゾーン / 116.025 | 570万円 | プラチナ / ワールドタイム |
ランゲ1 タイムゾーン / 136.029 | 565万円 | ホワイトゴールド / ワールドタイム |
グランド・ランゲ1 ムーンフェイズ / 139.025 | 550万円 | プラチナ / ムーンフェイズ |
ランゲ1 タイムゾーン / 136.032 | 515万円 | ピンクゴールド / ワールドタイム |
グランド・ランゲ1 ムーンフェイズ / 139.032 | 485万円 | ピンクゴールド/ムーンフェイズ |
ランゲ1 タイムゾーン / 116.032 | 485万円 | ピンクゴールド / ワールドタイム |
グランド・ランゲ1 ムーンフェイズ / 139.032 | 450万円 | ピンクゴールド/ムーンフェイズ |
ランゲ1 / 191.032 | 445万円 | イエローゴールド / 日付 |
ランゲ1 デイマティック / 320.028 | 440万円 | ホワイトゴールド / 自動巻き |
ランゲ1 / 191.032 | 420万円 | プラチナ / 日付 |
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1の価格
A.ランゲ&ゾーネは、ランゲ1を発表して以来、数々の有名な高級時計モデルをリリースしてきました。多くのコレクターにとって、元祖シリーズは興味深いものです。これらの時計は、101.001、101.002、101.005のリファレンスナンバーで提供されており、101.005はプラチナバージョンになります。これらの初期のランゲ1には金無垢のケースバックが備えられているため、精巧に仕上げられた中身のムーブメントを簡単に見ることはできません。発売当時、イエローゴールドの2種類のバージョンは2万7000マルク (約180万円相当) でした。現在では、中古のイエローゴールドモデルに、約955万円の価格が付けられます。プラチナバージョンでは、中古時計に825万円前後の価格が付けられます。1994年の定価は3万9000マルク、つまり約260万円でした。
現行のランゲ1のレッドゴールドバージョンはRef.191.032で、未使用品の価格は380万円です。この価格帯では、シルバーの文字盤を持つホワイトゴールドバージョンも販売されています。2018年に発売されたホワイトゴールドモデルにブルーの文字盤を組み合わせたモデルは、未使用で約405万円です。
A.ランゲ1のステンレススチールモデルは、1990年代末にはほとんど生産されていませんでした。そのため、現在これらの時計は非常に希少価値が高く、オークションでは1965万円以上の価格で取引されています。
ランゲ1 ムーンフェイズは2002年から発売されています。スモールセコンドの上半分に位置するムーンフェイズ表示に加え、デイ/ナイト表示も搭載されています。昼間は水色の背景で、夜は紺色の背景で月を見ることができます。ランゲ1 ムーンフェイズのレッドゴールドバージョンの未使用品は、約450万円で購入できます。ホワイトゴールドのバージョンはそれより数十万円高く、プラチナのバージョンは535万円前後です。
これはつまり、A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1は、その価値を見事に維持し、さらに価値が上がる可能性を秘めたモデルだということです。
2019年発売のランゲ1 記念モデル
2019年にランゲ1の誕生25周年を迎えるにあたり、A. ランゲ&ゾーネは短い間隔で3つの特別モデルを発表しました。3つのモデルはいずれもホワイトゴールド製で、シルバーの文字盤、ブルー針、同じくブルーのインデックスを備えています。同色のアリゲーター レザーストラップには、ホワイトの飾りステッチが施されています。
その第一弾が250本限定のランゲ1 "25th アニバーサリー"で、自社製キャリバーL121.1が搭載されています。この機構は2つの香箱の採用により、72時間のパワーリザーブを実現しています。ディスプレイはクラシックなランゲ1に対応しており、文字盤の左側に時間と分の表示があり、5時位置にはスモールセコンドがあります。1時位置には日付が表示され、その下にはパワーリザーブ表示があり、時計に新たなエネルギーを供給する必要があるかどうかを知らせてくれます。
ランゲ1 "25th アニバーサリー" の特徴は、ケースバックにあります。これは、ランゲ本社と「25 Jahre Lange 1(ランゲ1、25周年)」の文字が刻まれた開閉可能な蓋で構成されています。2019年に発売されたこのモデルの定価は4万3700ユーロ (約570万円) で、Chrono24ではまだほとんど提供されていません。
ランゲ1 デイマティック "25th アニバーサリー"
ランゲ1・デイマティック "25th アニバーサリー" は、わずか25本に限定されたモデルです。この記念すべきモデルには、50時間のパワーリザーブを持つ自社製の自動巻きキャリバーL021.1が採用されています。このムーブメントの特徴は、文字盤の表示が鏡のように配置されていることです。時間と分の時刻表示は文字盤の右側に、スモールセコンド針は7時位置になっています。11時位置には日付が表示され、その下の8時と10時の間にはパワーリザーブ表示があります。
また、ランゲ1・デイマティック "25th アニバーサリー" は見た目にも美しい腕時計で、手彫りのテンプ受けを含む精巧な仕上げが施されたムーブメントがサファイアクリスタルのケースバックで保護されています。非常に少数本に限定されているため、この時計は大変希少価値が高く、定価の4万4200ユーロ (約580万円) で入手することはほとんど不可能です。
ランゲ1 ムーンフェイズ "25th アニバーサリー"
ランゲ1・ムーンフェイズ "25th アニバーサリー" は、わずか25本の限定モデルです。自社製キャリバーL121.3の特徴は、文字盤上でデイ/ナイト表示がムーンフェイズ表示と組み合わされている点です。ホワイトゴールドで作られた月は、昼間は水色の空を背景に、夜はダークな夜空を背景に383粒の星と一緒に見られます。精緻な装飾が施された72時間駆動のムーブメントは、サファイアクリスタルのケースバックから眺められます。ランゲ1 ムーンフェイズ "25th アニバーサリー" の定価は4万3300ユーロ (約565万円) です。
グランド・ランゲ1の価格と詳細
クラシックなランゲ1のサイズは38.5mmで、特に男性の時計ファンにとっては小さすぎます。その需要に応えるために、A. ランゲ&ゾーネは2000年代初頭にグランド・ランゲ1を発表しました。初期のモデルは直径41.9mmで、ランゲ1 キャリバーL901.0を搭載しています。このムーブメントを採用したことで、文字盤とスモールセコンドのサークルが重なっています。また、ラージデイトの四角い枠も、文字盤の中に突出しています。イエローゴールドのRef.115.021の未使用品は、300万円前後で販売されています。
2012年、グランド・ランゲ1に独自のキャリバーL095.1が搭載され、文字盤上の構成も再び均等が取れたものになりました。また、ケースサイズは直径40.9mmに縮小しました。レッドゴールドのバージョンは未使用品で約485万円で購入できます。ホワイトゴールドとブラックダイヤルのバージョンは約460万円です。プラチナモデルは最も高価で、未使用品は約550万円で取引されます。
A.ランゲ&ゾーネ グランド・ランゲ1には、ムーンフェイズ付きのモデルもあります。このモデルでは、ムーンフェイズ表示は時間表示用の大きな文字盤の中に収められています。レッドゴールドモデルの未使用品は550万円前後で購入できます。プラチナケースを持つモデルの価格は、575万円前後となっています。
グランド・ランゲ1 "ルーメン" は、発光性のビッグデイトを備えた初のランゲウォッチであるため、同ブランドのラインナップの中でも特に際立っています。また、文字盤は半透明で針とインデックスは蓄光性です。これにより、"ルーメン" は同メーカーの他のどの時計よりもスポーティーな印象を与えます。わずか200本に限定されたこの時計はプラチナを素材としており、未使用品で約815万円で購入できます。この後継となるモデルも200本限定で、ムーンフェイズ表示を備えています。未使用品のランゲ1 ムーンフェイズ "ルーメン" は、約1035万円で取引されています。
自動巻きモデル – ランゲ1 デイマティック
自動巻き時計がお好きな方には、ランゲ1 デイマティックがお勧めです。39.5mmの時計内部には、自社製キャリバーL021.1が搭載されています。完全に巻き上げた後のパワーリザーブは50時間です。デイマティックモデルは文字盤で見分けることができます。なぜなら、表示が逆になっており、さらにパワーリザーブ表示の代わりにレトログラード式の曜日表示を備えているからです。この時計のレッドゴールドモデルは、未使用品で約415万円で提供されています。ホワイトゴールドモデルは約440万円、プラチナバージョンは約485万円です。
ランゲ1 タイムゾーンの価格
ランゲ1 コレクションの中でも最も複雑な時計のひとつであるランゲ1 タイムゾーンは、24のタイムゾーンを表示することができ、そのうち2つのタイムゾーンは常に同時に表示されます。ボタンを押すことで、タイムゾーンの変更を素早く行うことができます。文字盤の端にある都市リングは、現在どのタイムゾーンが設定されているかを示します。ランゲ1 タイムゾーンでは、通常スモールセコンドが配置されている小さい方のサブダイヤルに、現在のローカルタイムが表示されます。大きな文字盤にはホームタイムが表示されます。そして、どちらの文字盤にもデイ/ナイト表示が見られます。
ランゲ1 タイムゾーンのレッドゴールドバージョンは、未使用品で約516万円で購入できます。ホワイトゴールドバージョンの場合は、約490万円が必要です。未使用のプラチナモデルの価格は約570万円です。イエローゴールドをご希望の場合は、約500万円となります。このシリーズのハイライトは、100本限定のハニーゴールドバージョンです。これは、従来の金合金よりも硬く、A.ランゲ&ゾーネ独自の素材です。この高級時計の定価は5万6500ユーロ (約740万円) です。
新キャリバー搭載のランゲ1 タイムゾーン
A.ランゲ・アンド・ゾーネは、新型自社製キャリバーL141.1を搭載した「ランゲ1・タイムゾーン」を2020年末に発表しました。このムーブメントは72時間のパワーリザーブを実現しており、これまで一般的だったダブルバレルではなく、1つの主ゼンマイを備えています。文字盤のデザインには、新デザインのデイ/ナイト表示を採用し、より読みやすくするためにリング状になっています。また、サマータイムの表示もここにあり、アプライドの小さな矢印で表示されます。
41.9mmのケースには、レッドゴールドまたはイエローゴールドが使用されており、イエローゴールドは100本限定生産となっています。限定モデルの販売価格は725万円前後です。この時計はChrono24では比較的珍しいものです。レッドゴールドバージョンの方が入手しやすく、約525万円という価格で購入できます。A.ランゲ・アンド・ゾーネによる定価は5万2200ユーロ (約685万円) です。
ランゲ1 トゥールビヨン パーペチュアルカレンダーについて
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアル・カレンダーは、一般的なカレンダー機構を搭載した時計とは異なり、インダイヤルに月を表示するのではなく、文字盤の外周に月を表示します。時刻は2時と4時の間にオフセンターで表示され、スモールセコンドとムーンフェイズは7時位置に配置されています。ビッグデイトは、ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアル・カレンダーの11時位置に表示されます。
トゥールビヨンの回転は、裏面のサファイアクリスタル製のケースバックを通して見ることができます。価格は、未使用のレッドゴールドバージョンが2805万円前後です。ホワイトゴールドバージョンの場合、3645万円前後を用意する必要があります。
ランゲ1 トゥールビヨンの価格
永久カレンダーがなくてもいい、トゥールビヨンを正面から見たいという方には、ランゲ1・トゥールビヨンがおすすめです。この時計では、トゥールビヨンがスモールセコンドの位置にあり、7時と8時の間にある大きな文字盤の中に組み込まれています。また、正面にはテンプ受けが見えます。ランゲ1・トゥールビヨンの新しいモデルでは、文字盤の切り込みからV字型のバネを使った秒針停止機構を見ることができます。メーカーはこの機構に対する特許権を取得しています。
A.ランゲ&ゾーネのランゲ1・トゥールビヨンは、レッドゴールド製の未使用品で945万円ほどです。プラチナバージョンの未使用品には、約1430万円の価格が付けられます。
A. ランゲ&ゾーネは、ランゲ1の誕生20周年を記念して、2014年にブラックエナメル文字盤のランゲ1 トゥールビヨン ハンドヴェルクスクンストを20本限定で発売しました。この希少な高級時計の定価は17万9000ユーロ (約2345万円) です。
ランゲ1 トゥールビヨン パーペチュアルカレンダー Cal.L021.3
2021年のデジタルウォッチフェア「Watches & Wonders」で、A. ランゲ&ゾーネは、新型自社製キャリバーを搭載した2つの新しいランゲ1 パーペチュアルカレンダーを発表しました。1つのバージョンは、レッドゴールドの時計にソリッドシルバーの文字盤を組み合わせたものです。2つ目のバージョンは、ホワイトゴールド製で、サーモンカラーのゴールドダイヤルを備えています。後者は、A.ランゲ&ゾーネで150本しか製造されないため、それに見合った需要があると考えられています。
新開発のL021.3ムーブメントは、2100年に変更される月をも含み、正しい日付を表示します。パワーリザーブは50時間で、18Kゴールド製のローターとプラチナ製のローターを採用しています。A.ランゲ&ゾーネらしく、ムーブメントには細かな装飾が施されており、エングレービングされたテンプ受けや、ニッケルシルバー製のプレートとブリッジに施されたグラスヒュッテストライプなどが特徴的です。
文字盤には、月、ビッグデイト、曜日、うるう年のカレンダーが表示されます。これらの表示に加えて、ムーンフェイズとデイ/ナイト表示もあります。また、普通の時計としての機能である時刻確認もできるように、文字盤の右側にオフセンターの時・分表示を配置しています。
このような特別な時計には、それ相応の価格が付けられます。レッドゴールドモデルの定価は9万8000ユーロ (約1285万円)、限定ホワイトゴールドモデルの定価は10万9000ユーロ (1430万円) となっています。本稿執筆時点では、Chrono24で新型ランゲ1 パーペチュアルカレンダーのモデルはまだ見られませんでした。