ブライトリング エマージェンシー

パイロットやヨットセーラーまた冒険家などの危険を伴う場所で行動する人々は、緊急事態に救命装置を必要とします。 ブライトリング エマージェンシー は正にこのような人々に最適の、世界で初めて開発された2帯域周波数発信機搭載の人命救助腕時計です。発信される信号は個々の人を特定できるものであり、誰がどこで救助を必要としているか救急救命隊員によってすぐに判別できます。

エマージェンシーにはさらに、クロノグラフやタイマー、第2タイムゾーン、アラーム、またカレンダーなど数々の機能が搭載されています。両方向回転のベゼルは風配図になっており、ナビゲーションに使用できます。この時計はどんな難事にも対応する機能を持った、真のプロフェッショナル計器と言えます。ムーブメントとして使用されているクロノメーター検定済みの スーパークォーツ キャリバーブライトリング 76 が時計の高精度を保ちます。この機構は温度補正をするため、特に高精度で正確に時を刻みます。

51 mm サイズのケースは軽量で堅牢なチタン素材です。また、ブラックコーティングされたチタンケースも提供されています。大型な文字盤サイズのため、このプロフェッショナル計器は視認性が高い時計です。パイロットは制服の上からこの腕時計を着用できます。

最新の救急時計、 ブライトリング エマージェンシー II は新品約157万円です。保存状態が非常に良い中古の時計の価格は新品とさほど変わりません。エマージェンシーの初期モデルは中古で約46万円と、極めてお手ごろな価格です。このエマージェンシー I は2000年代初期で製造が終了されたため、現在では新品を見つけるのは大変困難です。直径 43 mm のエマージェンシー I は、その後継モデルに比べて 8 mm 小型なサイズであり、このため日常使用により適しています。同シリーズ内でトップの人気を誇るのは エマージェンシー ナイトミッション で、そのケースはブラックコーティングされたチタンを素材としています。価格は約157万円で、エマージェンシー モデルの中で最も高価格です。

インダイヤルが配置された定番のクロノグラフ デザインがお好みの方は エマージェンシー ミッション をご覧いただくと良いでしょう。ケースサイズは 直径 45 mm で、大型な腕時計の部類に入ります。このモデルは中古約42万円の価格です。また、エマージェンシー ミッションも現在では製造されていないため新品時計は希少で、その価格は約60万円になります。

2000年代中盤にブライトリングは、温度補正をする クロノメーター検定済みのスーパークォーツ機構を搭載したエマージェンシーを発表しました。この機構は年差最大10秒以内という超高精度を誇るキャリバーです。これに比べ従来のクォーツ機構の精度は、月差約15秒ほどになります。エマージェンシー スーパークォーツの中古価格は約43万円で、新品は入手困難となっています。

最新のブライトリング エマージェンシーには、国際的な捜索救助システムである Cospas-Sarsat システムに対応する超⼩型発信機が搭載されています。この国際的な捜索と救助のシステムには衛星が用いられています。このシステムには GEOSAR (静⽌軌道衛星) および LEOSAR (低軌道衛星) と、地上受信局、管理、調整センターが採用されています。このシステムによって遭難信号が正確にキャッチされ、位置特定データが捜索・救助隊に送られます。1985年に Cospas-Sarsat が導入されて以来、2万6000人がこのシステムを使って救助されました。

ブライトリング エマージェンシー II には2帯域周波数発信のビーコンが搭載されています。内蔵された超小型避難信号発信機は2つの異なる周波数を交互に発信します。50秒ごとに 周波数 406 MHz のデジタル信号が衛星に向けて発信されます。この周波数の信号は詳細な情報を含み、誤警報の件数を減らし、シグナルはより確実です。また、この超小型避難信号発信機は2.25秒ごとに第2の信号である 周波数 121.5 MHz を発信します。この信号は地上では地上受信設備によって、また空中では飛行機とヘリコプターによって、海上では船舶によって受信され、これにより遭難者の現在位置を正確に特定できます。

ブライトリング エマージェンシーは日常的にも、また緊急時にも簡単に操作できます。緊急時に使用する 2本のアンテナが時計の下部に収納されており、これは手で簡単にケースから引き出せるようになっています。まず、ケース右側に設置されたキャップを表示されている方向に回して緩めます。そしてアンテナをいっぱいに引き出します。第2アンテナはケースの左側に収納されています。第2アンテナをいっぱいに引き出すと、時計が自動的に遭難信号の発信を始めます。2帯域周波数発信ビーコンは -20 ～ +55°C の温度下で機能します。また、これら全ての操作手順が説明書および時計のケース上に表記されています。

ブライトリングはエマージェンシーに電池の供給を促すために、特殊な充電式バッテリーを開発しました。この特殊バッテリーは従来のバッテリーに比べてエネルギー貯蓄率がずっと高くなっています。同社独自開発の専用 充電・テスト器によって時計のバッテリー残量をチェックし、必要に応じて充電できます。これによって緊急事態に電池が切れることはありません。また、このテスト器によってブライトリング時計の機能性もチェックできます。

ブライトリング エマージェンシー II には超小型遭難信号発信機のほかにも様々な機能が搭載されています。ブライトリング キャリバー 76 はスイスクロノメーター検定協会の検定に合格したムーブメントです。このキャリバーはクォーツ式であるため、精度基準は機械式ムーブメントに比べてより厳しくなっています。機械式のキャリバーは日差 ± 6 秒までと定められていますが、クォーツ式の場合日差 ± 0.07 秒まででなければなりません。これは月差たったの 2.1 秒、年差わずか 25.55 秒に相当します。従来のクゥォーツ式時計の誤差は月に10～30秒ほどです。

エマージェンシーのキャリバー 76 は 温度補正します。このため時計の精度は温度差の影響を受けません。この時計は時計針を用いたアナログ表示に追加して、クロノグラフ機能とタイマー機能に液晶のデジタル表示が使用されています。エマージェンシーでは100分の1秒の正確さで時計をストップできます。また、GMT 機能が搭載されているため別のタイムゾーンの時刻を表示でき、複数言語のカレンダーも使用されています。

ブライトリング エマージェンシーのルックスは機能性を重視した技術的なデザインです。サイズ 51 mm 大型で堂々としたケースはパネライ ブランドの時計をも上回る大きさです。時計の素材には軽量でかつ堅牢な チタンが採用されています。また、カラフルな文字盤が目を惹きます。色の種類はブラック、または鮮やかなイエローとオレンジの3色の中からお選びいただけます。文字盤上で特に目立つのは巨大な3、6、9のインデックス数字です。ブレスレットには2種類あり、ラバーベルト、もしくは3連リンクのチタン製ブレスレットになります。

ブライトリングはプロフェッショナル コレクションのモデルシリーズとして1995年に初代のエマージェンシーを発表しました。時計が緊急事態において人命を救助できる装置となるように、スイスのブランドは専門家との協働作業にて遭難信号発信時計を開発しました。この目的を果たすため、ブライトリングの技術者チームはケース内に アンテナを収納した超小型遭難信号発信機を搭載しました。これによって緊急時に、周波数121.5 MHrz にて航空遭難信号が発信されます。高度 6000 m を飛行する航空機から送られる信号は 160 km の範囲まで届きます。超小型避難信号発信機はリチウムバッテリーによって作動され、48時間信号を送り続けます。

さらに、この時計にはアラーム、カウントダウン、GMT、クロノグラフ機能が搭載されています。クロノグラフ機能は時間と時間の間の長さを計るのに使用されます。 高精度のクォーツ キャリバー 使用のため、ストップ機能の正確さは100分の1秒にまで及びます。これに対して、例えば同じくブライトリングの時計で、機械式クロノグラフであるクロノマットやナビタイマーのストップ機能の正確さは8分の1秒です。時計の時刻表示はアナログですが、追加機能には液晶のデジタル表示が使用されています。

2013年に発表されたその次世代のモデル、 ブライトリング エマージェンシー II には2帯域の周波数を発信するビーコンが搭載されています。ビーコンとは元々狼煙などのサインを意味する言葉です。 遭難信号ビーコンはいわゆる追跡デバイスで、遭難時に現在位置を電波のシグナルによって救助隊に伝達します。エマージェンシーは2帯域周波数発信によって衛星から探知されます。 これによって信号が届く範囲が広がり、救助隊から現在位置が特定されるチャンスが高まります。サイズ 51 mm の大型な時計の素材であるチタンは軽量でかつ堅牢です。膨らみを帯びた両面無反射のサファイアガラスは高い視認性を誇ります。ベゼルには風配図が使用されており、両方向回転式になっています。