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ブライトリング モンブリラン、レトロなクロノグラフ。
ブライトリング モンブリランは、ナビタイマーコレクションから発祥しました。両コレクションのクロノグラフには回転計算尺が使用されており、さらに一部のモデルには永久カレンダー、ムーンフェイズ、フライバック機能などのコンプリケーションが備えられています。
ナビタイマーによく似た複雑時計
モンブリラン コレクションは、スイスの高級時計ブランドブライトリングが1996~2018年の間に発表した複数のクロノグラフから成るシリーズです。このシリーズの時計は、有名なナビタイマーによく似ています。ナビタイマーと同じくモンブリランも特徴的な回転計算尺を搭載しており、ケースや文字盤デザインも瓜二つです。しかし時計をよく見てみると、ディテールに違いがあることが目に付きます。
一番の違いはケースのサイズにあります。モンブリランシリーズの時計のケース径は38mm~42mmで、ナビタイマーに比べてずっと小型です。ただし、ケース径47mmでナビタイマーより大型なモンブリラン レジェンドだけは例外になります。さらなる相違点は、針の形にあります。ナビタイマーの時計の多くに細いバータイプの針が取り付けられているのに対し、モンブリラン時計の多くには1940年代~50年代のパイロットウォッチによく見られるアルファ針が使用されています。
ナビタイマーとの最も大きな相違点は、モンブリランがコンプリケーションを搭載している点です。クロノグラフ機能の他に、ムーンフェイズ表示、永久カレンダー、フライバック機能などのコンプリケーションを搭載するモデルも提供されています。ブライトリングはこのシリーズの時計の駆動に、ETAベースの機構や、2009年に発表されたB01などの自社製キャリバーを採用しています。多くのモデルのケース素材はステンレスですが、いくつかの特別モデルにはレッドゴールドが使用されているほか、コンビモデルでも提供されています。
モンブリランを買う5つの理由
- 有名なナビタイマーデザインを装うレトロなクロノグラフ
- 永久カレンダー、フライバック、ムーンフェイズ搭載のトップモデル
- ケース径38mm~42mmでレディース・メンズ向け
- ステンレス、ゴールド、コンビモデル
- 安定した資産価値のコレクター時計
ブライトリング モンブリランの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | コンプリケーション |
モンブリラン オリンパス / H19350 | 115万円 | 永久カレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフ |
モンブリラン エディション / H48330 | 100万円 | クロノグラフ、日付 |
モンブリラン 01 / AB013012 | 75万円 | 日付、クロノグラフ |
モンブリラン ダトラ / A2133012 | 60万円 | フルカレンダー、クロノグラフ |
モンブリラン 1461 デイト / A19030 | 60万円 | ムーンフェイズ、永久カレンダー、クロノグラフ |
モンブリラン レジェンド / AB23340 | 50万円 | クロノグラフ、日付 |
モンブリラン 1903 / AB35330 | 45万円 | 日付、フライバッククロノグラフ |
モンブリラン エクリプス / A43030 | 40万円 | クロノグラフ、ムーンフェイズ、日付 |
モンブリラン ノーデイト / A30030.4 | 35万円 | クロノグラフ |
モンブリラン デイト / A41330 | 35万円 | 日付、クロノグラフ |
ブライトリング モンブリランの価格
モンブリランの価格は、約35万円で購入できるステンレススチール製のシンプルなデイト付きクロノグラフから、約115万円の永久カレンダー付きのピンクゴールド製限定モデルと幅広くなっています。ムーンフェイズ表示やフルカレンダーなどのコンプリケーションを搭載したモデルは、40万円~65万円の価格帯で販売されています。キャリバーB01を搭載した時計は、平均して約65万円です。
コンプリケーションなしの基本モデル
1996年に発売された初代モンブリランは、Ref.H30030 (ゴールドケース) とA30030 (ステンレススチール) です。これらの時計は、文字盤に「Navitimer」の文字が残っていることから、すぐに見分けることができます。38mmのケース内では、キャリバーB30が時を刻みます。ETA 2892-A2ベースのこのキャリバーは、3時位置にスモールセコンド、6時位置と9時位置にそれぞれクロノグラフカウンターを備えています。ブライトリングはこれらの時計に日付表示を搭載していません。
文字盤にはブラックとシルバーホワイトのタイプがあり、様々な計算用の目盛りが刻まれているにもかかわらず、比較的見やすく設計されています。文字盤の表示は、丸みを帯びたミネラルガラスによって外の環境から保護されています。保存状態の良好なステンレスモデルは、約35万円で購入できます。ステンレスブレス付きのモデルはそれよりも5万円ほど高くなります。ゴールドモデルを希望する場合、価格は約70万円に上がります。
ブライトリングは1999年に、A30030とほぼ同じ設計を持ち、このリファレンスの後継となるRef.A41330を発表しました。ケースと文字盤のデザインはそのまま受け継がれましたが、新モデルには日付表示が追加され、これはスモールセコンドと12時間積算計の間の、4時30分の位置に設置されています。さらに、2008年以降に製造された時計には、サファイアガラスとETA 2892-A2をベースとしたCOSC認定済みのキャリバーB 41が使用されています。レザーストラップ付きの状態の良い中古時計は、約35万円で購入できます。これに対し、ステンレスブレスが付いたモデルは約40万円で提供されています。リファレンスナンバーH41330ではケース素材に18Kレッドゴールドが使用されており、その価格は約85万円になります。
2012年にはモンブリランのリニューアルモデル、リファレンスナンバーAB01301がリリースされました。この時計も以前の両モデルをモチーフにして作られていますが、ケース径は40mmになり、またモンブリランシリーズで唯一自社製キャリバーB01にて駆動されています。この時計は、バーインデックスの代わりに数字タイプのインデックスがアワーマーカーに使用されていることで見分けられます。また、ミニッツカウンターは3時位置、スモールセコンドは9時位置に配置されています。レザーストラップ付きのモデルは約55万円、ステンレスブレス付きモデルは約66万円で提供されています。
モンブリラン基本モデルの特徴
- 38mm~40mmのステンレス / ゴールド製ケース
- 自社製キャリバーB01搭載のトップモデル
- 計算尺ベゼルとクロノグラフ機能
- デイトモデルあり
バイコンパックス デザインのモデル
ブライトリングは、バイコンパックス、すなわち3時と9時位置にインダイヤルを配置する基本的な設計で作られたモンブリランモデルも複数ラインナップしています。その1つが、動力飛行機の発明者であるライト兄弟の初飛行100周年を記念して作られたモンブリラン 1903 Ref.A35330です。直径42mのケース内には、ベースのETA 2892-A2にデュボア・デプラのクロノグラフモジュールが追加されたキャリバーB35が内蔵されています。この機構で駆動されるモンブリランモデルは、30分までのタイムを計測できるフライバック クロノグラフです。この時計では、日付表示の小窓は6時位置にあります。
文字盤は2色使いのデザインで仕上げられています。中央の時刻表示部分は黒地に白の数字、外側の計算尺の目盛りは白地に黒の数字です。また、センターがホワイト、目盛りがブラックのモデルもあります。ステンレススチールの時計は、バージョンによって異なりますが、良好な状態で約45万円~50万円です。
モンブリラン エディションにおいても、それとほぼ同じ文字盤の構成と配色が採用されています。しかし、この時計の直径43mmのケース内には、シリーズ内で唯一の手巻きキャリバーが納められています。このモデルに使用されているキャリバーは、バルジュー7763ベースのB48です。金属製のケースバックには、スイスのラ・ショー=ド=フォンに拠点を置いていた以前のブライトリング モンブリラン工場がエングレービングされています。リファレンスA48330のステンレスモデルは約40万円で販売されています。レッドゴールドケースを持つH48330には、約100万円の価格が付けられます。
モンブリラン レジェンドは、同シリーズで提供されている他のモデルより格段に大型な時計です。そのケース径は47mmで、リファレンスナンバーA23340の素材にはステンレスが使用されており、リファレンスナンバーC23340はステンレス18Kとレッドゴールドのコンビモデルとして作られています。この時計を動かすのは、バルジュー7753ベースでクロノメーター認定を受けているキャリバーB23です。時計のデザインは、モンブリラン エディションとよく似ています。価格は状態の良いステンレスモデルで約50万円、コンビモデルは約55万円になります。
モンブリラン バイコンパックスの特徴
- 42mm~47mmのステンレス / ゴールド製ケース
- 高性能スイス製キャリバー、一部COSC認定済み
- 計算尺ベゼル、クロノグラフ機能、日付表示
ムーンフェイズとフルカレンダー搭載モデルの価格
モンブリランコレクションには、さらなるコンプリケーションを搭載するモデルも提供されています。例えば1999年に発表されたモンブリラン エクリプス Ref.A43030の6時位置には、ムーンフェイズ表示が見られます。また、この時計を動かすバルジュー7758ベースのキャリバーB43は、3時位置に日付を、9時位置にスモールセコンドを、そして12時位置に30分積算計を備えています。さらに、Ref.A43330モデルに搭載される機構はCOSCのクロノメーター認定を受けています。この機構を納めるステンレスケースは直径41.5mmです。ホワイトシルバーもしくはマットブラックの文字盤上には蓄光の大きなのインデックスが表示されており、これはミネラルガラスによって保護されています。モデルの仕様とコンディションによって、モンブリラン エクリプスは40万円前後で販売されています。
ブライトリングはモンブリラン ダトラ Ref.A21330に、フルカレンダー付きの自動巻きキャリバーB21 (ETA 7751ベース) を搭載しています。日付はセンター針によって示され、現在の曜日と月は12時の下に配置された小窓で表示されます。文字盤上では30分積算計がこれと同じ場を共有しており、反対側の6時位置には12時間積算計が備えられています。また、9時位置には24時間表示が設置されており、これは昼夜インジケーターとしての役割も担います。ケース径43mmのこのステンレス時計には、ブラックダイヤルもしくはシルバーホワイトダイヤル、並びにブラックダイヤルにホワイトのインダイヤルが重ねられた逆パンダモデルの仕様があります。この時計は未使用約55万円~60万円で購入できます。
コンプリケーションを追加したモンブリランの特徴
- 41.5mm~43mmのステンレス / ゴールド製ケース
- 高性能スイス製キャリバー、一部COSC認定済み
- 計算尺ベゼルとクロノグラフ機能
- ムーンフェイズと日付表示搭載のモンブリラン エクリプス
- フルカレンダーとポインターデイト搭載のモンブリラン ダトラ
モンブリラン永久カレンダー搭載モデルの価格
モンブリラン 1461 Ref.A19030は、コレクション内で最も複雑なモデルです。41.5mmのステンレス時計はストップウォッチ機能と回転計算尺に並び、ムーンフェイズと永久カレンダー機能も持ち合わせています。これを実現しているのは、ETA 2892-A2ベースの自動巻きキャリバーB19です。多様な機能を搭載するにもかかわらず、ホワイトとブラックの2種類で提供されている文字盤は、見やすく設計されています。ブライトリングの時計技師たちは、3つのインダイヤルのそれぞれに2つの機能を共有させることにより、この見やすさを実現しています。6時位置にはアワーカウンターと曜日表示、9時位置には現在の月表示とミニッツカウンター、12次位置には日付とスモールセコンドが配置されています。そして、ムーンフェイズ表示は3時位置にあります。時計の状態に応じて、このモデルは約55万円~60万円で購入できます。
2005年に、1461モデルの後継となるモンブリラン オリンパスが発表されました。このモデルは機能的には以前のモデルと変わりませんが、デザインは一新されました。特に際立つのは、時計全体にレトロ感を与えるパール装飾ベゼルです。ステンレスのRef. A19350モデルは、約54万円でご購入いただけます。レッドゴールドのRef. H19350モデルはその約倍の115万円ほどで販売されています。
複雑機構搭載のモンブリランの特徴
- 41.5mm~42.1mmのステンレス / ゴールド製ケース
- 高性能スイス製キャリバー、一部COSC認定済み
- 永久カレンダー、ムーンフェイズ
- 計算尺ベゼルとクロノグラフ機能