ブライトリング ナビタイマー 1884

ブライトリング ナビタイマー 1884 はまさに多才な時計です。カレンダー表示機能が追加されたこのモデルは、既に多機能なナビタイマーのスタンダードモデルをさらに上回ります。モデルシリーズ ナビタイマーの定番であるクロノグラフ機能と、飛行に関する計算や単位の換算を可能にする回転計算尺に加えて、ナビタイマー 1884 モデルにはセンター指針による日付表示と、曜日と月表示が追加されています。このコンビネーションは、時計ファンの間では ｢ダトラ」と呼ばれます。また、9時位置に配置されたインダイヤルでは24時間表示が採用されています。

ブライトリング ナビタイマー 1884 のモデル名に使用された数字は、ブライトリング工房の創立年でもあります。また、この数字がモデルの限定本数にもなっています。ナビタイマーにはこの他にも数多くの特別限定版が存在し、そのひとつにはセミ永久カレンダーとムーンフェイズを搭載したナビタイマー 1461 や、ナビタイマー AOPA、またナビタイマー ブルースカイなどがあります。AOPA とブルースカイは各モデルわずか500本のみに限定されており、コレクター時計として人気です。モデルの名称 AOPA は「Aircraft Owners and Pilots Association (オーナーパイロット協会)｣の略です。

ブライトリング ナビタイマー 1884 は1884本に厳しく限定されているため、入手が困難です。このモデルの新品時計の価格は約85万円です。中古品の価格は時計の状態によりますが、新品より13万円程安くなります。

セミ永久カレンダーがお気に入りの方には ナビタイマー 1461 がお勧めです。このクロノグラフ腕時計のカレンダーは4年に一度、うるう年以外の手動の調整は不要です。これに対して永久カレンダーのコンプリケーションを持つ時計では、うるう年の調整も要らなくなります。ブライトリング ナビタイマー 1461 は中古で約78万円でご購入いただけます。新品はそれより高い約130万円です。

近年ブルーの時計がトレンドになっています。ナビタイマーの発売60周年を記念して2012年に発表された、 ブライトリング ナビタイマー ブルースカイ がこれに属します。このモデルにはカレンダー機能付きムーブメントの代わりに、2009年に発表された自社キャリバー B01 が採用されています。この機構はクロノグラフ機能と70時間、つまり約3日間のパワーリザーブを持ちます。この限定モデルは運がよければ新品で約70万円にてお買い求めいただけます。

ブライトリング ナビタイマー 1884 のルーツは一目で分かります。このレトロなツールウォッチは1950年代の初代モデルの面影を強く滲み出しています。46 mm の大型なステンレスケースは、ステンレス製ブレスレット、ラバーベルト、もしくは革ベルトによって腕に装着されます。このパイロットウォッチの最も大きな特徴は、円形の回転計算尺を持ち両方向に回転するフルーテッドベゼルです。姉妹モデルと違い、ナビタイマー 1884 の日付表示は小窓内の表示でなく、赤いセンターの三日月指針による表示です。日付のスケールはミニッツスケールの外側に配置されています。日付インデックスのさらに外側にはタキメータースケールが配置されており、これによって速度を計算できます。

ナビタイマー 1884 ではストップ機能に2つのインダイヤルとセンターのクロノグラフカウンターが使用されます。センターのカウンターでは4分の1秒の正確さで時計をストップできます。12時間カウンターは6時位置に配置されており、30分カウンターは12時位置に配置されています。また、また、30分カウンターが月と曜日の窓表示にもなっています。スモールセコンドは9時位置のインダイヤルに表示され、これは同時に 24時間ダイヤルでもあります。「BREITLING 1884 CHRONOMETRE NAVITIMER」のブランド名とロゴは3時位置にはっきりと刻印されています。

ナビタイマー 1884 の心臓であるキャリバー 21 は バルジュー 7751 をベースにしており、42時間のパワーリザーブを持ちます。時計が止まってしまった際には、この機構を手動でリューズを回して巻き上げます。また、時間および日付と月の設定もリューズを使用して行います。曜日の設定は10時位置に設置されたボタンと先の尖っていない細い棒を用いて行われます。2時位置と4時位置に設置されたプッシュボタンはクロノグラフ機能のスタート、ストップ、また0位置へのリリースに使用されます。