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スーパーオーシャン: 水中のブライトリング
スーパーオーシャンは、高級時計ブランド「ブライトリング」が60年以上も前から提供している腕時計です。2000mまでの防水性、ヘリウムバルブ、クロノメーター認定の精度を持つ機能的なウォッチは、プロやアマチュアのダイバーに人気です。
1957年から続くプロのダイバーズウォッチ
スーパーオーシャンは、1957年以降ブライトリングのダイバーズウォッチとして提供されています。現在スーパーオーシャンには多数のモデルがラインナップされており、スイスの大手ブランド、ブライトリングに欠かせないコレクションとなっています。
ダイバーズウォッチの主要な要素の一つは防水性です。スーパーオーシャンも、高い防水性を備えています。スーパーオーシャン オートマティック46は200気圧防水を示し、これは2000mの深海の圧力に耐えることを意味します。300m (30気圧) の防水性を備えるその他のモデルには、軟鉄製のインナーケースが装備されており、これによって時計が磁場の影響を受けないように保護されています。また、自動ヘリウムバルブを搭載するモデルもあり、このような時計はプロの飽和潜水に適しています。すべての時計に共通している点は、逆方向回転防止ベゼルと、発光塗料を使用した針とインデックスです。
スーパーオーシャンの異なるモデルのケース素材には、ステンレスやチタンが使用されており、さらには、ブラックPVDコーティングが施されたモデルもいくつか提供されています。一番小さなモデルのサイズは36mmで、最も大きなモデルのケース径は48mmです。つまり、スーパーオーシャンは女性にも男性にも適した腕時計であると言えます。
駆動に使用される機構は、多くの場合、1999年以降クロノメーター認定を受けているETAベースです。ひと昔前のモデルには、一部クォーツ機構を搭載したものも見られます。スーパーオーシャンコレクションには、近年は3針モデルのみがラインナップされています。長年コレクションが提供してきたクロノグラフモデルは、類似コレクションであるスーパーオーシャン ヘリテージIIとアベンジャーIIに見られます。
ブライトリングスーパーオーシャンを買う理由
- 1957年以降実証されてきたダイバーズウォッチ
- 36mm~48mmのサイズ
- 200m (20気圧) ~2000m (200気圧) 防水性
- 1999年以降すべてのキャリバーがCOSC認定済み
- M2000のストップウォッチ機能は水中でも操作が可能
ブライトリング スーパーオーシャンの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 防水性 / ケース径 |
スーパーオーシャン / 2005 | 165万円 | 200m (20気圧) / 42mm |
スーパーオーシャン クロノマティック | 90万円 | 100m (10気圧) / 48mm |
スーパーオーシャン オートマティック48 / V17369161C1S1 | 55万円 | 300m (30気圧) / 48mm |
スーパーオーシャンM2000 / A73310 | 45万円 | 2000m (200気圧) / 46mm |
スーパーオーシャン II 44 / A17392D7 | 40万円 | 1000m (100気圧) / 44mm |
スーパーオーシャン クロノグラフ / A13340 | 35万円 | 500m (50気圧) / 42mm |
スーパーオーシャン スチールフィッシュ / A17390 | 30万円 | 2000m (200気圧) / 44mm |
スーパーオーシャンオートマティック36 / A17316D81C1S1 | 30万円 | 200m (20気圧) / 36mm |
スーパーオーシャン / A17040 | 20万円 | 1000m (100気圧) / 42mm |
スーパーオーシャンの価格
スーパーオーシャンは長い歴史を誇る大きなコレクションであるため、モデルの種類が豊富です。そのため、価格にも大きな幅があります。一番安いのは1980年代、90年代の3針モデルで、約20万円からの価格で購入できます。2000年代初期に発表された、スーパーオーシャンスチールフィッシュなどのモデルは、25万円ほどの価格で提供されています。より新しいモデルを希望する場合、30万円~55万円の予算を見積もる必要があります。最も高い価格帯で取引されるのは、アンティーク時計です。1950年代のモデルは特に希少で、価格は約195万円~260万円になります。1960年代と70年代のモデルは、比較的頻繁に見られます。価格は約130万円~155万円になります。
人気のコレクター時計: スーパーオーシャン アンティーク
スーパーオーシャンのアンティークモデルには、3針のRef.1004や1950年代のクロノグラフモデルRef.807があります。これらの時計は独特なデザインが特徴的です。特に、内側に下がり込むベゼルや小型な39mmのケースは、同じ時代に製造されたその他の時計とは全く異なっています。これらの時計は非常に希少であるため、価格は195万円~260万円と比較的高くなっています。
60年代に製造されたRef.2005や2105などのクロノグラフモデルは、若干安い価格で提供されています。Chrono24では、約165万円、90万円の値段で取引されています。両モデルとも、それぞれユニークな趣を持っています。スーパーオーシャン2005には、スローモーション機能が搭載されています。センターのクロノグラフ秒針は、通常の60秒でなく丸ごと1時間かけて文字盤を1周します。この機能は、ダイバーが潜水時間を分単位で正確に確認するのに役立ちます。クロノグラフ秒針を確認することなしに、ストップウォッチ機能がオンになっているかを識別するために、6時位置に特別なインジケーターが設置されています。このインジケーターが黒を表示する場合は、クロノグラフ機能はオフになっています。黄色の場合ストップ機能がオンになっており、黒の中に黄色の円が表示されている場合、ストップ機能を中断していることを意味します。 スーパーオーシャン2015には、有名なクロノマティックキャリバーが搭載されています。このキャリバーは、世界初の自動巻きクロノグラフ機構の一つで、1969年にブライトリング、ホイヤー、ハミルトン、デュボア・デポラによって開発されました。この機構は、ホイヤー モナコやカレラなどの有名なモデルを駆動しています。このタイムイースにおける顕著な特徴は、リューズがケースの左側9時位置に取り付けられていることです。これに対し、クロノグラフ用のプッシャーは右側の2時と4時位置に配置されています。Ref.2105ではまた、黒白の文字盤上でオレンジ色の針の色が映えます。
操作しやすいベゼルライダータブ
アンティーク時計にはあまり興味がないという方には、1990年代初期のモデルシリーズが、価格的にもより安くて興味深いモデルシリーズとなります。特に、4つのライダータブを備える金属ベゼルを持ったRef.A17040は、お勧めのモデルです。ライダータブは3時、6時、9時、12時位置に設置されており、これがあることによってベゼルの操作がより簡単になっています。しかし、この時計の特徴はライダータブのみではありません。ベゼルは上に載せられているだけでなく、小さなビスで固定されていることも特徴の一つです。このため、ベゼルがケースから外れてしまう心配はありません。42mmサイズのこの腕時計は、1000m (100気圧) の防水性を備えています。この時計を駆動するのは、ETA 2824-2ベースの自動巻きキャリバーB17です。文字盤の色の種類には、ブラック、ブルー、そして、鮮やかなオレンジ色が提供されています。スペックによって、このモデルの価格は約20万円~25万円になります。
クォーツ機構を搭載するモデルには、スーパーオーシャン ディープシー81190があります。この時計にはライダータブはありませんが、その代わりベゼルから突起した4つのビスが備えられています。6時、9時12時のインデックスは幅の広い矢印になっており、先端は文字盤の中央の方向を指しています。ブライトリングは、この時計に一体ストラップを装備しています。1000m (100気圧) までの防水性を誇るこの時計の価格は、約30万円になります。
1500mまで防水するスチールフィッシュ
ブライトリングは2005年に、スーパーオーシャン スチールフィッシュ Ref.17360をコレクションに追加しました。このモデルには、コレクション内のその他の時計と2つの異なる点があります。その1つは、文字盤のデザインがより整理されて見やすくなっている点です。もう1つは、1500m (150気圧) の防水性を備えている点です。その翌年に発表されたスチールフィッシュ Xプラス (Ref.17390) には、大型な44mmのケースが備えられ、防水性も2000m (200気圧) になりました。
42mmサイズのスチールフィッシュの未使用品は、約25万円です。大型のXプラスモデルは、約30万円で販売されています。
2011年以降のスーパーオーシャン
ブライトリングは2011年にスーパーオーシャン44 (Ref.17391) とスーパーオーシャン42 (Ref.17364) の2つのモデルを発表しましたが、これらは技術的には先代モデルとほぼ同じです。文字盤のデザインはより現代的になり、ベゼルには初めてキャストラバー製のインサートが採用されました。また、小型モデルのベゼルの縁には、レッド、ブルー、イエロー、ホワイト、またはオレンジのカラーバリエーションが用意されており、ブラックのダイアルとの色のコントラストを楽しむことができます。44mmのモデルでは、イエローの秒針だけが明るい色を添えています。価格は30万円~35万円で、どのモデルを選択するかによって異なります。
スーパーオーシャンIIは2015年に発表されたモデルで、ケース径には44mm、42mm、36mmの3種類が提供されています。この3針時計を駆動するのは、ETA 2824-2ベースのキャリバーB17です。3時位置には日付表示が設置されています。旧モデルと同じく、ベゼルのインレイはキャストラバー製となっています。文字盤の色はブルー、ブラック、ホワイトの3種類で、ベゼルの色調は文字盤に合わせられており、ステンレスブレス、もしくはラバーストラップが付いてきます。
1000m (100気圧) 防水のRef.A17392D7を搭載したスーパーオーシャンII 44は、約40万円で提供されています。直径42mmのモデル (Ref.A1736402) は、水深500m (50気圧) まデ耐水し、価格は約30万円です。最も小さい36mmケースのモデル (Ref.A17312C9) は、200m (20気圧) 防水で、価格は状態にもよりますが、約25万円です。
スーパーオーシャンIIは2019年に再びアップデートされ、以降はスーパーオーシャン オートマティックとして知られています。今回の変更点は、主に文字盤のデザインを中心としたディテールです。6時、9時、12時位置には大きな数字が施され、残りはバーインデックスになっています。また、ブライトリングは新しいカラーバリエーションも追加しました。また、36mmのモデルには、オールホワイトのバージョンも登場しました。コレクションに新たに加わったスーパーオーシャン オートマティク48は、48mmのチタン製ケースに300m (30気圧) の防水性能を備えています。小型モデルとの最も顕著な違いは、文字盤の数字が消えていることと、時計の左脇にあるロック装置です。これは、両方向に回転可能なベゼルをロックして、誤操作がないようにする役割を果たします。
スーパーオーシャン オートマティックの価格は、約35万円から始まります。この価格で買えるのは小型モデルで、大型モデルは約60万円で提供されています。
スーパーオーシャン クロノグラフ
2016年までは、スーパーオーシャンコレクションにはクロノグラフが含まれていました。見た目は現行のスタンダードモデルをベースにしていますが、機能的にはモデルと大きく異なります。まず、ケースの防水性能が500m (50気圧) しかないこと、そして、バルジュー7750ベースのキャリバーB13を採用することが挙げられます。6時と12時位置に時間と分のカウンター、9時位置にスモールセコンド、3時位置に日付表示という典型的なダイヤルのレイアウトを採用しています。スーパーオーシャンクロノグラフの価格は、モデルや状態によって30万円~45万円となっています。
例外として、クォーツキャリバーB73を搭載したスーパーオーシャンM2000は、2000m (200気圧) までの防水性を備えています。これらのモデルは、積算計の配置によって見分けることができます。時・分カウンターは2時と10時の位置に、スモールセコンドは6時の位置に、日付は4時と5時の位置に配置されています。機械式クロノグラフモデルとは異なり、特許取得済みの磁気式プッシャーシステムにより、この時計では水中でもクロノグラフ機能を使用することができます。良好な状態のM2000には、35万円~45万円の価格が付けられます。