カルティエ タンク フランセーズ

1917年にルイ・カルティエによってデザインされた最初のタンクは、その後時計界の定番と呼ばれる時計にまで成長しました。側面がラグと一体化した長方形のケース、特徴的なローマ数字を配したアールデコ調の文字盤、そしてリューズのカボションは、現在でもすべてのタンクのトレードマークとなっています。カルティエが1996年に初公開したタンク フランセーズも、その例外ではありません。

タンク フランセーズは、クラシックでエレガントなモデルであるタンク ルイ カルティエやタンク アメリカンと比べると、ややスポーティーな印象を与えます。これは一つに、タンク フランセーズのために特別に開発された、どこか戦車の鎖を思わせるリンクブレスレットの影響でもあります。また、ケースがやや角張ったデザインになっていることと、文字盤が正方形に近い形になっていることにもよります。ケースはわずかにカーブしており、手首に心地よくフィットします。

ケースとブレスレットの素材には、ステンレス、イエローゴールド、ピンクゴールドのいずれかが使用されています。また、コンビ仕様やベゼルにダイヤモンド装飾が施されたモデルもあります。この高級時計の内部には、ムーブメントメーカーであるETA社製のクォーツまたは自動巻きキャリバーが搭載されています。サイズに関しては、スモールモデル (20mm x 25mm)、ミディアムモデル (25mm x 30mm)、ラージモデル (28.15mm x 36.50mm) が用意されています。男性に似合うのはラージモデルですが、女性は3つのサイズのどれを選んでも問題ありません。

タンク フランセーズの世界へのエントリーモデルはステンレス時計です。小型のケース (20mm x 25mm) とクォーツムーブメントを搭載したRef.W51008Q3の未使用品は、約35万円で販売されています。中古品の場合、価格は25万円前後になります。少し大きめのケースがお好みの方には、25mm × 30mmのミディアムモデルがお勧めです。ステンレス製のRef.WSTA0005は、未使用品で約40万円、中古の良い状態の時計で約25万円となっています。一方、Ref.W51002Q3のラージモデルは、未使用品で約40万円、中古品で約35万円となっています。この価格帯で買えるのは、ETA2000-1ベースの自動巻きキャリバー 120を搭載したモデルです。これらの時計は、6時位置の日付表示で簡単に見分けることができます。

ラージサイズのコンビモデル Ref.W51005Q4も用意されています。ステンレス製のモデルとの違いは、リューズとブレスレットの一部に18Kイエローゴールドを使用している点です。このような時計を未使用の状態で購入するには、約70万円が必要です。中古品の平均価格は約40万円です。また、SサイズとMサイズのタンクフランセーズにも、コンビ仕様が提供されています。状態にもよりますが、価格は35万円～60万円程度になります。

また、タンクフランセーズの3つのサイズをすべて入手できるオプションとして、イエローゴールドまたはピンクゴールドケースのモデルがあります。選ぶサイズと仕様によって、これらの時計の価格は145万円～225万円になります。WJTA0023のようにダイヤモンドが追加されたモデルには、約295万円の価格が付けられます。

また、カルティエは2018年まで、このコレクションからクロノグラフを提供していました。タンク フランセーズ クロノフレックスのサイズは28mm x 37mmで、クォーツキャリバーを搭載しています。また、4時と8時の位置には、時間と分のカウンターがあり、12時位置には日付表示があります。2303のような古いリファレンスでは、ポインターデイト表示となります。これらのモデルでは、文字盤のデザインも少し変わっていて、文字盤の端にあるミニッツトラックが八角形なのが特徴です。一方、Ref.W51024Q3のようなクロノフレックスの後期バージョンでは、カルティエでお馴染みの長方形のデザインに戻っています。これらの時計にはパノラマデイトが搭載されています。

タンク フランセーズ クロノフレックスのステンレスモデル、またはコンビモデルの保存状態の良い時計は、Chrono24で35万円前後で購入することができます。クロノフレックスのイエローゴールドバージョンは、レザーストラップ付きで約75万円。18Kイエローゴールドのリンクブレスレットをご希望の場合、価格は約120万円になります。