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IWC パイロット・ウォッチ – 定番の航空時計
パイロット・ウォッチは、スイスの高級時計ブランドIWCによる人気のコレクションです。このコレクションはクラシックなフリーガーウォッチからセラミック製クロノグラフ、また永久カレンダーやトゥールビヨンを搭載するモデルまで、多岐にわたるタイムピースを提供しています。
1936年から続く伝統のパイロットウォッチ
{man-iwc,IWC シャフハウゼン}は、数々のスイス時計ブランドの中でもパイロットウォッチの製造に卓越した高級時計ブランドです。同ブランドは早くも1936年に、スペシャル・パイロット・ウォッチによってパイロットのための時計を発表しました。1940年に発表されたビッグ・パイロット・ウォッチや、1948年に発売されたマーク11などのモデルは、絶対的な定番モデルとみなされており、コレクターにとっては垂涎の的となっています。
IWCはパイロット・ウォッチコレクションで、今日も航空時計の伝統を守り続けています。そのデザインは、1940年代初頭の歴史的なモデルをベースにしています。当時も今も、夜光性のアラビア数字とインデックス、アロー針、12時位置のトライアングルインデックスを備えたデザインが、完璧な視認性を実現しています。
また、このコレクションには、非常に多くの異なるバリエーションが見られます。クラシックな3針時計から、クロノグラフ、永久カレンダー、ムーンフェイズ、トゥールビヨンまで、幅広いセレクションが用意されています。ステンレススチール、ゴールド、プラチナ、チタン、ブロンズ、そしてセラミックを使用したモデルが提供されており、ケース素材に関しても幅広い選択肢があります。近年では、ますます多くのモデルに自社製キャリバーが使われるようになりました。また、IWCは、ETAやセリタのムーブメントを搭載したバージョンも提供しています。36mm~55mmのサイズがあるパイロット・ウォッチは、男性の手首にも女性の手首にも完璧にフィットします。
IWC パイロットウォッチを買う5つの理由
- 長い歴史を持つフリーガーウォッチ
- 高品質の自社製キャリバーを搭載するスピットファイア コレクション
- 夜光の針、数字、インデックスで実現される完璧な視認性
- 「プティ・プランス」や「アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ」など注目の特別エディション
- 素材の種類: ステンレス、ゴールド、チタン、ブロンズ、セラミック
IWC パイロットウォッチの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 素材 / 特徴 |
ビッグ・パイロット・ウォッチ・コンスタントフォース・トゥールビヨン "プティ・プランス" / IW590302 | 3030万円 | プラチナ / トゥールビヨン、ムーンフェイズ、パワーリザーブ表示 |
パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガン・セラタニウム / IW371815 | 200万円 | セラタニウム / スプリットセコンド クロノグラフ、日付、曜日 |
パイロット ウォッチ クロノグラフトップガン / IW389101 | 95万円 | セラミック / クロノグラフ、日付、曜日 |
パイロット・ウォッチ・マーク11 / 6B/346 | 80万円 | ステンレス / 伝説のキャリバー89 |
パイロットウォッチ オートマティック スピットファイア / IW326802 | 60万円 | ブロンズ / 日付表示 |
パイロットウォッチ クラシック クロノグラフ / IW377709 | 60万円 | ステンレス / クロノグラフ、日付、曜日 |
パイロットウォッチ マーク 18 / IW327003 | 50万円 | ステンレス / 日付 |
パイロットウォッチ マーク36 / IW324001 | 50万円 | ステンレス / 36mm、日付 |
パイロットウォッチの価格
IWCのパイロット・ウォッチは約50万円から購入できます。この価格で入手できるのは、クラシックシリーズの36mmステンレススチールモデルです。直径40mmのスタンダードモデルは、それより1~2万円高くなります。クロノグラフ機能を搭載したパイロット・ウォッチの中で一番安い価格で提供されているのはステンレススチール製のパイロット・クロノグラフ・クラシックで、約75万円で購入できます。
ブロンズケースの時計がお好みの方には、スピットファイアシリーズがお勧めです。このコレクションでは、約60万円のシンプルな3針時計から、約385万円のビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダーのような複雑な時計まで、たくさんの興味深いタイムピースが提供されています。
トップガンシリーズの時計はセラミック製で、価格は約65万円から325万円となっています。また、3針時計から高度なコンプリケーションモデルまで、豊富な選択肢が用意されています。
高価格セグメントでは、「プティ・プランス」や「アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ」などのスペシャルエディションがあります。これらのコレクションの時計は、ゴールドやプラチナなどの貴金属を素材とすることが多く、さらに特殊なコンプリケーションを搭載しています。そのため、ビッグ・パイロット コンスタントフォース・トゥールビヨン "プティ・プランス" には、3000万円ほどの価格が付けられます。
マークモデルの価格と詳細
パイロット・ウォッチのクラシックシリーズは、かつてのIWCの定番モデルに最も近いものです。例えば、1948年から英国王立空軍の装備用腕時計として採用された有名なパイロット・ウォッチ マーク11の流れを汲むマーク18があります。アロー針、力強いバーインデックス、サンセリフ体のアラビア数字を採用した40mmのステンレススチール製モデルは、定番のビッグ・パイロット・ウォッチを彷彿とさせます。3時位置の日付だけが、旧モデルとの違いです。ブラックの文字盤にホワイトの文字、またはホワイトの背景にブラックの文字を施したモデルが用意されています。
2017年からはセリタのSW300-1がこの時計を駆動していますが、旧版ではETA2892-2も採用されています。また、軟鉄製のインナーケースが磁場からムーブメントを保護します。レザーストラップ付きのマーク18は約50万円です。一方、ステンレススチールブレスのバージョンは約65万円になります
IWCは、マーク18に類似したモデルとして、パイロット・ウォッチ・ヘリテージとパイロット・ウォッチ36を用意しています。ヘリテージは、機能、サイズ、文字盤のデザインが定番マーク18と同じであり、唯一の違いはチタン製のケースにあります。価格は約50万円になります。パイロット・ウォッチ36は、その名の通り36mmのサイズで、より女性向けのモデルです。しかし、デザインはマーク18と全く同じです。価格は同じく約50万円です。
アンティーク パイロット
中古市場には、それ以前の世代のマークモデルが数多く出回っています。古い時計は、6時と9時のインデックスに数字が使用されていないことで区別できます。保存状態の良い、または新品同様のマーク16の価格は約35万円で、マーク15では約50万円となっています。
オリジナルのマーク11とその後継機であるマーク12は、コレクターにとって特に興味深いものです。これらの時計は、文字盤のデザインが歴代の時計とは多少異なっています。一番の特徴は針の形です。分針は先細りのバトン針で、力強い時針には先端がありません。また、インデックスマーカーもよりスリムになっています。メンテナンスの行き届いたマーク11は約78万円、ステンレス製のマーク12は状態の良い中古で約54万円です。イエローゴールドバージョンをご希望の場合、価格は約100万円になります。
ビッグ・パイロット・ウォッチ
マークシリーズと並んで、 ビッグ・パイロット・ウォッチはIWCを支えるもう1本の柱となっています。1940年に発表された「ビッグ・パイロット・ウォッチ」の遺産を引き継いだこのモデルでは、超大型のケース、大きな円錐形のリューズ、そしてクラシックなバウムスター・Aのデザインが採用されています。このデザインの時計に特徴的なのは、アロー型の針、バーインデックス、アラビア数字、そして12時位置にある2つのドットに挟まれた典型的なトライアングルインデックスです。針、数字、インデックスは背景に明確に浮かび上がり、暗闇では発光します。
現在のビッグ・パイロット・ウォッチは、通常、直径46mmです。しかし、一部の特別なモデルでは48mm、あるいは歴史的なモデルに合わせた55mmが採用されています。ビッグ・パイロット・ウォッチには、サイズに関わらず、すべてのモデルに自社製キャリバーのみが採用されています。
このシリーズの時計は、数多くのバリエーションと価格帯で提供されています。3針モデルのケース素材には、ステンレススチール、チタン、ブロンズがあり、価格は120万円~145万円です。ビッグ・パイロット・ウォッチ・アニュアル・カレンダー "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" のように、ケースにレッドゴールドを使用したモデルでは、価格は約2倍になります。スピットファイア・シリーズには、永久カレンダーとムーンフェイズを搭載したビッグ・パイロットもあります。SIHH2019で発表されたこのブロンズケースのモデルは、約385万円で販売されています。同じく2019年に発表された「プティ・プランス コンスタントフォース・トゥールビヨン」は、特にエクスクルーシブなモデルです。このモデルには、トゥールビヨン、ムーンフェイズ表示、そして主ゼンマイからローターや脱進機への一定の動力伝達を可能にするIWCの特許取得済みコンスタントフォース (定力装置) が搭載されています。レッドゴールドとプラチナで各10本の限定生産で、価格は約3000万円です。
優雅なパイロット・ウォッチ・スピットファイア
スピットファイアシリーズでは、IWCのパイロット・ウォッチの技術的なデザインに、エレガントな雰囲気を巧みに融合させています。スピットファイアというモデル名は、スーパーマリン社製の同名の戦闘機に敬意を表したもので、そのシルエットが時計の裏蓋に刻まれています。この戦闘機は1950年代まで英国空軍で活躍し、歴史上最も多く作られた航空機タイプの1つです。
IWCは、コレクションのほとんどの時計に自社製キャリバーを使用しています。その中には、永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、クロノグラフ、第2タイムゾーン表示などの複雑機構を搭載したものもあります。ゴールド、ブロンズ、ポリッシュ仕上げのステンレススチール製のケースが高貴な雰囲気を醸し出しています。文字盤には、光沢のあるブラック、マットなオリーブグリーン、メタリックグレーのサンバーストが採用されています。
現在のスピットファイアコレクションでは、3時位置に日付を配したステンレススチール製の3針モデルが最も安く手に入ります。その価格は、未使用品で55万円前後です。ブロンズケースのモデルは、約60万円になります。このシリーズのクロノグラフには、やや高い価格が付けられます。バルジュー7750を搭載したステンレススチール製のモデルは約70万円で、自社製キャリバーを搭載したブロンズバージョンは約80万円です。一方、永久カレンダーやGMT表示を備えたトップモデルには、130万円~385万円の価格が付けられます。
これに対し、古めのモデルは比較的安く購入できます。シンプルな3針モデルは約30万円から、クロノグラフは約40万円からの価格で見つかります。これらの時計の多くには、ムーブメントサプライヤーであるETA社の機構が搭載されています。
クロノグラフ機能を備えるパイロット・ウォッチ
パイロット・ウォッチコレクションのすべてのシリーズには、クロノグラフモデルがラインナップされています。トップモデルは、パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ "プティ・プランス" と、タイムゾーナー・クロノグラフです。"プティ・プランス" は自社製キャリバー89630を搭載し、フライバッククロノグラフ、永久カレンダー、ムーンフェイズ表示が付いています。43mmのピンクゴールドケースは、ブルーサンバーストの文字盤およびダークブラウンのカーフスキンストラップと見事に調和しています。この時計は250本限定で、価格は約465万円です。
タイムゾーナー・クロノグラフは、主要な24のタイムゾーンを簡単に切り替えることができるフライバッククロノグラフです。これを実現するのが、都市リングと呼ばれる回転ベゼルで、各タイムゾーンを代表する24の都市名が記載されています。その際、12時位置にある都市名が現在のタイムゾーンになります。ベゼルを別のタイムゾーンに回すと、特許取得済みのアウター・インナー機構により、時針と24時間表示の針も自動的に正しい時刻にジャンプします。また、タイムゾーンを変更する際には、日付も自動的に調整されます。この実用的なステンレススチール製の自動巻き自社製キャリバー搭載時計は、未使用の状態で約135万円となります。
また、よりシンプルなモデルも存在します。その好例が、クラシックシリーズのパイロット・クロノグラフです。これは、改良されたセリタキャリバーSW500を搭載した43mmのステンレススチール製クロノグラフで、未使用品は約75万円から購入できます。一方、一世代前の保存状態の良いものは、40万円程度からの価格で購入できます。特に1990年代前半のクォーツ駆動モデルは、約25万円~30万円とお買い得です。
セラミック製のパイロット クロノグラフ
また、トップガン・ダブル・クロノグラフという興味深いモデルもあります。この時計には、セリタ社のSW500をベースにしたキャリバーが搭載されており、そこにIWCが開発したスプリットセコンド機能が加えられています。10時位置にある追加のプッシャーを使って、中間タイムを簡単に計測することができます。また、このケースは珍しい素材で作られています。これは、セラタニウムという特殊な合金素材で、セラミックとチタンから成ります。この素材を使用することで、壊れにくく、傷つきにくいだけでなく、エレガントなマットブラックの仕上がりになっています。絹のような黒の文字盤に、ライトグレーの針とインデックスが映えます。この高機能クロノグラフの価格は、約165万円です。
2021年春、IWCはパイロット・ウォッチ・クロノグラフ "トリビュート・トゥ・3705" を発表しました。この41mmの時計は、1994年に発売されたリファレンス3705を記念して作られたものです。3705はブラックセラミック製のケースを採用した、ブランド初のパイロットウォッチのひとつでした。残念ながら、この時計は当時成功を収めることなく、IWCはすぐに製造を中止してしまいました。その生産本数は、1000本にも至りませんでした。
「トリビュート・トゥ・3705」には、現在、IW387905というリファレンスナンバーが付けられています。ブラックセラタニウム製のケースには、自動巻き自社製キャリバー69380が搭載され、9時と12時位置に時間と分のカウンター、6時位置にスモールセコンド、3時位置にデイデイト表示を備えています。文字盤のデザインは、オリジナルとほぼ同じですが、新版ではインダイヤルが少し大きくなっています。また、時針の先端が尖っていないのも、オリジナルモデルからインスパイアされています。パイロット・ウォッチ・クロノグラフ "トリビュート・トゥ・3705" は1000本の限定生産で、価格は約165万円です。
セラミック製のパイロットウォッチ・トップガン
トップガンシリーズでは、IWCのパイロット・ウォッチのクラシカルな外観と、最新のセラミック素材を組み合わせています。これにより、時計のケースは特に傷つきにくく、軽くて肌に優しいものとなっています。また、この素材のブラックカラーは、少し未来的な印象を与えます。このシリーズには、自社製キャリバーを搭載した3針モデルとクロノグラフモデルがあります。ただし、トップガン・ダブルクロノグラフだけは例外です。このモデルで時を刻むのはセリタSW500で、IWCはそれをスプリットセコンド・クロノグラフに改造しました。10時位置の追加のプッシャーで、この時計を簡単に見分けることができます。ダブルクロノグラフの価格は約165万円です。ストップウォッチ機能を備えた自社製キャリバー搭載モデルの場合、未使用で約95万円の予算が必要です。
41mmの3針タイプは約66万円です。46mmのビッグ・パイロット・トップガンを手に入れようと思ったら、それよりもかなり多くの資金を用意する必要があります。その価格は150万円前後です。永久カレンダーやムーンフェイズ表示などの複雑機構を搭載したモデルをご希望の場合、価格は約325万円になります。
SIHH2019では、パイロット・ウォッチ・クロノグラフ "モハーヴェ・デザート" が初公開されました。同名の砂漠にインスパイアされたサンドカラーのセラミック製ケースと、ダークブラウンに輝く文字盤が特徴的です。この時計は500本限定で、自社製キャリバー69380を搭載し、価格は約145万円です。
星の王子さまとサンテグジュペリ
IWCは、フランスのパイロットであり作家でもあるアントワーヌ・ド・サンテグジュペリと彼の有名な物語「星の王子さま」にちなんで、「パイロット・ウォッチ」の特別バージョンを定期的に発表しています。星の王子さシリーズはブルーのサンバースト仕上げ、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリシリーズはブラウンのサンバースト仕上げで、それぞれ文字盤が異なります。
どちらのコレクションにも、トゥールビヨンやムーンフェイズ、永久カレンダーを搭載したゴールドやプラチナ製の非常に複雑な時計が含まれており、3000万円以上の価格が付けられます。しかし、ステンレススチール製でセリタやETAのキャリバーを搭載した、もっと安価な選択肢もあります。シンプルなクロノグラフは約60万円で提供されており、スプリットセコンドを備えたモデルは約115万円になります。一方、3針時計は約50万円で購入できます。ゴールドのケースに年次カレンダーを搭載したモデルは、300万円前後からの価格で提供されています。