IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ - 航空のためのストップウォッチ
IWCはパイロット・ウォッチ・クロノグラフにおいて、ブランドが誇る航空時計のデザインと、ストップウォッチの機能性を統合しています。その品揃えは、ステンレス時計から永久カレンダー搭載のレッドゴールドモデルまでなどまで多岐に渡ります。
目次
パイロット・ウォッチ・クロノグラフを買う5つの理由
- タイムストップ機能を備える伝説の航空時計
- ステンレス、ゴールド、ブロンズ、セラミック素材の多様な種類
- スピットファイアとトップガン モデルには自社製キャリバー使用
- 永久カレンダー搭載のプティ・フランスは本数限定
- ダブルクロノグラフ時計にはスプリットセコンド機能あり
クラシックな装いを持つモダンなクロノグラフ
スイスの高級時計メーカーIWC シャフハウゼンにとって、パイロットウォッチは、IWCが提供するプログラムの中核を成す時計です。品揃え豊富なパイロット・ウォッチ コレクションには、多数の クロノグラフも存在します。クロノグラフにおいては追加の表示が搭載されているにもかかわらず、それでも3針モデルに劣らない高い視認性が保たれています。
すっきりとした明瞭なデザインは1940年に設計されたもので、当時バウムスタ A型で知られていました。ブラックの文字盤、蓄工塗料を使用したインデックスとアラビア数字、また同じく夜光のバトン針が、そのデザインの主な要素になっています。これらに並び、12時位置の三角マークもこの時計の特徴のひとつです。
これらの主要な特徴は、クロノグラフにも採用されています。また、これに追加して日付と曜日の小窓、分・時積算計、スモールセコンドが搭載されています。これにおいても、IWCは 最良の視認性を保つことに重点が置かれています。そのため、インダイヤルは時計の全体像に完璧にフィットするように設計されています。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフのすべてのモデルには、時計を磁気から保護するために 軟鉄製のインナーケースが備えられています。そのため、シースルーの裏蓋はクロノグラフには使用されていません。その代わり、裏蓋にはJu-52やスピットファイア、またP-38などの有名な戦闘機の姿が彫刻されています。ケース自体の直径はモデルによって41mm~45mmで、多くのモデルはステンレス製ですが、中にはゴールド、ブロンズ、セラミック素材のものもあります。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフの価格は?
モデル | 価格 (約) | ムーブメント | 素材 |
パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ | 511万円 | 89630 (自社製) | レッドゴールド |
パイロットウォッチ・クロノグラフ・トップガン "モハーヴェ・デザート" | 125万円 | 69380 (自社製) | セラミック |
パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・クロノグラフ | 112万円 | 89760 (自社製) | ステンレス |
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア | 86万円 | 69380 (自社製) | ブロンズ |
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ "プティ・フランス" | 61万円 | 79320 (ベース SW500) | ステンレス |
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ | 51万円 | 79320 (ベース SW500) | ステンレス |
安めのモデルの価格と詳細
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・クラシックは、IWCの現行のフリーガークロノグラフの中で最も安いモデルです。直径43mmのステンレスケースを備えるこのモデルはセリタSW500キャリバーで駆動されており、定番の黒い文字盤、白い針と表示でデザインされています。9時位置のスモールセコンドに取り付けられた真っ赤な秒針が、唯一の色のアクセントになっています。時・分積算計は6時と12時の位置に見られます。この時計はブラックのカーフスキンストラップ使用の未使用品は約51万円で、中古品はそれより約5万円安く提供されています。レザーストラップの替わりにステンレスブレスレットをお望みの場合、価格は未使用品約60万円、中古約52万円に上がります。以前にプログラムにて提供されていたモデルの中古時計は、これに対し約37万円からの価格でご購入いただけます。
「プティ・フランス」と「アントワーヌ・ド・サンテグジュぺリ」ではより色彩のある時計が提供されていますが、ケース素材と時計の技術に関してはクラシックシリーズのクロノグラフと同一です。ただし、文字盤の色はブラックではありません。パイロット・ウォッチ・クロノグラフ "プティ・フランス" は サーキュラーグレイン仕上げが施されたブルーの文字盤で提供されています。アントワーヌ・ド・サンテグジュぺリのクロノグラフモデルには同じくサーキュラーグレイン仕上げが施されたタバコブラウンの文字盤で提供されており、時計の状態により、約43万円~52万円で販売されています。プティ・フランスのクロノグラフモデルは、レザーストラップ仕様で未使用約54万円、中古約38万円でお求めいただけます。ステンレスブレスレット仕様のモデルは、未使用約61万円、中古約49万円で提供されています。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイアには、光線の模様でブラッシングされたグラファイトグレーの文字盤が使用されています。これもまた、43mmステンレスケースとキャリバーSW500を備えています。このモデルの未使用品は約60万円にて、中古は約52万円で販売されています。
ステンレスとブロンズ素材、自社製キャリバー69380搭載モデル
2019年のSIHH見本市において、IWCはパイロット・ウォッチ・クロノグラフのファミリーに新しいモデルを追加しました。そのひとつが、41mmサイズのケースを持つパイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイアです。IWCはこの時計を複数の種類で提供しています。そのひとつにはブラックの文字盤を持つステンレス製のモデル、もうひとつには ブロンズケースとそれに似合うオリーブグリーンの文字盤を持つモデルがあります。クロノグラフの内部では、46時間のパワーリザーブを保つ自社製キャリバー69380が時を刻んでいます。この機構が搭載されている時計は、インダイヤルの構造によってすぐに見分けが付きます。クロノグラフの分・時積算計は9時と12時位置に配置されており、スモールセコンドは6時位置にあります。スピットファイア・クロノグラフの定価は、モデルによって約78万円からになります。
同じく 自社製キャリバー69380が搭載されたモデルに、44.5mmサイズの砂色のセラミックケースを持つトップガン "モハーヴェ・デザート" があります。この時計の文字盤は砂漠を思わせる土色に輝き、針、数字、インデックスはこれに調和したベージュで統一されています。このモデルは500本位限定されて降り、定価125万8200円で販売されています。これと同じ構造でブラックセラミック製のモデルは、96万6600円で提供されています。また、バルジュー7750を搭載した以前のトップガン・クロノグラフモデルは、これよりさらに約24万円ほど安い価格でご購入いただけます。
スプリットセコンド、ムーンフェイズ、永久カレンダー
IWCはそのプログラムに、より多くの機能を備えるパイロット・ウォッチ・クロノグラフもラインナップしています。プティ・フランスとアントワーヌ・サンテグジュぺリ、またトップガンは、 スプリットセコンド クロノグラフ 機能を搭載しており、中間タイムを計測することができます。これは、ベースキャリバーSW500に特殊なモジュールを追加することによって実現されています。このタイプの時計は、10時位置に設置されたもうひとつのリューズによって判別されます。状態の良い古めの中古モデルは、約91万円~111万円にて販売されています。現行のダブルクロノグラフ・トップガンの定価は、168万4800円です。
特に上品でかつ複雑なコンプリケーションを備えるモデルは、パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ "プティ・フランス" です。直径43mmの18Kレッドゴールドケースの中には 自社製キャリバー89630納められており、この機構にはフライバック クロノグラフ、永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、68時間のパワーリザーブが備えられています。そして、この繊細に細工された機構の動きは、サファイアクリスタルケースバックを通して眺められます。このモデルは定価467万6400円にて提供されています。
便利な機能が追加されたもうひとつの航空時計は、 パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・クロノグラフです。直径46mmのケースを持つステンレス時計には回転ベゼルが搭載されており、これによって24のタイムゾーンを切り替えることができます。24時間表示によって、設定したタイムゾーンにおいて現在昼であるか夜であるかの区別がすぐにつきます。このクロノグラフにおいてこれらのすべてを実現する自社製キャリバー89760には、さらにフライバック機能が備えられています。タイムゾーナークロノグラフの未使用品は約113万円、中古は約95万円で販売されています。