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希少な特別モデル: IWC "サンテグジュペリ" エディション
スイスの時計ブランドIWCは、パイロットで有名作家でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュぺリを讃える特別モデルを数々提供しています。その品揃えはシンプルな3針モデルから、永久カレンダーやムーンフェイズ、GMT搭載モデルまで多岐に渡ります。
"サンテグジュペリ" エディションを買う5つの理由
- クラシックなIWCパイロットウォッチの少数限定版
- 永久カレンダー、ラトラパンテもしくは第2タイムゾーン搭載の自社製キャリバー
- サーキュラーグレイン仕上げ、ブラウンのレトロ風な文字盤
- ステンレス、レッドもしくはホワイトゴールドのケース
- サントーニ社製の上品なカーフスキンストラップ
ブラウンの上品な定番パイロットウォッチ
スイスの高級時計メーカーIWC シャフハウゼンは、フランス人のパイロットで名作家でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリを称賛すべく、 "サンテグジュペリ" エディション を定期的に発表してきました。特に彼の著作である『星の王子さま』は世界的に有名な作品です。
IWCは、これらの特別モデルをパイロット・ウォッチ・コレクションの一部として提供しています。時計の特徴は、タバコブラウンの文字盤とその配色に合う、サン=テグジュペリが着用していたフライトスーツの色を思わせるダークブラウンのレザーベルトです。多くの特別モデルの本数は 少数本に限定されており、ゴールド素材のケースには非常に複雑なコンプリケーションが搭載されています。
ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" の46mmサイズのレッドゴールド製ケース内には、永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、168時間のパワーリザーブのすべてが集結しています。これに対してパイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフ "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" にはスプリットセコンド クロノグラフ機能が搭載されており、ホワイトもしくはレッドゴールド素材のパイロット・ウォッチ UTC "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" では第2タイムゾーンの時刻を表示できます。
また、特別エディションの中にはパイロット・ウォッチ・マークXVIII "サンテグジュぺリ" のようなシンプルなモデルもあります。この3針時計においてはクラシックなIWC パイロットウォッチのデザインが基本とされており、直径40mmのステンレスケースはレディースとメンズの両方に似合います。
IWC アントワーヌ・ド・"サンテグジュペリ" の価格は?
モデル / リファレンス | 価格 (約) | 特徴 |
IW502617 | 461万円 | 永久カレンダー |
IW502706 | 302万円 | 永久カレンダー |
IW500422 | 154万円 | 7日間パワーリザーブ |
IW326102 | 126万円 | 第2タイムゾーン |
IW371808 | 105万円 | ダブルクロノグラフ |
IW37713 | 52万円 | クロノグラフ |
IW327003 | 41万円 | 日付表示 |
最長7日間のパワーリザーブを備える3針モデル
"サンテグジュぺリ" エディションでは、クラシックな3針デザインのパイロットウォッチが多数提供されています。そのひとつに パイロット・ウォッチ・マークXVIII "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" があります。直径40mmのステンレス時計は、上品な仕上げが施されたETA2892によって駆動されており、その3時位置には日付表示が見られます。時計の裏蓋には、サン=テグジュぺリが1944年7月31日に、彼の最後の地中海観察飛行に望んだ際に操縦した、ロッキードP-38ライトニング機の姿が彫刻されています。マークXVIIIモデルは未使用品で約41万円。そして中古品は約36万円で提供されており、これは"サンテグジュペリ" エディションの中で最も安いモデルです。
ケースサイズ46mmの大きなビッグ・パイロット・ウォッチはIWCの定番コレクションのひとつであり、このシリーズでもサンテグジュペリ特別モデルが提供されています。このモデルに使用されている数字の書体は1920年代~1930年代のパイロットウォッチからインスピレーションされたもので、レトロな雰囲気を醸し出しています。3時位置のパワーリザーブ表示によって、自社製キャリバー5111が保つ 7日間のパワーリザーブがいつ消耗するか一目で判読できます。リファレンスナンバーIW500422のステンレスモデル未使用品は約154万円で、中古品は約112万円の価格でご購入いただけます。レッドゴールド素材のモデル (Ref. 500421) は未使用品で約243万円、中古品は約203万円になります。
パイロット・ウォッチ・パワーリザーブ "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" にも、これと同じくパワーリザーブ表示が搭載されています。この機能は文字盤上7時位置に取り付けられており、ETAベースのキャリバー30140のエネルギー消耗率を知らせてくれます。この機構のパワーリザーブは44時間です。時計の特徴は3時位置の日付表示窓にあります。これはやや大きめに作られており、現在の日付に並び、その前後の日付が表示されるようになっています。直径44mmサイズのケースの裏蓋には、サンテグジュペリが定期的に飛行していた、トゥールーズからカサブランカまでの飛行経路の彫刻が施されています。ステンレスモデルは1178本に限定されており、常態の非常に良い中古モデルで約57万円で提供されています。それに対し、500本に限定されたレッドゴールドモデルには約130万円の価格が付けられます。
フライバックもしくはラトラパンテ機能を持つクロノグラフの価格
"サンテグジュペリ" エディションにはいくつかのクロノグラフモデルも提供されています。その中で最も安い価格のモデルは、リファレンスナンバーIW377713の パイロット・ウォッチ・クロノグラフ "アントワーヌ・ド・サンテグジュぺリ" です。直径43mmのステンレスケースの中では、美しくフィニッシングされたバルジュー7750が時を刻みます。また、この定番のキャリバーを使用しているためインダイヤルはいつも通りの構成です。日付と曜日は3時位置、スモールセコンドは9時位置、時・分積算計はそれぞれ6時と12時位置にあります。このモデルは未使用品で約52万円、中古品は約43万円でご入手いただけます。
パイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフにも、同じくキャリバー7750が搭載されていますが、このモデルにはIWCが独自に開発したラトラパンテ機能が追加されています。スプリットセコンド機能としても有名なこの種のクロノグラフでは、中間タイムの計測が可能です。この機能の操作には、10時位置に設置されたプッシュボタンが使用されます。その他の文字盤のデザインとインダイヤルの構成は、どうエディションの普通のクロノグラフモデルと同様になっています。未使用の "サンテグジュペリ" ダブルクロノグラフ リファレンスナンバーIW371808は約105万円で、中古はそれより約20万円安い価格で販売されています。
"サンテグジュペリ" エディションは、自社製キャリバー搭載のクロノグラフがお好みの方に対して嬉しいモデルもいくつか提供しています。例えば、モデル Ref.IW3878には、IWCによって製造されるキャリバー89361が内蔵されています。この機構の主な特徴は 68時間のパワーリザーブと、フライバック機能にあります。この時計は12時位置の時・分積算計と、6時位置のスモールセコンドと日付表示という配置にてすぐに見分けられます。価格は未使用のステンレスモデルが約100万円、中古品は約80万円になります。
永久カレンダー、ムーンフェイズもしくはUTC搭載のコレクター時計
複雑なコンプリケーションを搭載するモデルも、"サンテグジュペリ" エディションのレパートリーに含まれています。その中でも取り分け複雑なモデルは、 ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" です。日付、曜日、月、年を含める永久カレンダー機能、スモールセコンド、ムーンフェイズ表示、パワーリザーブ表示を備える自社製キャリバー52610の動きは、サファイアクリスタルケースバックを通して眺められます。 ステンレスケースを持つリファレンスナンバーIW503801モデルは、未使用品で約263万円、中古品は約219万円でお買い求めいただけます。これに対し、レッドゴールドモデル (Ref.IW502617) の価格は、時計の状態により約330万円~460万円になります。
アニュアル・カレンダー "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" も、18Kレッドゴールド素材のビッグパイロットケースに覆われています。12時の位置に設けられた3つの小窓には、月・日・曜日が表示されます。また、9時位置にスモールセコンドが、3時位置にパワーリザーブ表示が配置されています。IWCはこのモデルの機構として、168時間のパワーリザーブを保つ自社製キャリバー52850を採用しています。この機構の部品である航空機の形をした金製のローターは、サファイアクリスタルケースバックを通して眺められます。この時計は250本に限定されており、未使用は約300万円にて提供されています。また、中古品はこれより数十万円安くご購入いただけます。
パイロット・ウォッチ UTC "アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ" には、第2タイムゾーンを搭載するモデルも一つ提供されています。通常この種の時計では第2タイムゾーンの時刻が時計針によって示されますが、IWCはそれとは異なる方式を採用しました。この時計においては、第2タイムゾーンの時刻は6時位置に設置された弓形の窓に表示されます。また、3時位置に見られるもうひとつの小窓には日付が表示されます。このモデルにて高い精度を実現させているのがキャリバー30170で、これはETAの2892-A2をベースとしたものです。このモデルはステンレス版は約55万円、レッドゴールド版は状態により約125万円~154万円にて提供されています。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリとは?
アントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリは、1900年6月29日にフランスのリヨンで生まれました。彼は子供の頃から飛行機が大好きで、12歳の頃、当時パイロットであったガブリエル・サルヴェス-ヴロブルスキに連れられ、初めての周回飛行を経験しました。その後、彼は異例の経歴で軍の操縦士となり、並びに作家としてもその名を確立していきました。
サン=テグジュペリの名が知れたのは、彼の文学作品によるものだけではなく、悲劇的な最期を遂げたことにもよります。1935年に彼は砂漠への墜落を一度生き延びており、その経験を1943年に出版された小説『星の王子さま』に記述しています。第2次世界大戦時、彼は自由フランス軍の航空部隊へ志願し、連合軍として戦いました。
1944年7月31日、彼はコルシカ島から2度目の偵察飛行へ出発しました。その際に操縦した航空機はロッキードF-5で、これは武器を搭載していないアメリカ合衆国の戦闘機P-38でした。彼は地中海を飛行中にドイツ空軍に発見され、射撃されます。サン=テグジュペリはそれ以降 行方不明となっていましたが、1998年、その土地の漁師が海底でシルバーのブレスレットを発見し、それは確実に彼の所有物だと判明しました。また、彼が乗っていた 機体の残骸も見つかりました。