ロンジン ヘリテージ

世界一古い登録時計ブランドであるロンジンは、これまで数多くの時計を製造してきました。飛行におけるパイオニア、チャールズ・リンドバーグのアワーアングルウォッチ や、スイス軍用に特別に製造された24時間時計など、ロンジンの時計の多くは、歴史を形作ってきた定番モデルとして今日まで知られています。

ヘリテージ コレクションは、これらすべての定番時計へのオマージュです。このコレクションで提供されるモデルのデザインのは、歴史的な時計をモチーフにして考案されています。しかし、多くの場合搭載されているムーブメントは最新の機械式ムーブメントで、その中には時計機構製造会社ETAがロンジンのために特別製造したものも含まれています。また、いくつかのレディースモデルにはETAのクォーツ機構のが使用されています。

ヘリテージ コレクションは、数多くの レトロ時計を揃えています。その種類は60年代～70年代風のフォームウォッチから、30年代～40年代のミリタリーウォッチまで多岐に渡ります。また、1918年に発売されたパイロットウォッチも、このシリーズから提供されています。有名なウィームス セカンドセッティング ウォッチ、リンドバーグ時計、、コンクエスト時計のレトロモデルなども、このコレクションに含まれています。

ロンジンは、多くの時計のモデル名に西暦を入れています。これによって、現在リニューアルモデルが出ている歴史的な時計がどの年代に製造されたのかを知ることができます。

パイロットウォッチとナビゲーションウォッチは、20世紀の初期からロンジンのカタログに載っています。 ヘリテージ 1918 の湾曲したフォルムのラグ、定番のコブラ型針、装飾的なアラビアインデックス、6時位置のスモールセコンドは、ロンジンがその昔製造していたパイロットウォッチを思い起こさせます。このケース径41mmのステンレス時計は自動巻きムーブメント ETA 2895-2によって駆動されており、同じく6時位置には日付も表示されます。歴史的なパイロットウォッチにに見せ掛けてたこのモデルは、未使用約17万円でご購入いただけます。中古時計の価格は約13万円になります。

ヘリテージ 1918に大変よく似たモデルに、 アビエーションウォッチ タイプ A-7 1935 があります。このモデルでも、針と文字盤のデザインに20年代のスタイルでが使用されています。ただし、文字盤は右に40度傾けられています。これによって当時のパイロットは、操縦桿から手を放すことなく時刻を読み取ることができました。また、この時計にはクロノグラフ機能が搭載されています。この機能はリューズ内のボタン1つで操作でき、12時位置のインダイヤルにて30分までのタイムを計ることが可能です。ホワイトの文字盤を備えるモデルは、約30万円でご入手いただけます。それに比べて格段に珍しいブラックの文字盤を備えるモデルには、約55万円の価格が付けられます。

ヘリテージ 1935 は、クッション型のケースと舷窓風のひだがついたベゼルを備える格段にモダンな時計です。また、今日ほぼすべてのパイロットウォッチに見られる飾り気のないアラビアインデックスが、この時計のモダンなイメージを助長しています。インデックスの色はホワイトで、ブラックの文字盤と対照的になっています。また、インデックスと洋梨型の針は、暗い場所で光を放ちます。6時位置のスモールセコンドと日付表示が、この時計を完璧にしています。このパイロットウォッチの未使用品は、Chrono24にて約18万円でご購入いただけます。状態の良い中古品の価格は約16万円で販売されています。

リンドバーグ時計

ロンジンのフラグシップモデルも、このシリーズに含まれています。これは、チャールズ・リンドバーグの時代まで遡る アワーアングルウォッチです。ロンジンはこのナビゲーションウォッチを、有名な飛行分野のパイオニアとして有名なリンドバーグのために設計しました。この時計は1931年に市場に送り出され、現在までほぼオリジナルと同じデザインのままでご入手いただけます。時計の文字盤上には、リンドバーグがナビゲーションのために使用したたくさんの目盛りが刻まれています。このタイムピースの国際的なモデル名はリンドバーグ アワーアングルで、ケース径は47.5mmです。現行モデルはRef. L2.678.4.11.0で、価格は約40万円です。ロンジンは、リンドバーグの大西洋飛行を記念するモデルをこれまで定期的に発表してきました。それらコレクターモデルの価格は、時計の仕様によって約50万円～120万円になります。

リンドバーグのアワーアングルウォッチの基礎となっているのは、ロンジンのもう1つのマイルストーン、 ウィームス セコンドセッティング ウォッチ です。スイス・サン＝ティミエに拠地を置く時計メーカーは、1920年代にパイロットで飛行訓練の教官でもあったアメリカ人フィリップ・ヴァン・ホーン・ウィームズと共同でこのタイムピースを開発しました。この時計には、ワンプッシュで時報に時刻を合わせる機能を搭載しています。ウィームス セコンドセッティング ウォッチはホワイトの文字盤とブレゲスタイルのブラックアラビアインデックス、もしくはローマインデックスを備えています。また、素材はステンレス、セラミック、ピンクゴールドからお選びいただけます。ステンレスモデルの価格は約35万円です。ピンクゴールドケースのモデルは、約115万円でご購入いただけます。

クロノグラフは、ロンジンのカタログにおいて長い歴史を誇っています。ヘリテージ コレクションからも、ストップウォッチ機能を備えるモデルが提供されています。その1例は、2015年に発表された ヘリテージ コラムホイール シングルプッシュピース です。そのモデル名からも分かるように、このレトロウォッチのクロノグラフ機能は、リューズ内にある1つのボタンによってのみ操作されます。ETA A08.L11ベースのピラーホイール式クロノグラフ搭載自動巻きキャリバー L788によって30分までのタイム計測が実現されており、これは3時位置のインダイヤルにて読み取れます。さらに、9時位置にはスモールセコンドが、6時位置には日付表示が設置されています。ケース径41mmのこのステンレス時計は、時計のコンディションと仕様によって約25万円～35万円でご入手いただけます。

トリコンパックス構造の文字盤を持つクラシックなクロノグラフがお好みの方は、 ヘリテージ コラムホイール クロノグラフ をご覧ください。2018年までヘリテージシリーズから提供されていたこのモデルは、3つのインダイヤルとストップウォッチ機能を搭載しています。時計に取り付けられているドーフィン針は、1950年代のデザインから採り入れられたものです。機構にはCal. L688 (ETA A08.L01) が使用されており、3時、6時、9時位置のクロノグラフダイヤルとスモールセコンドに追加して、4時と5時の間に日付表示を備えています。ケース径39mmのピンクゴールドケースとクロコダイルレザーストラップのこの ピラーホイール式クロノグラフの価格は、約80万円になります。ステンレスモデルは約20万円でお買い求めいただけます。

ヘリテージ アヴィゲーション ビッグアイ の中で時を刻む機構もCal. L688です。ロンジンは、この40年代風のクロノグラフに日付を搭載していません。ケース径41mmのこのモデルは、約25万円でご購入いただけます。

コンクエスト ヘリテージ は、1954年にリリースされたコンクエストの初代モデルへのオマージュです。このモデルはドーフィン針を備えるシンプルな3針時計で、文字盤上には円錐形のインデックスおよび12時位置の日付表示が見られます。スイス出身の時計メーカー ロンジンは、この時計を35mmと40mmの2種類のサイズで提供しています。このため、メンズ・レディース時計としてご利用いただけます。また、文字盤の色はブラックとホワイトからお選びいただけ、素材にもステンレスとピンクゴールドの2種類があります。

ケース径35mmのステンレスモデルは、Chrono24で約10万円でご購入いただけます。40mmサイズのモデルはそれより数万円高くなり、約17万円で販売されています。ゴールドモデルをご希望の場合、約40万円のご予算をお立てください。

ロンジンは1930年代～40年代に、軍事用の時計を数多く製造していました。これらの時計に共通する点は、視認性の高い明瞭な文字盤です。このデザインは、今日 ヘリテージ ミリタリー 、 ヘリテージ ミリタリー 1938 、 ヘリテージ 1945 のモデルに継承されています。これらすべてのモデルは3針時計で、モデルによって3針のすべてがセンター針になっているものと、秒針が6時位置のスモールセコンド インダイヤルに設置されているものがあります。ミリタリー 1938には、2018年まで第2タイムゾーンを搭載するモデルが提供されていました。文字盤はブラックとシルバーの2種類で製造されており、その色はホワイト、もしくはブラックのインデックスとのコントラストを成しています。

ヘリテージ コレクションのミリタリーウォッチは、約17万円でご入手いただけます。

ヘリテージ コレクションには、 ダイバー 1967 などのダイバーズウォッチも提供されています。このモデルの防水性は、300m (30気圧) です。この時計で目に留まるのは、赤い回転ベゼルです。ダイバー 1967にはクロノグラフ機構 Cal. L688.2が搭載されており、直径42mmのステンレスケースが備えられています。この時計の未使用価格は約26万円です。

これより多少安いモデルに、 レジェントダイバーがあります。このモデルでは、回転ベゼルの代わりに使用されているインナーベゼルによって潜水時間を設定し、これを読み取ることができます。2時位置に設置されているリューズによって、このインナーベゼルを操作できます。レジェントダイバーの防水性も300m (30気圧) です。ロンジンはこのダイバーズウォッチをケース径36mmと42mmの2種類で提供しており、文字盤の色はブラックとホワイトからご選択いただけます。時計のは移植に合わせられたラバーストラップ、もしくはステンレスブレスレットによって、このタイムピースは手首に着用されます。レジェントダイバーは、約19万円の価格でご購入いただけます。

ロンジンは2018年に、さらなるクラシックなレトロダイバーズウォッチである ヘリテージ スキンダイバー を発表しました。このモデルはロンジンの初代ダイバーズウォッチである1959年のスキンダイバーからインスピレーションを得て作られています。モチーフとなった古いモデルと同じく、このスキンダイバーにもブラックのダイビングベゼルとブラックの文字盤、並びにベージュ色の蓄光インデックスとアロー針が使用されています。直径42mmのステンレスケースの裏蓋は同じくステンレス製で、300m (30気圧) の防水性で浸水から保護されています。ラバーストラップ、ステンレスブレスレット、ミラネーゼブレスレットのいずれかを選択するかによって、スキンダイバーは約23万円～25万円でお買い求めいただけます。

ヘリテージ コレクションからは、レトロなドレスウォッチも豊富に提供されています。その中でも特に上品なモデルは、レッドゴールドのケースを備える プレゼンス ヘリテージ です。ホワイトシルバーの文字盤では、美しいフォルムのアラビアインデックスとブルーに焼かれたブレゲ針が際立ちます。ケース径38.5mmと34mmのモデルの6時位置には、スモールセコンドが搭載されています。最小サイズの26.5mmモデルでは、センター針の秒針が使用されています。価格はサイズによって、約22万円～26万円になります。

フラグシップ ヘリテージ は、ロンジンが1950年代に製造していたクラシックなドレスウォッチを思い起こさせます。シルバーの文字盤と、ゴールドの繊細なバーインデックス、並びにドーフィン針を持つこの時計は、控えめなエレガンスを漂わせています。さらに、6時位置の日付表示とスモールセコンドによってこの印象が強められています。高級なブラウン レザーストラップが、時計の配色にお似合いです。フラグシップ ヘリテージは、モデルによって約13万円～17万円でご購入いただけます。