2023年01月13日
 4 分

なぜロレックスはこんなに入手困難なのか?

Hyla Bauer
Rolex-Daytona-GMT-Master-2-1

さあ、2023年!多くの人が、これからの1年の抱負について考えて、新年をスタートさせたいところだろう。その抱負のひとつは、もしかしたらロレックスを所有することではないだろうか?残念なことに、ロレックスの入手が困難であることは、これからも続く謎であり、コレクターたちの間で多く議論される話題だ。好みのロレックスを購入することは、小売店で新品を購入するにも、中古品を購入するにも難しいことであり、そしてこれは世界中で起こっていることなのだ。では、なぜロレックスはそんなに希少なのか? 

年間およそ100万本が製造されているのだから、たくさんのロレックス時計が市場に出回っているはずではないか?残念だが、答えはノーだ。デイトナ、デイデイト 、エアキングは世界中で供給が間に合っていない。ロレックスは、通常なら需要に急激に拍車をかけることになる限定版の時計を一切製造してさえいない。世界にそれだけたくさんのロレックスがあり、限定版はないというのに、ではなぜ、ロレックスを入手するのがこんなにも難しいのか?探っていってみよう。   

100万本のロレックス時計を買い占めているのは一体誰か?  

毎年ロレックスが製造する約100万本の時計のすべてが1本残らず売れている。小売店にはロレックスの追加の在庫など一切ない。毎年毎年、需要は供給をしのいでいる。ということは、新品のバットマンやコンビのデイトジャストを入手するということは大きな偉業であり、多大な忍耐を強いられるものなのだ。   

ロレックスは世界中どこでも人気が高く、ロレックスを購入する人たちは世界中の主要な国すべてにいる。ということは、需要は特定の地域や文化特有のものではない。それであっても、ロレックスはかなり高額で、ほとんどの人にとっては手の届かないもの。 

では、すべてのロレックスを買い占めているのは一体誰なのか?世界の大人の人口を見ると、そのうちの1.1%が百万ドル長者である。もちろん、ロレックスを買うのに100万ドル(約1億3300万円)以上の資産をもつ富豪である必要はないが、議論をしやくするために、百万ドル長者はロレックスを買うのに十分な資金を持っている人たちの一部だとしておこう。とすれば、現在世界には5600万人の100万ドル以上の資産を持つ人がいる。世界人口という点からするとわずか1.1%であるにもかかわらず、彼らの資産をすべて合わせると、世界の富の46%にもなるのだ。 

This vintage Rolex Daytona costs more than $150,000.
約2000万円以上するヴィンテージ ロレックス デイトナ。

ロレックス:桁外れの需要に見合う少量の供給 

では、その世界の百万長者の1%がロレックスを1本所有していると仮定しよう。すなわち、世界にいる100万ドル以上の自己資産を持つ56万人の人が、ロレックスを1本持っているということだ。そうするとロレックスが製造する時計を、1年に1人あたり2本以下という分配になる。  

1年に1本か2本の時計を世界の百万長者の1%のために作るというのは、十分なように聞こえる。しかしそこには、何百、いや何千というロレックスの時計を所有する筋金入りのロレックスコレクターは含まれていない。これらの超コレクターたちは、私たちが推定した100万ドル以上の自己資産を持つ56万人の中に間違いなく含まれており、彼らの一人一人が毎年数十本のロレックスを購入しているかもしれないのだ。これらの仮定的な数字を使うと、超コレクターたちはロレックスの持つ年間在庫の半分はゆうに買い占めることが可能である。  

明らかにこの供給と需要の不一致が、購入可能なロレックス時計の不足という状況に拍車をかけている。需要は桁外れに高く、毎年100万本の新品時計の供給ですらそれに追いつかないのだ。結局のところそれは数字のゲームであり、この状態がすぐに変わりそうだという兆候はない。  


記者紹介

Hyla Bauer

ハイラ・バウアーの時計への情熱は、バーゼルやジュネーブの時計見本市のために初めてスイスを訪れたときに生まれました。彼女にとって時計は、人が身につけることのできる最も親密で貴重なアイテムです。価値があり、長く使え、所有者にとって個人的な意味を持つものです。

記者紹介

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