1980年に創業したスイスの時計ブランド、ウブロ。その名前はフランス語で「舷窓」という意味を持ち、印象的なデザインはその名を物語っています。2008年、ラグジュアリーコングロマリットのLVMHがウブロを買収し、その数年後、時計業界のベテランであるジャン-クロード・ビバーがLVHMの時計制作部門の代表となり、ウブロ、タグ ホイヤー、ゼニスを担当することとなった。
ウブロの人気モデル
ケースに合成サファイア、独自開発の金合金といった新素材を使用するという試みを続けて来たウブロ。またクロノグラフやスケルトン使用のダイヤルを持つ時計など、さまざまなモデルを開発しており、“多ければ多いほどいい” というモットーを体現してる。Chrono24で最も人気のあるモデルは以下の通り。
ウブロの価格
高級時計であるウブロは、通常約70万円~300万円ほどで販売されている。コンプリケーションを搭載した限定モデルや貴金属製、または有名人とコラボした限定モデルの場合、450万円前後、あるいはもっと高い750万円ほどすることがある。しかし、Chrono24では限定モデルを350万円以下で入手できる場合もあるので気になる場合は必ずチェックしたい。
ウブロ時計の愛用者
UEFA欧州選手権をはじめとし、巧みなマーケティング戦略とパートナーシップのおかげで、大きな注目を集めるようになったウブロ。それ以来、同ブランドはラッパーやアスリートなど、認知度の高いステータスシンボルを好む人たちから選ばれている。
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- キリアン・エムバペ:2018年からウブロのブランドアンバサダーを努め、複数のウブロウォッチを所有。その中には、スピリット オブ ビッグ・バン チタニウム ホワイトパヴェがある。トノー型ケースを持つこの時計は、自動巻きスケルトン クロノグラフムーブメントを搭載している。また、そのチタン製ケースはダイヤモンドのフルセッティングで飾られている。
- ジェイ・Z:彼のコレクションには、妻ビヨンセから誕生日に贈られたウブロのビッグ・バンがある。ケースとブレスレットはホワイトゴールド製で、合計1282個のバゲットカットのダイヤモンドが施されて、その価格は7億2000万円弱とされている。
- 50セント:自身のラップの中で高級時計ブランドについて言及するだけでなく、実際に着用もしている50セント。ケースとブレスレットにバゲットダイヤモンドを施した45mmサイズの18Kゴールド製ビッグ・バン エボリューション Ref.PX.1180.PX.3704を着用しているのが目撃されている。
- ノバク・ジョコビッチ:マドリッドで開催されたローレウス・ワールド・スポーツ・アワード 2024にウブロのスピリット オブ ビッグ・バン オールブラック パヴェ 42mmを着用し出席している。
ウブロが時計コミュニティーで人気がない理由
ブランド認知という点で、ウブロに関して触れておきたい点がある。少なくとも熱狂的な時計ファンは、ウブロをどうしても手に入れたい時計ブランドとは考えていない。多くの人が、ウブロの時計は見た目に目立つが、中身が物足りないと考えている。まるで時計が「私を見て」と言っているようであり、多くのラップソングでも使われている。そして、どちらかというと本格的なコレクターはウブロを選んでいない。2000年代初めに大型ウォッチのトレンドが全盛期だった頃、ウブロの時計は非常に人気だったが、 パネライ、リシャール・ミル、ロイヤル オーク オフショアといった他の大型の時計が持つほどの人気と絶対的な地位を確立するには至らなかった。派手なイベントの時に、人目に付く時計を探しているというのであれば、ウブロは最適と言えるだろう。