2021年09月21日
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ジェームズ・ボンド着用の腕時計レビュー: 007のタイムピース

Chrono24
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オメガ、ロレックス、ブライトリングなど、ジェームズ・ボンドは、自他共に認める時計ファンであり、その中でも先見の明がある人物と言われています。この記事では、映画に登場する時計をチェックし、Qの時計がどのような冒険的な機能を備えているかをご紹介します。ネタバレになりますが、Q1本の時計をオリジナルの状態で残しています。それはどの時計で、ボンドは果たしてそんな普通の時計も着用するのでしょうか?

1. ブライトリング トップタイム 007 サンダーボール作戦』(1965):

時計愛好家の皆さんには、ブライトリング トップタイムの印象的なゾロ・ダイヤルでお分かりいただけるかと思う。一方で、ジェームズ・ボンドファンは、この時計を見ると1965年の映画 007 サンダーボール作戦』を思い浮かべることだろう。このクロノグラフの最大の特徴は、非常に正確なガイガーカウンターである。これを実際に手首に装着した経験があるのは、ブライトリングの着用者の中でもごくわずかだろう。ショーン・コネリー演じる007は、この時計を使って、悪役ラルゴのヨット「ディスコ・ボランテ」に搭載された核兵器を探知し、破壊する。1960年代の軍拡競争時代にぴったりのシーンでは、この時計は映画に欠かせない存在となっている。たとえ現行のブライトリング トップタイムが核兵器を探知できないとしても、デザインや機能面でデイトナやタグ・ホイヤー カレラなどの有名なクロノグラフに劣ることはない。さらに、この時計が史上最も伝説的な秘密工作員とともに映画で成し遂げた栄光を振り返ることができる。

Breitling Zorro
ブライトリング トップタイムは、特にゾロ・ダイヤルを使った限定モデルが人気。

2. ブライトリング ナビタイマー 007 サンダーボール作戦』(1965):

『007 サンダーボール作戦』でジェームズ・ボンドの手首にはめられたブライトリング ナビタイマーは、空ではなく水中で重要な役割を果たす。その理由は、バハマでのダイビング中、007がフランスのNATOパイロット、フランソワ・ダーバルのパイロット・ウォッチを発見するところから始まる。この時計は、ダーバルが無事に飛行機を操縦し、無傷で大西洋を横断できるようにするはずだったが、彼はボンドの敵であるスペクターNo.1とスペクターNo.2の犠牲になった。さらに、この2人の悪人がこの時計を奪ってしまったのだ。その後、海の底で時計を発見したボンドは、フランソワの死を証明するものとして、彼の妹である美しいボンドガール、ドミノに時計を返す。映画の中でナビタイマーは持ち主に幸運をもたらさなかったようだが、ナビタイマーは史上最も人気があり、最もよく知られたパイロットウォッチのひとつで、多機能の計算尺付ベゼルが特徴的だ。現行のナビタイマーでは、自社製キャリバーB01がその役割を担っている。この魅力的なデザインのムーブメントは、スクリーン上で見ることができるだけでなく、ダーバル捜査官よりも趣味のパイロットに幸運をもたらしてくれるのかもしれない。

Breitling Navitimer
ブライトリング ナビタイマー: スーパーパワーは有していないものの、最も有名なパイロットウォッチのひとつである。

3. ロレックス サブマリーナ 『007 死ぬのは奴らだ』(1973年):

時計愛好家の間では、伝説的なロレックス サブマリーナには1つや2つのスーパーパワーがあると言われている。しかし、ジェームズ・ボンドが映画で着用する1本は中でも非常に特別だ。彼のロレックス・サブマリーナは、007 死ぬのは奴らだ』 (1973) でロジャー・ムーア演じる007を銃弾から救い、致命的な束縛から解放しただけでなく、女性たちの心をも虜にした。このサブマリーナは、あらゆるシーンで無限に近い強さの磁気を発する。その結果、どのような弾丸も秘密工作員から遠ざけただけでなく、女性の服のジッパーでさえ、ボンドと彼の時計の強力な引力でおろしてしまうのだ。それに比べて、300mまでの防水性やスタイルを決定づけるデザインなど、ロレックス サブマリーナの実際の「スーパーパワー」は、実に退屈なものに思える。

Rolex Submariner
ロレックス サブマリーナの魅力は、007 やボンドガールだけではない。

4. オメガ シーマスター プロフェッショナル 300M 『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)

しかし、1990年代以降、ジェームズ・ボンドの必須アイテムとなっている時計は、ロレックスでもブライトリングでもなく、オメガである。それもそのはず、武器係のQシーマスター300Mに、実に鋭い銃を装備していたのだから。007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)007 ダイ・アナザー・デイ』 (2002) では、ピアース・ブロスナン演じるエージェント007が時計を遠隔起爆装置として使用し、さまざまな危険な状況を回避している。

007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』では、ボンドのお気に入りの時計がさらにアップグレードされている。LEDライトの助けを借りて、真っ暗な山の風景を簡単に照らすことができるようになり、レスキューパラシュートでの脱出を含むスキーチェイスを大成功させている。この独創的な時計は、ミニチュアのグラップリングフックの助けを借りて、映画の後半ではジェームズ・ボンドを深さ15メートルの核シェルターから救出している。007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)では、おなじみのシーマスターモデルがQによってアップデートされた。これで007は、文字盤を軽く押すと、リューズからレーザービームを発射できる。ベゼルを回すことで、危険な撃針を作動させることもできる。そして、どちらの機能も全く予期せぬ形で敵を襲う。

Omega Seamaster 300M

オメガ シーマスター 300M:時計界だけでなく、ジェームズ・ボンドにとっても万能の武器である。

5. オメガ シーマスター 300M 007 スペクター』(2015)

007 スペクター』では、エージェント007役のダニエル・クレイグもオメガの資質を信頼している。映画のクライマックスは、敵であるスペクター組織のボス、ブロフェルドとの戦いだ。ボンドは、NATOストラップでカジュアルにオメガ シーマスター300を身に着けている。ボンドガールのスワンの勇気ある行動が、007を絶望的な状況から救う。スワンが適切なタイミングで時計のリューズを押すと、爆発が起こり、最終的に主人公の2人の命が救われるのだ。幸いにも、オメガ シーマスター300は実際には爆発せず、何百万人もの時計ファンに愛される時計であることが証明されている。しかし、このモデルは超能力に欠けているわけではない。なぜなら、比較的少ない予算でこれほどの機能性、品格、デザインを備えたダイバーズウォッチは他にはないからだ。

その一方で、何も特別な機能を持たないのは、この時計だ。

6. オメガ シーマスター ダイバー 300M 90.42.20.01.001:

ダニエル・クレイグがデザインを担当したにもかかわらず、新作のボンド映画007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するオメガ シーマスター ダイバー 300Mには、Qの特別な機能が搭載されていない。「超能力を持たないボンドウォッチ」としてリストを終えなければならないわけだが、それでもこの時計は隠す必要がない。シーマスター ダイバー 300Mは、ダイバーズウォッチとして、またスタイルアイコンとして、上記のロレックス サブマリーナやブライトリング ナビタイマーなどの時計と同様によく知られている。しかし、類似モデルのような機能を夢見ることはできない。

Omega Seamaster Bond
映画の中で、本当にこの時計は超能力を発揮しないのか?

Qの特別な時計の機能は、映画の中でも登場する可能性があるのだろうか?それとも、007はまだ知られていない全く別の、さらに素晴らしい機能を持つ時計によって最終的に救われるのか?早くても930 (日本公開日は101) には判明する。もちろん、日付が変わらないことが前提だ。

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