ジャガー・ルクルト レベルソは、時計業界で「アイコン」の称号を冠することができる数少ない時計の一つだ。1931年の発表から現代まで、ブランドを象徴する時計としてその地位を確固たるものとし、ポロ選手向けに設計された時計から、時代を超えて愛される定番へと進化した。特徴的な反転式ケースとアールデコ調のタイムレスなデザインは、機能性とデザインの完璧な融合と言える。しかし、このレクタンギュラー型の時計はなぜそこまで特別なのだろうか。人気の理由は何なのだろうか。この記事では、レベルソが登場から90年以上経った今でも、人々を魅了しつづける5つの理由について取り上げたい。
1. 変幻自在
反転式ケースを持つレベルソは、あらゆるシーンにマッチする時計だ。しかし、それは文字盤の表面と裏面のことだけではない。まるで時計の形をしたカメレオンのように、シーンに合わせて姿を変化させることが可能なのだ。レベルソは、激しいポロの試合に耐えられるように作られた頑丈なスポーツウォッチであると同時に、さまざまなスタイルを演出できるエレガントなアールデコ調のジュエリーでもある。またレベルソでは、ストラップにインターチェンジャブルシステムを備えているため簡単にストラップ交換が可能で、シーンに応じて違ったスタイルを楽しめる。クラシックなブラックのレザーストラップから、印象的な大胆なカラーのものまで、手元で個性を演出できる。そのためレベルソは、あらゆるシーンで頼りになるパートナーを探している人だけでなく、特別な1本で自身の時計コレクションを充実させたいと考えている経験豊富なコレクターにとってもぴったりな時計と言える。

2. 自分だけのストーリーを持つ時計
ジャガー・ルクルト レベルソでは、反転させた時計の裏側に刻印が可能だ。そのため、持ち主の特別なストーリーを時計に刻むことができる。時計の裏蓋に刻印が可能な時計は他にもあるが、手首に着用しながら見ることはできない。しかし、レベルソの反転式ケースはそれを可能にする。特別な内容を刻印をするのに完璧な時計なのではないだろうか。人生において忘れられない出来事、記念や節目など、自身の人生の一部を手首に見に着け、そしてそれを時折眺めることができる。さらにジャガー・ルクルトでは、オンラインで独自の刻印をデザインすることができるため、オリジナル性をさらに高めることができる。イニシャルから星座、特別なデザインまで、その可能性は無限にある。レベルソは、持ち主の大切なストーリーや思い出とともに時を刻む唯一無二のパートナーとなるはずだ。

3.「1000時間コントロール」テスト済みの品質
ジャガー・ルクルトが評価されるの理由は、何よりもその高品質な自社製ムーブメントの卓越した品質にある。その品質は、ジャガー・ルクルトが採用している厳格なテストをクリアしている。その一つが、独自のマスターコントロール(1000時間コントロール)テストと呼ばれるものだ。当初は同名のコレクションの時計にのみ適用されていたが、2004年以降は、レベルソも含め、すべてのジャガー・ルクルトの腕時計がこのテストを受けている。ブランドがこだわる品質基準を満たしていない時計は、工場から出荷されることはない。このテストはスイス公認クロノメーター検定協会よりも厳しく、時計愛好家からは品質の指標として高く評価されている。このテストを受けるすべてのレベルソは、1000時間にわたり温度変化、衝撃、さまざまな姿勢といったあらゆるストレスにさらされる。特に注目すべき点は、テストはムーブメントだけではなく、完全に組み立てられた状態の時計に対して実施されるということだ。なぜなら、これが時計のあらゆる部品が最高の品質基準を満たしていることを保証する唯一の方法だからだ。レベルソを購入するということは、ジャガー・ルクルトの高い基準を満たす、正確で信頼性の高い時計を購入することを意味する。

4. レクタンギュラー型のコンプリケーションウォッチ
レベルソでは、複雑機構をレクタンギュラー型ケースに組み込む必要があり、これは時計職人にとってある意味で挑戦でもある。というのも、ムーブメントと文字盤の両方の構造やデザインにおいて、革新性と高い技術を必要とするからだ。ラウンド型のムーブメントや文字盤で採用されている方法は、スクエア型では通用しない。さらに、レベルソ トリビュート クロノグラフのように時計が小型でエレガントな場合は尚更だ。このモデルでは、従来のラウンド型のクロノグラフレイアウトの代わりに、長方形の形状に調和するレトログラード式30分積算カウンターが搭載されている。アイコニックなレベルソのケースに複雑機構を組み込むことで、新たな技術革新が生まれた。デュアルタイムゾーンからトゥールビヨンまで、ジャガー・ルクルトの時計職人は、長方形のデザインに調和して完璧にフィットする最も複雑なメカニズムを見つけることに成功している。このことは、最高峰レベルの時計製造技術でもって、エレガントさと機能性を兼ね備えた時計を作り出すというジャガー・ルクルトというブランドが持つ強みを証明するものと言えるだろう。

5. ケースの黄金比
ジャガー・ルクルト レベルソのケースは黄金比に基づいて設計されている。アールデコ運動の絶頂期に登場した1931年のオリジナルデザインは、最も美しいとされる「1:1.618」の黄金比に基づいていた。ギリシャ文字の φ(ファイ)で表されるこの数字は、美と調和の普遍的な象徴と考えられている。この比率はレベルソで今日まで採用されており、レベルソのデザインを決定づけている。すっきりとしたラインや幾何学模様がアイコニックな反転式ケースの形状を強調し、完璧なバランスが生み出されている。黄金比に基づいた完璧な形は、無意識のうちに我々の目を奪い、レベルソを時代を超えたエレガントな時計にしていると言えるだろう。
