ミッキーマウスは95年に渡って老若男女すべてのファンに愛されてきた。この人気が特に盛り上がるのが11月18日のミッキーマウスの誕生日だ。世界初のトーキーアニメーション映画『蒸気船ウィリー』が1928年の11月18日に封切られ、ミッキーマウスがスクリーンデビューを果たした。ミッキーは世界中の人々を虜にし、それ以来11月18日がミッキーの誕生日とされている。ミッキーの快進撃はスクリーンのみにとどまらず、時計の世界も制覇した。この日をおしゃれに祝うためにミッキーマウスウォッチをお探しの方に、本日はおすすめの10本をご紹介したい。
1位 ロレックス:エアキング ミッキーマウス
ミッキーマウスの腕時計は、ロレックスの中でも希少なモデルのひとつだが、比較的手頃な価格で入手可能なことが多い。というのも、ロレックス社がミッキーマウスの腕時計を正式に発表したことがあるかどうか、確かなことは言えないからだ。分かっているのは、ディズニーがロレックスと良好な関係にあったということだけだ。そのため、エントリーモデルにはミッキーマウスをモチーフにしたオリジナル商品が存在したが、スポーツモデルのミッキーは後からプリントされたものだと言われている。

しかし、元々のデザインであれ、後からプリントされたものであれ、エアキングのようなミッキーマウスのアンティークウォッチは他にはない魅力があり、これなら比較的安価でロレックスが購入できる。
2位 ロレックス:オイスター パーペチュアルデイト ミッキー
文字盤の中央にミッキーがいるロレックス ミッキーマウスの定番デザインに加え、ロレックスにはもっと控えめにミッキーがプリントされたモデルもある。たとえばこのデザインでは、ミッキーは9時位置のインデックスに何気なく寄りかかっている。これは明らかに、後付けではなく元々文字盤にあったものだ。だが、後からプリントされたのか、元からあったのかはそれほど大事なことではない。レトロなミッキーマウスウォッチを素直に喜び、子供の気持ちに返って楽しんで欲しい。

3位 シチズン:トリプルカレンダーとムーンフェイズ搭載のミッキーマウスモデル
このシチズンのクオーツモデルは、なんと複雑機構を備えたミッキーマウスの時計であり、トリプルカレンダーとムーンフェイズが搭載されている。「6」の数字に代わってミッキーが立っているが、やや小ぶりなサイズのおかげで控えめにおさまっている。ミッキーがムーンフェイズを見上げてすっかり魅了されている様子が子供らしくて微笑ましく、その可愛さに見惚れてしまうだろう。直径は43mmあり、ムーンフェイズとミッキーマウスが好きな男性に最適のミッキーマウスウォッチだ。

4位 シチズン:ミッキーマウス アニュアルカレンダー
3位に続き4位でもシチズンのアニュアルカレンダーをご紹介したい。こちらは先ほどよりもさらに控えめなデザインだ。というのも、このモデルではミッキーは非常にスタイリッシュにモノグラムとしてのみ使用されているからだ。さらに、ムーンフェイズもミッキーの形という楽しいディテールとなっている。他のエコ・ドライブ同様、この年次カレンダーも光が動力源で電池交換の必要はまったくない。スタイリッシュなデザインの上にエコロジカルなシチズンのミッキーマウスウォッチはおすすめの1本だ。
5位 ボストーク:ミッキーマウス
ミッキーマウスは西側諸国でだけでなく、ソ連でも人気を博した。1970年代、アニメはソ連全土に広まり、ミッキーマウスはかの地で子供だけでなく大人の心も掴んだ。その証といえるのが、ボストーク(Vostok)社のミッキーマウスウォッチだ。

ソビエトの時計ブランド、ボストークは1970年代末にアニメキャラクターの限定モデルを発表したが、その中にはミッキーマウスのモデルもあった。非常に興味深い歴史の証人であり、直径37mmと特に女性によく似合うミッキーマウスウォッチだった。
6位 スウォッチ:スポット・ミッキー スウォッチ x ダミアン・ハースト
もちろん、スウォッチもミッキーマウスの腕時計を複数発表している。例えば、ミッキーの90歳の誕生日を記念して、英国人アーティストのダミアン・ハーストがデザインしたスウォッチの限定バージョンがある。ミッキーマウスの初期のデッサンからインスピレーションを受け、それをもとに様式化されたミッキーを鏡面仕上げの背景に描いた未来派的な腕時計だ。わずか1999本しか発売されなかったが、瞬く間にコレクターの間で人気アイテムとなった。それもそのはずで、このミッキーマウスウォッチほど、伝統とモダンが融合したミッキーのデザインはない。
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7位 スウォッチ:スウォッチ x キース・ヘリング エクレクティック・ミッキー
アーティストのキース・ヘリングはミッキーマウスにインスピレーションを得て、ユニークなスウォッチ時計をデザインした。モノクロとカラーの3つのモデルすべてが、大スターであるミッキーのエッセンスを表現している。サイズにバリエーションがあるため、家族でミッキーマウスウォッチ・コレクションを楽しむのにも最適だというところが、このコレクションの最大の魅力だろう。
8位 ジェラルド・ジェンタ:ミッキーマウスオートマティック
時計業界のスターでさえもミッキーの魅力には抗えなかった。1980年代、ジェラルド・ジェンタは自身のブランドで、文字盤にミッキーマウスをあしらった時計を発表した。派手なコミックモチーフを高価な機械式時計と組み合わせることは、当時としては常識破りな試みだったが、にもかかわらず、あるいはだからこそ、瞬く間に人気を集め、今日でも世界で屈指の人気かつ高価なミッキーマウスウォッチに数えられている。

9位 ブルガリ/ジェラルド・ジェンタ:アリーナ バイレトログラード ミッキーマウス
ブルガリはジェラルド・ジェンタブランドを引き継ぎ、ご覧の通り、ジェンタのミッキーマウスウォッチのレガシーを受け継いでいる。ミッキーの腕がレトログラードの分表示として機能し、時間は窓にデジタル表示される。ブルガリの自社製キャリバーを搭載し、ユニークな複雑機構とコミックの組み合わせとして、これ以上美しいものは他にないだろう。

10位 Apple Watch:ミッキーマウス
ミッキーは未来にも相応しく、Apple Watchまでも制覇した。この時計では時間表示のデザインとしてミッキーとミニーを選べるだけではなく、時刻を声で教えてももらえるのだ。つまりミッキーは95歳になった今も時計の中で元気に活躍しているのだ。
時計を楽しむ遊び心を大切に
我々はミッキーマウスウォッチが大好きだ。デザインが魅力的なだけではない。コレクションにミッキーマウスの時計があることで、時計の楽しさを忘れず、コレクションに真剣になりすぎずに、時には子供のように純粋な気持ちで楽しむことができるのだ。