2022年10月21日
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ノーチラスのビッグニュース!パテックがホワイトゴールドの新生5811/1Gについて明かす

Thomas Hendricks
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誰が戻ってくると思っただろうか?現時点で注目される最大の時計ニュースは、新しく改良されたパテック フィリップノーチラス 5811/1Gの驚きのリリースである。10月18日火曜日に発表されたのは、有名な(いや、むしろ悪名高い?)ステンレスのノーチラス 5711の後継が、ホワイトゴールドで、いくつかの小さいが重要なアップデートを伴って発売されるということだった。というわけで、Chrono24では何が変更されたのか、そしてこれが時計市場にとって意味するかもしれないことを探ってみたい。 

パテック フィリップ ノーチラス 5711のレガシー 

何年もの間、パテック フィリップノーチラス 5711は世界中で最も話題にのぼった時計だった。これは主に、その一躍トップに上りつめたハイプ時計のイメージキャラクターとしてのステータスのためだった。その絶頂期には、Chrono24では定期的に新品同様の5711が3000万円近くの価格で販売されていた。それは、この唯一のコンプリケーションが日付表示窓というステンレススチール製3針時計の定価のおよそ7倍の価格である。 

おそらく、新しい5811が2時流通市場に姿を現し始めるのもそう遠いことではないだろう。廃盤となったパテック フィリップ 5711にとって、このリリースが市場にどのような影響を与えるかについて、しっかりと見守っていきたい。次に何が起こるのかは、誰にもわからない。一つのシナリオとしてあるのは、この新作のリリースが、過去6ヶ月ほどの間に見られた、市場価値の着実な下降の後で、ステンレススチール製モデルに新たな注目を呼ぶだろうということだ。もうひとつのシナリオは、新作のリリースによって、その神秘的雰囲気が薄れるにつれて5711の価格がさらに下落し、購入者たちは次の入荷待ちリストへと鞍替えするというもの。 

入手可能性(あるいはその欠如) 

入荷待ちリストについてだが、この新しいパテック フィリップノーチラス 5811/1Gを入手する見通しは、そのステンレススチール製の先代モデルと同じく楽観的にはなれない。パテック フィリップは現在、およそ年間で68000点の時計を製造している。これは一流時計ブランド他社の製造本数に比べると、ほんのわずかであり、おそらくもっと重要なことは、この新しいノーチラスリファレンスはこの68000点のうちのほんのわずかにすぎないということだ。 

スイスの日刊新聞ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングによれば、パテック フィリップ代表取締役のティエリー・スターンは5811の最初の時計は今週にも公式販売店にて販売開始となるということだ。パテックのネットワーク内の各公式販売店が少なくとも1本はこの時計を受け取るはずで、だが皆が知っているように、これは列の先頭にいる人以外の人にとっては、非常に競争の激しく、かつ絶望的な状況を作り出すことになるのだ。 

この新作モデルの定価は938万3000円と、ステンレススチールモデルの実質的に2倍の価格がついている。この価格上昇のほとんどは、素材のコストが高くなったことと、時計の構造の改良によるものだ。 

新しく、改良されたパテック フィリップ ノーチラス 

ティエリー・スターンは、長いこと、パテック フィリップのレガシーはステンレススチールの上に築かれたものではないと言ってきた。パテックの歴史の大半は、ブランドからそして消費者からどちらの視点からも、貴金属ケースで作られた複雑な時計に焦点が置かれていた。というわけで、ホワイトゴールドのケースとブレスレットを持つこの新しい5811は、原点回帰というわけだ。 

新しいホワイトゴールドのケースは、確かに単なる重さという点で手首の上での存在感が強調されているが、愛好家たちは、5811のケースサイズが若干、40mmから41mmへと大きくなったことにも気づくだろう。 

新生パテック フィリップノーチラス 5811/1Gの文字盤もまた、先代モデルとは若干異なっている。かつては均一なブルーだったが、今ではブラックのグラデーションによって微妙なニュアンスが加わり、中心から外縁にかけてさまざまなトーンのブルーが楽しめる。 

最後に、パテックは時計の日常的な装着感を向上させる新しい特許取得済みの特徴を加えた。クラスプに追加されたのは、クラスプのゆとりを最大2mmごとに延長可能な長さ調整機能である。これは、手首がむくんでしまう暑い夏の日には非常に重要な改善点になるだろう。 

パテック フィリップ ノーチラス 5811/1Gについてのまとめ 

おそらく、この新しいパテック フィリップ ノーチラス 5811/1Gのリリースを最もうまくまとめるなら、「壊れていないなら、直すな」ということ。パテックの入荷待ちリストは長いまま、そして再販市場でも同社の時計はいまだに非常に高価格である。この5811によって彼らはブランドの中心的価値へと近づいており、消費者は新作のリリースに伴う興奮(と諸々の感情)を感じている。 

クラスプのアップグレードの他には、時計自体にはサプライズや注目すべきことは特にない。もちろん、ノーチラスについて語る際、会話や陰謀が時計そのものについてであることはほとんどなく、この時計周辺にまつわることなのだ。この新作リリースが、すでに不安定な水面にさらなる波紋を加えることは確かだ。 

時計愛好家の観点からすると、パテックが今週発表した中でも、より時計的に見て注目すべきものも他にいくつかあったが、それはまた別の記事に譲ろう。さしあたり、二次流通市場と時計ワールド全体に目がくらむような余波が広がりそうで目が離せない。 


記者紹介

Thomas Hendricks

私はもともと時計を見て育ったわけではありません。しかし、大学を卒業してから数年後、私はオンラインポータル「Watchonista」でライター兼マーケターとして就職。同僚は私に向かって冗談半分で「誰も後戻りできない時計の世界へようこそ!」と言いました。現在はChrono24でプライベートクライアントアドバイザーとして、人生の大事な節目に完璧な時計を探す人々のお手伝いをしています。

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