2022年04月01日
 6 分

パテック フィリップがアンティーク風の見事なカラトラバスタイルの新作モデル2本を発表

Chrono24
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今年のWatches & Wondersでは、パテック フィリップが一連の新作をデビューさせた。そのハイライトは、レトロな雰囲気が漂うパテック フィリップの新しい美学を表現した2本の時計で、素晴らしいモデルである。1本目は年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326Gで、2本目は、パテック フィリップ カラトラバ Ref. 5226Gである。どちらのモデルも、新しいカラトラバのケースが特徴で、とにかく華々しい。さらに、両方ともレトロな魅力にあふれたヴィンテージルックと、モダンな雰囲気を兼ね備えている。それでは、この2本の時計について詳しく見ていこう。 

パテック フィリップ 年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326G

1本目のモデルは、パテック フィリップ 年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326Gだ。この時計はブランドのコンプリケーションシリーズの一部で、素晴らしいコンプリケーションを搭載した数々の輝かしいタイムピースを有する。しかしパテック フィリップは、年次カレンダー トラベルタイムで新境地を開拓している。ブランドが年次カレンダーと第2タイムゾーンの時刻を表示するトラベルタイムのコンプリケーションを併載したのは、これが初めてである。独創的な技術力と、レトロ風の素晴らしいデザインが融合し、現在入手可能なモデルの中で最高レベルの旅行者用時計のひとつとなっている。  

この時計は、41mmのホワイトゴールド製ケースで、ケースバンドには “クルー・ド・パリ” 装飾が鮮やかに施されている。この装飾はブランドの特徴であり、全体に華々しい印象を与えている。ホワイトゴールド製ケースと、アンティーク風のボディからインスパイアされた質感の高いチャコールグレーの文字盤が美しいコントラストを描いている。文字盤の他の要素はすべて、素晴らしいコントラストのベージュ調で表現されている。6時位置の日付表示とムーンフェイズ表示、文字盤中央のローカルタイムとホームタイムのデイ/ナイト表示、12時位置の曜日/日付表示まで、年次カレンダーの要素が完全に統合されている。文字盤も同様に風格があり、高い視認性を備えている。ラッカー仕上げのベージュでスケルトン化されたホームタイムの針に注目してほしい。パテック フィリップに期待されるように、最後の細かなディテールまでもが全体的な仕上がりと同様に見事だ。 

パテック フィリップは、この時計に自社製の自動巻きパテック フィリップ キャリバー31-260 PS QA LU FUS 24Hを搭載。この自社製ムーブメントは8個の異なる特許を持ち、複雑機構を操作する新しい方法を導入している。カラトラバの代表的なモデルであるパイロット トラベルタイムは、大きなプッシュボタンでホームタイムを1時間単位で前後に調整できるのが特徴だ。しかし、今回の年次カレンダー トラベルタイムでは、リューズを1番目と2番目の位置まで引き出せば、ホームタイムとローカルタイムの両方を設定することが可能だ。これは、大きなプッシュボタンがなくても時計全体のスタイルをすっきり見せることができる、独創的な機械的ソリューションなのである。この素晴らしい時計の価格は、888万円となっている。 

新作のパテック フィリップ 年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326G
新作のパテック フィリップ 年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326G
新作のパテック フィリップ 年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326G

パテック フィリップ カラトラバ Ref.5226G

今回発売される2本のうちの2本目は、パテック フィリップ カラトラバ Ref. 5226Gだ。これは、カラトラバシリーズに新たに加わったもので、基本的には新作の年次カレンダー トラベルタイムをよりシンプルにしたモデルである。しかし、このタイムピースはシンプルと呼ぶには相応しくない。この見事なスタイルの時計は、兄弟モデルと同じカラトラバスタイルのケースを採用している。しかしここでの大きな違いは、その大きさだ。直径は40mmとやや小さく、(年次カレンダー トラベルタイムの11.07mmと比較して)8.53mmと大幅に薄くなっている。また、ケースバンドには “クルー・ド・パリ” 装飾が施され、視覚的にも美しい仕上がりとなっている。 

この時計は、同じ質感のチャコールグレーの文字盤を採用しているが、コンプリケーションが組み込まれていない分、全体的に目に優しいスタイルとなっている。全体的には、非常にバランスのとれた、見た目が美しいタイムピースだ。 18Kホワイトゴールドのアラビアインデックスと、同じくスタイリッシュな注射器型の時計針が特徴である。また、3時位置にはブラックの背景にベージュの文字を配した日付窓を備えている。さらに、パテック フィリップは文字盤外周を囲う黒い線を太くし、モダンなミニッツトラックを統合することにより、見た目の輝きを増している。 

ケース内には、美しい仕上がりの自動巻きムーブメント、キャリバー26-330 S Cが搭載され、時刻と日付を表示している。新作のカラトラバ Ref. 5226Gは、間違いなくコレクションに新しいものをもたらしてくれるだろう。他の多くのコレクションに比べるとフォーマルな印象には欠けるが、アンティーク風の魅力は健在で、おそらくカラトラバの全シリーズの中でも最高レベルの時計のひとつと言える。Ref. 5226Gの価格は451万円となっている。 

新作のパテック フィリップ カラトラバ Ref. 5226G

パテック フィリップの新作に関する著者の見解

全体的には、パテック フィリップによるこの2本の新作モデルのリリースは、本当に素晴らしいと思う。カラトラバシリーズに、よりカジュアルなデザインを導入しながらも、非常に上品に見える。個人的には、この2本の時計は他の類似モデルよりもずっと気に入っている。年次カレンダーとトラベルタイムのユニークな組み合わせにより、年次カレンダー トラベルタイム Ref. 5326Gは、スタイルと技術的発明の両方においてこの上なく素晴らしい旅行者用時計となっている。 

カラトラバ Ref. 5226Gは、よりシンプルに見えるかもしれないが、同じくらいの魅力がある。カラトラバコレクションはずっと好みだったが、どの時計も自分の中で際立っていたわけではなかった。しかし、5226Gの登場により、それは確実に変わった。この時計のすべてが素晴らしい。今では著者お気に入りのカラトラバであり、パテック フィリップの時計の中でも全体的に最高の時計のひとつだと思っている。2022年のWatches & Wondersのハイライトとなるこれら2本の素晴らしいタイムピースを生み出したパテック フィリップを称賛したい。 


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