2018年08月16日 | 更新日: 2022年06月07日
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ロレックスがそれでも他の全ての時計ブランドよりも優れている理由

Tom Mulraney
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ロレックスは間違いなく、世界で最も有名な時計ブランドだ。デイトジャストでも、サブマリーナでも、あるいは幸運にも購入できた他のどんなモデルであっても、みんなが気づくはずだ。しかしこの王冠を掲げるブランドは、本当に世界最高の時計ブランドなのだろうか?イエス、その通り!それでは、私がそう思う理由のトップ3を説明したい。

ロレックス:総合評価トップ

アメリカの元プロボクサー、アンドレ・ウォードのように、ロレックスは市場において、まさにパウンド・フォー・パウンド最強のラグジュアリーウォッチブランドなのである。それぞれのカテゴリーごとでのリーダーではないかもしれないが、総合的に見て、負かすことのできない手強い相手なのだ。垂直統合型のメーカーとして、ロレックスは製造ライフサイクルのあらゆる側面をコントロールし、高品質で極めて信頼性のある製品を、大量に一貫して製造している。おそらくより驚異的なことに、このブランドは自社の大量生産された高級時計をレアであるように見せる方法を見出しており、そのために本質的に商品の人気を高くしているのだ。

しかしそれでは、それは巧妙な詐欺ということになるのだろうか?人々は単純にブランドの知名度のために、だまされて本来払うべき金額よりもずっと高い金額を払っていたのだろうか?私はどちらの質問に対しても、断固たるNOで答えたい。これまでに、裏付けする実体のないまま誇大広告・マーケティング戦略を用いた多数の時計ブランドが現れては消え、そしていまだにそういったブランドが多く存在している。しかしそのうちのどんなブランドも、いまだかつてロレックスの圧倒的優位に挑むところにさえ至っていない。その理由はいたって簡単だ。ロレックスの時計は真の価値を持つからである。

ロレックス デイトジャスト ジュビレーブレスレット

ロレックス デイトジャスト、写真:Bert Buijsrogge – Chrono24で商品を見る

これが、スイスのほとんどあらゆる時計メーカーがロレックスの時計を褒める理由である。ブランド自体やその時計は好きではないかもしれないが、尊敬に値するのだ。ロレックスの時計を所有したことのある人は、きっとそれがどれだけ信頼でき、機能的かつ丈夫であり、そして質の高いものであるかを教えてくれるだろう。確かに、コンプリケーションという点では限られているが、時刻を表示するという大事な使命を、ほとんど市場に出回る他のどんな機械式時計よりも確実に一貫して果たしている。例えばロレックスが、自社のある時計の防水性が3,900mだと言うのなら、その時計は確実に、毎回、その水深までの防水性を証明すると確信を持てるのだ。

ダブルトゥールビヨンはない

ロレックス エクスプローラー 写真: Bert Buijsrogge

ロレックス エクスプローラー、写真:Bert Buijsrogge – Chrono24で商品を見る

また、1世紀以上にも及ぶ一貫性とイノベーションの非の打ちどころのない実績には良い点がある。イノベーションというと、1996年にパテック フィリップが発明した年次カレンダーのようなスケールの大きい変革のことをつい考えがちである。しかしロレックスにとっては、少しずつ進歩していくイノベーションこそが全て。同社は休みなく、何かが絶対的に完璧な状態になるまで、再設計することに集中する。そしてそれを成し遂げてもなお、そこからさらに改善する方法を見つけるのだ。その好例が、全てのロレックス オイスターブレスレットに備わる、独創的で特許取得済みのイージーリンク調整システムである。これにより着用者は、簡単にブレスレットの長さを約5mm長くすることができるのだ。派手ではないが、機能的で実用的、そして何よりも便利なシステムである。

ロレックス エクスプローラー II 写真: Bert Buijsrogge

ロレックス エクスプローラー、写真:Bert Buijsrogge – Chrono24で商品を見る

これこそが、同社が他のどんなブランドとも異なる物の作り方だと定義する、ロレックス流に何かを作るということだ。これが実際にどういうことを意味しているのか理解するには、今ではほとんどのロレックスのムーブメントが高精度クロノメーター認定済みであることを考えてみればいい。これはこのメーカーが、COSC認定のための必要条件である自主的なテストでは満足できなかったからである。このようにCOSC認定に加えて、ロレックスはムーブメントがケースに収められた後で、自社のとてつもなく高い基準を満たしていることを保証するための追加テストを行うのである。一体誰がそんなことをするだろうか?

ロレックス:頼りになる時計

ロレックス GMT マスター

ロレックス GMTマスター、写真:Bert Buijsrogge – Chrono24で商品を見る

そして、一貫性という要素。「ロレックスはどれも同じように見える」という言葉は、話す相手によって肯定的にも否定的にも取れる。周りの人とは違う、際立つ時計が好きな個性的な人にとっては、おそらくロレックスは合わないだろう。しかし、デザインの継続性やブランド認知に価値を見出す人にとっては、ロレックスは即座にステータスと富を示してくれる時計である。また、ロレックスはそれ自体が通貨なのだ。ローマでサブマリーナを買って、それをロサンゼルスで転売するのも簡単だ。その時計の価値は地理的な場所に比較的左右されず、また全てのディーラーが大体において同じ考えを持っているといって間違いないだろう。

ロレックスの売買といえば、これが私の次のポイントである。ほとんどは、ロレックスの時計にはいまだに合理的に無理のない価格設定がされており、その価格で得られるものを考えれば、相対的に言ってかなり手頃な価格なのである。あまり時計に詳しくない人の多くは、ロレックスだというだけで、自動的にばかげたような高額なものだと思い込んでしまう。しかし、ロレックスが作るほぼすべてのステンレススチール製時計は(もちろん、いくつかの顕著な例外をのぞいて)新品で130万円以下で販売されており、これは全体的に見ればかなり手頃な価格なのだ。

私はこれまでに、KickstarterETAベースのムーブメントを搭載した時計を、ロレックスの入門レベルモデルの一部と同じか似たような金額で販売しようとしているのを見たことがある。それは、特にほとんどの新しいモデルは5年間の保証付きであることは言うに及ばず、ロレックスの歴史と他の追随を許さない優れた製造技術を考えると、単純にばかげたことである。ほとんどのKickstarter上にあるそれらのブランドの歴史は5年にもならないのだ。

ロレックス ミルガウス 写真: Bert Buijsrogge

ロレックス ミルガウス、写真:Bert Buijsrogge – Chrono24で商品を見る

トゥールビヨンや均時差表示などのような役に立たない複雑機構が欲しいという人にとっては、ロレックスは明らかにふさわしいブランドではない。控えめで優雅なドレスウォッチを探している人にとっても同じだ。そういったことがもっと得意な伝説的なブランドは他にいくつもある。

しかし、タフで信頼でき、極めて品質の高い、見栄えもよく非常に有名な高級機械式腕時計が欲しい人にとっては、ロレックスこそがまさにパウンド・フォー・パウンド最強のブランドだ。


記者紹介

Tom Mulraney

1980年代~90年代にオーストラリアで育った私にとって、時計業界は身近なものではありませんでした。住んでいた町に高級時計を扱う正規販売店は1件しかなく…

記者紹介

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