2022年02月10日
 6 分

ロレックス サブマリーナは2022年でもまだ買い時?

Donato Emilio Andrioli
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ロレックス サブマリーナが史上最も有名な時計の1つであることに疑問を挟む余地はない。しかし、この時計の常に高まり続ける人気、入手の困難さ、そして現在の市場価格は、多くの時計ファンを困らせている。2022年にロレックス サブマリーナを購入したいのであれば、相当な出費を覚悟しなければいけない。もしこの時計をまだ所有していないとしたら、2022年にコレクションに加えるべきだろうか?筆者の答えは「イエス」である。何故か?この記事でその理由を3つ紹介したい。 

ロレックス サブマリーナは2022年でもまだ買い時?
ロレックス サブマリーナは2022年でもまだ買い時?

1. 時代を超えたデザインとアイコニックな外観

ロレックス サブマリーナを購入する最大の理由の1つは、常にこの時計のアイコニックで時代を超えたデザインであった。ロレックスは伝説的モデルをゆっくりと時間をかけて改良し、現代的にアップデートしながらも、本質は失わないための方法を、どの時計ブランドよりもよく心得ている。ヴィンテージリファレンスと現代的なサブマリーナの間には、どのような違いを見つけることができるのだろうか?5桁と6桁のリファレンスを比較してみると、実際相当な違いに気付く。ヴィンテージモデルではリューズの素材が傷に強いセラミックではなくアルミであり、ブレスレットとクラスプに新しいモデルほどの完成度はなく、搭載されているテクノロジーの水準は当然ながら最新のサブマリーナと同じではない。 

しかしながら、ロレックス サブマリーナの独特なデザインは、最新のモデルにおいても、1954年に初めて発表され、後にショーン・コネリー主演の映画『007』によって世界的に有名になった初代モデルからほとんど変更が加えられていない。サブマリーナは誰にでも似合い、あらゆる服装に合わせることも、どのような機会に着けていくこともでき、50年後も間違いなく人気を失っていない本物のスタイルアイコンであると筆者は思う。ロレックス サブマリーナよりも刺激的で、客観的に見ても技術的に優れているダイバーズウォッチがあることは間違いないが、サブマリーナほどにタイムレスでアイコニックな時計は存在しない。まさに一生モノの時計なのだ。技術的な細部にこだわっておらず、とりわけサブマリーナのデザインに魅力を感じているのであれば、少々安く手に入れることができる昔のリファレンスを購入してもまったく問題ないだろう。 

ロレックス サブマリーナほどにタイムレスなデザインを持つ時計は皆無である。
ロレックス サブマリーナほどにタイムレスなデザインを持つ時計は皆無である。

2. 着け心地と手ざわり

筆者は世界中のすべての時計を手に取ったことがあるわけではないが、この3年間時計コレクター兼ライターとしてさまざまなブランドの数え切れないほどの時計を目にし、手に取り、試着してきた。A.ランゲ&ゾーネやオーデマ・ピゲの素晴らしい装飾が施されたムーブメントは息を呑むほどに美しく、パテック フィリップ ノーチラスのデグレードダイヤルを見たことがあるならば、筆者がこの時計を初めてみた時の胸の高鳴りを想像できるに違いない。  

しかし、時計の手ざわりと着け心地全般に関して、これまでロレックスを超える高級時計ブランドには出会えていない。このブランドの時計の手ざわりは本当に素晴らしく、何度手にしても感動する。これはロレックスのすべての現代的なモデルに当てはまるが、特にサブマリーナにはいくつかの素晴らしい機能が搭載されている。グライドロッククラスプは時計業界全体で最高のエクステンションシステムである。ロレックス サブマリーナのこの機能によって、工具なしで簡単にブレスレットを数センチ単位で調整できる。このエクステンション機能が日常生活で必要となることはほとんどないかもしれないが、グライドロックの操作感は素晴らしく、触っていることに大きな喜びを感じるのだ。外観、手ざわり、品質の点で、このクラスプは完璧としか言いようがない。筆者はクラスプの「カチッ」という音を聞きたいがために、ついついグライドロックを触ってしまう。しかし、ロレックス サブマリーナの最大の魅力は、時計業界で最高のダイビングベゼルである。このベゼルでは120クリックの一つ一つを感じ、その音を聞くことができる。これほどまでに完璧な手ざわりと操作音を持つダイビングベゼルは他にない。正直なところ、現代において腕時計がなくても困ることはなく、時刻の確認はスマートフォンでもできるし、そのほうが正確だ。それでも筆者が高級時計を身に着ける理由は情緒性にある。ロレックスは時計の堅牢性、完璧な手ざわり、そして他のどのブランドよりも優れた着け心地によってこの情緒性を生み出している。  

ロレックスのあらゆる6桁リファレンスにおいてと同じように、サブマリーナの手ざわりに及ぶものは他にない。
ロレックスのあらゆる6桁リファレンスにおいてと同じように、サブマリーナの手ざわりに及ぶものは他にない。

3. サブマリーナは安くならない

客観的に見て、ロレックス サブマリーナを定価の2倍の価格 (2022年現在におけるサブマリーナの市場価格) で買うべき理由はまったくない。サブマリーナよりもはるかに手頃で、多くの面で優れているダイバーズウォッチは他にもある。しかし、サブマリーナが理想の時計であるのであれば、おそらく客観性がこの時計を手に入れたい気持ちを変えることはないだろう。先述したとおり、高級時計は情緒的なのだ。価格が下がるまで待っている間に、価格がさらに上がり、夢の時計がさらに遠のいてしまう可能性もある。筆者の時計好きの友人は、2020年にホワイトのロレックス オイスター パーペチュアル 39の購入を検討していた。その友人は時計を買う直前までいったが、結局数日間考えて購入を思いとどまった。なぜなら、約10万円の割増料金を支払うことに納得できないと気付いたからだ。当時、筆者はその友人と電話で話したが、この時計に法外な割増料金を払う価値はないという意見で私たちは一致していた。これは客観的に見て正しい意見であったかもしれない。しかし、現在私たちは二人共、割増料金を払ってでもこの時計を買っておくべきだったと思っている。オイスター パーペチュアル 39は2ヶ月後にパーペチュアル 41によって置き換えられ、ホワイトの文字盤はコレクションから外された。それは別としても、ホワイトの文字盤は現在非常に希少なモデルとなっている。現在の価格と比較すれば、この時計は当時本当に格安であった。筆者はこの友人と今でもこの時計について話し、当時買わなかったことを嘆いている。この話を書きながら思い出すだけでも少し心が痛い。サブマリーナが理想の時計であり、手元に十分な予算があるのであれば、2022年にこの時計を買うことをためらうべきではない。それに、ロレックス時計の価値が急に下落する理由は筆者には思い付かない。たとえ価値が少々下がったとしても、あなたの手首ではずっと夢に見ていたタイムレスな時計が輝くことになるのだ。 

サブマリーナを本当に欲しいのであれば、待つべきではない。
サブマリーナを本当に欲しいのであれば、待つべきではない。

記者紹介

Donato Emilio Andrioli

チューダー ブラックベイ41という機械式時計を始めて買って以来、機械式時計の虜になってしましました。特に、古くて感動的な歴史を持つアイコン時計が大好きです。

記者紹介

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