2024年01月05日
 9 分

ロレックス デイトジャストの購入前に知っておきたいこと

Thomas Hendricks
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Things to Know Before Buying a Rolex Datejust

初めて、またはそうでなくても、ロレックスの購入時に失敗はしたくない。特に、デイトジャストは多くの人が初めての高級時計に選ぶモデルだ。しかし、デイトジャストは種類も多く、Chrono24でも現時点で3万5000点以上が出品されていることから、数ある選択肢の中から自分にぴったりの1本を選ぶのは簡単ではないだろう。
そこで今回は、デイトジャストを購入する際に知っておきたい重要なポイントを紹介したい。

選択肢を知る

現時点でChrono24のマーケットプレイスには3万5000点以上のデイトジャストが出品されているため、自分にぴったりな時計を探すにはフィルター機能である程度本数を絞り込むのがおすすめだ。まず注目するのはサイズである。

サイズ選びは簡単ではなく、36mmと41mmの人気サイズの間では5mm差があり、多くの人がこの間で決めかねてしまう。特にどちらも同じムーブメントを搭載していることを考えると、ロレックスには38.5mmサイズを作ってもらいたいところだが、それが実現する日までは、この2つのサイズのどちらかに決めなければならない。細めの手首の人、あるいはよりクラシックなサイズを求めるなら、36mmをおすすめする。手首がしっかりしている、あるいは大きめの時計が好きな人には、41mmの方がいいだろう。ありがたいことにこの時計はサイズ通りであるため、実際に自分の手首で試着することができなくても、Googleで「36mm デイトジャスト 手首周り17cm」などと画像を探せば、手首の上でどう見えるのか確認できる。

次に、ケースとブレスレットの素材を選びたい。主にステンレススチールかコンビから選択することになるが、大抵の場合、個人の好みによるので、もうどちらか選ぶのは難しくないだろう。

Rolex Datejust – dank glattem Boden ideal für Gravuren
ロレックス デイトジャスト36 Ref.126234

専用のフィルターはないが、オイスターとジュビリーどちらのブレスレットにするかについても決めておく必要がある。ブレスレット選びには、いくつかポイントがある。まずは、見た目のデザインであり、次に着け心地、そして最後は状態だ。オイスターブレスレットはロレックスのスポーツモデルの定番であり、どんなデイトジャストもスポーティーになる。ジュビリーブレスレットはデイトジャストのために作られたので、このブレスレットを選ぶ人は多く、フォーマルなタイプだ。リンクも小さめのものが使われているため、オイスターブレスレットよりもしっかりと手首を包みこんでくれる。そして状態についても言及したが、ジュビリーブレスレットには細かいリンクがたくさん使われており、継ぎ目も多いため、長年使っている間に壊れることがある。そのため、頑丈さという点では劣っており、「ブレスレットのたるみ」と呼ばれるものが生じやすい。だんだんとリンクの継ぎ目がゆるくなってたるみが生じると、ゆるくなったブレスレットが手首で動いて金属音を立ててしまう。古いジュビリーブレスレットでは、実際にかちゃかちゃと音が聞こえることもある。これはヴィンテージのデイトジャストで問題になることだが、最初から覚えておきたい重要なポイントだ。

そして最後はベゼルである。スムースベゼルかフルーテッドベゼルのどちらが好きだろうか。ここでもやはり、スポーティーかフォーマルかということになる。どちらかのスタイルで統一する人が多く、オイスターブレスレットにはスムースベゼル、ジュビリーブレスレットにはフルーテッドベゼルを組み合わせる。しかし、筆者の友人であるシェフのレイモンド・トリンのことが頭をよぎった。彼はベゼルとブレスレットをミックスして、自分が求めるスポーティーさとフォーマルさの完璧なバランスを実現させた。

価格と人気度

Chrono24の新しいChronoPulse – 時計価格指数を見たことがあるなら、デイトジャストは36mmと41mmどちらもChrono24で最もよく売れている時計だということを知っているだろう。また、Chrono24のウォッチコレクションを使ったことがあるなら、過去数年間は価格が少々下落傾向にあることも知っているだろう。しかし、そうは言ってもその価格は時計市場がブームとなる以前よりも高い。

デイトジャストの価格に影響を与えるいくつかの要因がある。まずはサイズについて言うと、デイトジャスト 41はその大きさから、より高い価格で売れる傾向にある。ケース素材もまた別の要因であり、スタンダードなステンレススチールモデルよりも貴金属モデルは、大抵の場合より高額で取引される。また、オリジナルのボックスと書類は時計に常に付加価値を与える重要なポイントだ。

Der Dauerbrenner: Rolex Datejust 41 mit der Referenz 126334
ロレックス デイトジャスト41 Ref.126334

文字盤については、人気のデザインとなると価格は高くなる。例えば、数年前にパームモチーフダイヤルが発売された際、私たちは笑ったが、今笑っているのはその時計の持ち主たちだ。そして時計の状態も価格に影響を与える重要な要素で、ヴィンテージとなるとその影響はより一層大きくなる。研磨がされておらず、綺麗な文字盤とたるんでいないブレスレットを持つ個体は、似たようなもので状態の悪い個体よりも当然高い価格が付けられる。

最後に、デイトジャストは頻繁に売買されているため、使わなくなったり、またはもっと良い時計にアップグレードしたくなった際に、簡単に売ることができる。

歴史を知る

デイトジャストの歴史において、重要と言える変更点について知っておくと、どの年代のデイトジャストが自分にとって最も魅力的なのかがわかってくるだろう。

1945年、デイトジャストはロレックス創立40周年の記念として発表された。オリジナルモデルは36mmの金無垢ケースで作られていた。今日では当然のことと考えられているが、デイトジャストは真夜中に日付が自動的に変わる日付表示窓を備えた初の自動巻き時計だった。また、快適で上品な五連リンクを持つジュビリーブレスレットを使った初の時計だ。

1950年代、ロレックスはステンレススチール製とコンビモデルのリファレンス5030と5031を導入し、1957年からは、文字盤に「Datejust」の文字が入れられるようになった。

1960年代と1970年代には、4桁リファレンスのモデルがリリースされ、今ではヴィンテージのデイトジャストとしてコレクターから人気を集めており、スムースベゼルのRef. 1600、フルーテッドベゼルのRef. 1601、エンジンターンドベゼルのRef. 1603が含まれている。

ロレックス デイトジャスト Ref.16030

1970年代、ロレックスは日付のクイックチェンジ機能を持つキャリバー3035を開発した。初期のデイトジャストを扱ったことがある人なら、日付をリセットするのにリューズを果てしなく巻き続けたことがあるだろう。そのため、クイックチェンジ機能を求めるなら、1970年代以降のデイトジャストを探したい。

1988年にロレックスはそれまでのアクリル製だった風防を、より頑丈なサファイアクリスタルに変えた。サファイアクリスタルはアクリルのような温かみに欠けるが、耐傷性は大きく向上した。

1990年代後半から2000年代初期にかけて、ロレックスは蛍光塗料をトリチウムからルミノバへ、さらにスーパールミノバへと変更した。夜間にも時刻を見られるようにしたいなら、これらは覚えておくべき重要な年代である。

最後に、2009年にロレックスは41mmサイズのデイトジャスト Ⅱをリリースしている。当時、大型の時計が非常に人気で、デイトジャスト Ⅱは数年間のみ製造された。製造は一度は中止されたものの、2016年にデイトジャスト 41として復活した。そして今日でもその名前は引き継がれている。

デイトジャストの3つの時代:メリット&デメリット

これらの重要な年代を押さえつつ、デイトジャストの3つの主要な時代、ヴィンテージ、モダン、そして中間のネオヴィンテージと呼ばれるステージについて見ていこう。この用語は他の時計にも当てはまる。

ヴィンテージ デイトジャストには、経年変化によるパティナやヴィンテージの輝き、ロレックスの歴史といった魅力がある。これらの魅力ゆえに、ヴィンテージウォッチに本来備わるマイナス面に目をつぶることもいとわないというロマンチックな人には、ヴィンテージ デイトジャストは最適だ。

その場合、まず大前提として必ず信頼のおける販売者から購入するように。次に注意したい点は、ムーブメントがきちんと機能し、時刻が合っているかどうかだ(どんなヴィンテージウォッチも、完璧に正確ではないのだが)。また、購入後に起こり得る修理に資金を別に用意しておくというのは良い考えだ。ありがたいことに、デイトジャストは人気が高いため、交換用パーツを見つけるのは非常に簡単だ。最後に、時計の状態をよく見極めること。例えば、筆者はトロピカルダイヤルが大好きだが、それは以前に湿気によるダメージがあったことを暗示しており、高額の修理が必要になる可能性もある。また、ケースのエッジや面取り部分、ラグが研磨されていない、あるいは研磨されすぎていないことも確かめたい。シャープであればあるほどいい。

モダンなデイトジャストは、現代版の進化したロレックスが欲しい人に最適である。モダンなロレックスなら、ヴィンテージのロマンスの代わりに機能性を手に入れられる。 現代版のデイトジャストには、ロレックスが完璧なデイリーウォッチを作り上げるために、これまで加えてきた変更点がすべて備わっている。

そして最後になるが、忘れられがちなネオヴィンテージについて。ネオヴィンテージウォッチは黄金時代のヴィンテージモデルでもなければ、現代版の人気モデルでもない。しかし、それゆえに他の人が目を向けていないとも言え、素晴らしい掘り出し物にめぐり合える可能性を秘めている。良い時計を良い価格で見つけたいなら、ぜひ目を向けてみてほしい。


記者紹介

Thomas Hendricks

私はもともと時計を見て育ったわけではありません。しかし、大学を卒業してから数年後、私はオンラインポータル「Watchonista」でライター兼マーケターとして就職。同僚は私に向かって冗談半分で「誰も後戻りできない時計の世界へようこそ!」と言いました。現在はChrono24でプライベートクライアントアドバイザーとして、人生の大事な節目に完璧な時計を探す人々のお手伝いをしています。

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