2022年01月13日
 7 分

ロレックス デイトナよりも手頃で優れたクロノグラフ3選

Donato Andrioli
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先日、ロレックス デイトナよりも安価で、少なくともひとつは優れた点を持っているクロノグラフ5本を紹介した。筆者は憧れのロレックスのクロノグラフの市場価格は、2022年も下がるどころか上がるだろうと確信している。そこで、伝説のロレックス デイトナよりも手頃で、さらには優れた点もある時計3本をもう一度ご紹介したい。 

Esistono cronografi meno costosi e addirittura più validi del leggendario Rolex Daytona?
伝説的なロレックス デイトナよりも手頃で、優れてもいるクロノグラフはあるだろうか?

選択肢その1: 海のクロノグラフ

オメガ シーマスターはロレックス デイトナに代わる選択肢になる?その通り。筆者の書き間違いではない。オメガ シーマスター300Mはダイビングウォッチとして広く知られていて人気もあるが、クロノグラフバージョンも侮れない。シーマスターのクロノグラフバージョンではモダンなデザインと高い技術が融合しており、ロレックスのデイトナに代わるものとして申し分のないモデルだ。オメガの伝説的なシーマスターのスタンダードバージョンと同じセラミック製の文字盤はユニークで息を呑むような美しさだ。市場のどこを探してもこんな文字盤は他には見当たらない。レーザーエングレービングの波模様は見る者が催眠術にかかるかのような効果があり、いつまででも眺めていたくなる。 

El Seamaster 300M Chronograph: diseño fresco, gran tecnología y más barato que el Daytona.
El Seamaster 300M Chronograph: diseño fresco, gran tecnología y más barato que el Daytona.

スイス連邦計量・認定局 (METAS) 認定を受けたオメガ シーマスター クロノグラフのムーブメントはサファイアガラスのケースバックから眺めることができ、非常に正確で精巧を極めている。また、300m防水で、極めて高い精度で偏差が少なく、最高15,000ガウスの磁場に耐えられる。回転ベゼルはご存知のセラミック製で、クロノグラフのプッシュボタン2つも同じくセラミック製だ。これらの気の利いたディテールが、この時計をより一層魅力的なものにしている。6時位置にある日付表示は実用的かつフェイスに自然に溶け込んでおり、同色の日付ディスクのおかげでほとんど目立たないので、純粋主義者たちには最適だ。ロレックス デイトナでは小さすぎるという人もいれば、オメガ シーマスター クロノグラフが大きすぎるという人もいるだろう。オメガ シーマスター 300M クロノグラフの直径は44mmと、決して小さい時計ではない。購入の前には必ず試着することをお勧めする。しかし、大きめサイズの直径はこの時計のスポーティな外観に非常によく合っている。シーマスター 300M クロノグラフは2022年もロレックス デイトナに代わりうるモデルであり、技術的に優れた点も備えている上に、100万円前後で手に入るのだ。 

選択肢その2: レジェンド・クロノグラフの復刻版

ブライトリング クロノマットは、ブライトリングが2020年になって初めてコレクションに復活させた、真に象徴的な時計だ。クロノマットの歴史は1941年にまで遡り、伝説的なブライトリング ナビタイマーの前身とされている。当時、回転計算尺のベゼルを使って、距離や速度などさまざまなデータを計算することができた。2020年に発売された復刻版は、ブライトリングの100周年を記念して1984年に発表された新解釈版を意識したもので、当時と同じ4つのライダータブが付いた逆回転防止ベゼルを見ればそれは一目瞭然だ。しかし、当時を彷彿とさせるのはデザインだけで、クロノマットは現代の時計に求められるすべての要素を備えている。70時間のパワーリザーブを備えたブライトリング自社製ムーブメント、12時間積算計に統合された日付表示機能、200m防水機能、ムーブメントを鑑賞できるサファイアガラスのケースバックなどだ。 

ブライトリング クロノマットは独自な武骨さが魅力だ
ブライトリング クロノマットは独自な武骨さが魅力だ

しかし、このクロノマットの隠れた主役、それは非常に快適なルーローブレスレットだ。加工技術が素晴らしいだけでなく、他の時計では見られないユニークなデザインが特徴だ。ただし、オメガのクロノグラフと同様に、手首の大きい方、あるいは大きめサイズの時計が好きな方にお勧めする。ブライトリング クロノマットは直径42mm、ラグからラグのサイズが50mmを超えるため、腕元で大きな存在感を放つ。ただ、それは意図されたもので、ブライトリング クロノグラフの無骨なデザインにぴったりなのだ。価格は85万円前後と、ロレックスのデイトナよりもはるかに安価でありながら、防水性能が若干高いことや、実用的な日付表示機能を備えているなどのメリットがある。何よりも素晴らしいのは、個性的なデザインのこのクロノグラフはすぐに購入でき、しかもメーカー希望小売価格以下で手に入るということだ。 

選択肢その3: エレガントなクロノグラフ

ロレックス デイトナに代わる時計として筆者が推す最後の1本は、個人的には3本の中でも一番のお勧めだ。なぜか?ロレックス デイトナの魅力はスポーティーさとエレガンスが見事に調和していることだと思う。オメガもブライトリングもスポーティさでは引けを取らないが、エレガンスさとなると、さすがに正直かなわない。だが、ジラールペラゴ ロレアート クロノグラフはまったく違う。この時計ではスポーティーさと、エレガントで繊細なデザインが良く調和している。クロノグラフは長い歴史を持ち、ジラールペラゴのフラッグシップともいえるものだ。しかし残念なことに、ロレアートは非常に過小評価されている時計でもあり、コレクターの間ではオーデマ・ピゲ ロイヤルオークのコピーだと思われていることが多い。確かに、オーデマ・ピゲ ロイヤルオークの3年後に発売されたものではあるが、当時のロイヤルオークは今のような成功をまだ収めておらず、むしろ周りの受け止めは微妙なものだった。つまり、このデザインはロイヤルオークの生みの親ジェラルド・ジェンタが影響を及ぼした1970年代という時代全体の空気によるものだと筆者は思う。ロイヤルオークのコピーだというのは的外れな話なのだ。 

もっと注目されるべき。ジラールペラゴ ロレアート クロノグラフはロレックス デイトナに代わる手頃な価格のモデルだ
もっと注目されるべき。ジラールペラゴ ロレアート クロノグラフはロレックス デイトナに代わる手頃な価格のモデルだ

現行のロレアート クロノグラフからはオーデマ・ピゲのロイヤルオークとパテック フィリップのノーチラスの間に子供が生まれたかのような、そんな印象を受けるが、これは見下すような意味ではまったくない。ロレアート クロノグラフはまさに、70年代のアイコニックな時計たちを今でも変わらず魅力的にさせているすべての要素を備えているが、同時に独自のDNAを持っている。42mm径はどんな方の手首にもフィットするサイズで、ロレックス デイトナでは小さすぎるという方にも喜ばれるだろう。ワッフル状の装飾は文字盤に立体感を与え、ケースデザインとも一体型のブレスレットとも見事にマッチしている。100mの防水性能と46時間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントは技術的にはロレックス デイトナを超えるものではないが、全体的に見れば、ジラールペラゴ ロレアート クロノグラフの方がデザインが複雑で、人によってはこちらの方がより良い選択と言えるかもしれない。面白いことに、極めて高い加工技術を誇るこの時計は、ロレックス デイトナに代わりうるだけでなく、ノーチラスやロイヤルオークとも十分競える。しかし、価格が常に高騰している他の3つのアイコンウォッチとは異なり、ジラールペラゴ ロレアート クロノグラフは200万円以下で購入できるため、エレガントなデザインでありながら手頃な価格の1本となっている。 


記者紹介

Donato Andrioli

チューダー ブラックベイ41という機械式時計を始めて買って以来、機械式時計の虜になってしましました。特に、古くて感動的な歴史を持つアイコン時計が大好きです。

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