2021年10月07日
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ロレックス デイトナ人気トップ10リファレンス

Jorg Weppelink
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ロレックス デイトナは現在、時計ファンの間で非常にホットなモデルである。ロレックスのアイコニックなレーシングクロノグラフは、アンティーク時計のコレクターたち、現代のクロノグラフを探している人たちのどちらにも絶大な人気を誇る。現代というのは、1988年以降にリリースされた自動巻のデイトナモデルを指す。 

ロレックス デイトナの歴史は2つの時代に分かれる。初期は手巻き式デイトナの時代。この時代の最も有名な時計といえば、1963年から1988年まで続いたロレックス デイトナ “ポール・ニューマン” だろう。後期は自動巻きデイトナの時代であり、有名な1988年に発表されたロレックス “ゼニス” デイトナから始まった。これにより、今日私たちが親しみ、好むモデルがスタートしたのである。このリストのトップリファレンスが現代のデイトナであることは、おそらく驚きではないだろう。それでは、ロレックス デイトナの人気トップリファレンスについて詳しく見ていこう。 

1. ロレックス デイトナ 116500LN

Chrono24で最人気のロレックス デイトナは、実はステンレススチール製の現行のデイトナである。バーゼルワールド 2016でデビューを果たしたこのデイトナ Ref.116500LNは、セラクロムベゼルを持つ初めてのステンレススチール製のデイトナだ。ジュネーブ発のブランド、ロレックスは、現行のステンレススチール製デイトナを好みに合わせてブラックまたはホワイトの文字盤で提供している。人気度で言えば、ホワイトの文字盤がトップだが、その差はわずかなものだ。どちらのモデルも過去3年間で価格は恐ろしく上昇した。Chrono24では現行デイトナの価格は、約365万円〜375万円ほど、あるいは定価のおよそ3倍からスタートしている。 

2. ロレックス デイトナ 116520

このリストに2番目に登場するデイトナは、Ref.116520、現行のデイトナの先代だ。Ref.116520はステンレス製のベゼルを持つ最後のデイトナであり、1988年に “ゼニス” デイトナに初めて採用されたユニークなルックスが特徴だ。このリファレンスは自社製の自動巻きロレックス クロノグラフ ムーブメントであるキャリバー 4130が搭載された最初のデイトナである。これは同ブランドにとって大きな前進を意味した。このムーブメントは現行デイトナモデルに今でも搭載されている。Chrono24での価格は265万円ほどからスタートしており、ステンレス製ベゼルが好きな人や予算がやや少ないという人にとって、非常にいい選択肢である。 

3. ロレックス デイトナ 116509

次に挙げるのは2016年発表の、現行のホワイトゴールド デイトナ Ref.116509。これはこの5年間で非常に人気が出たリファレンスである。文字盤のカラーには複数の選択肢がある。最もアイコニックなのは、間違いなくブルーの文字盤にレッドのアクセントを効かせたものだ。その他にロレックスは見事なステンレスダイヤルにブラックのインダイヤルが映えるバージョン、そしてブラックダイヤルにダイヤがあしらわれたバージョンも提供している。今年の早い段階で、このジュネーブ発のブランドは、目を見張るようなメテオライトダイヤルにブラックのインダイヤルを合わせたエディションを加えた。この時計の価格はおよそ520万円からとなっており、これは定価よりも数十万円高い。 

4. ロレックス デイトナ 16520

リストの次に来るのは、アイコニックなロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16520だ。これはさかのぼること1988年に、現代の自動巻デイトナの伝説をスタートさせたリファレンスである。クロノグラフ機構は開発するには最も複雑なムーブメントのひとつであるため、ロレックスはかのエルプリメロキャリバーを持つゼニスに助けを求めたのだ。しかしロレックスはスタンダードなエルプリメロをただ使ったわけではなかった。自社製時計の高度なパフォーマンス基準に合わせて、キャリバーに変更を加え、搭載した結果が、伝説のムーブメントを持つ素晴らしい初代の自動巻きデイトナである。Chrono24でのこの “ゼニス” デイトナはおよそ310万円からで、非常にレアな “ポーセリンダイヤル” バージョンにいたってはその数倍にまで上る。 

アイコニックなロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16520

5. ロレックス デイトナ 116523

続いては、ゴールドとステンレススチールのロレックス デイトナ Ref.116523。このタイムピースは奇妙なものである。というのは、これは最も手頃な価格のものとはいかなくても、現在市場に出回っている中では非常に手頃なものなのだ。スペックだけを見てみると、部分的にでも18Kイエローゴールドが使われている時計をステンレススチール製モデルよりも格段に低い価格で購入できるというのはかなりおかしなことだ。しかしよく考えてみれば、コンビモデルは1980年代を除いては一度も人気が出たことがない。そして80年代スタイルは確かに議論の余地がある。この116523は、実はこのリストの第2位である116520と同じコレクションの一部だった。この時計は同じ象徴的なルックスと自社製キャリバー 4130を持つが、見事なゴールドとステンレスのコンビのケースとブレスレットを備えている。価格はこのとびきりの時計には非常に魅力的な、約190万円からである。 

6. ロレックス デイトナ 116503

次のデイトナは現行のゴールド&ステンレス製のデイトナである。外見的なアップデートはあるものの、本質的には116523と同じ時計だ。最大の変更は文字盤のデザインにあり、先代のものよりも実際、よりモダンに見える。この時計はお好みでゴールド、ホワイト、あるいはブラックの文字盤から選ぶことができる。ブラックの文字盤にゴールドのディテールの組み合わせはこの上なく素晴らしい。時計の内部はほぼそっくりそのままで、同じキャリバー 4130によって駆動している。この現行のコンビデイトナは先代モデルよりもわずかに高額で、価格はおよそ250万円からスタートしている。 

The current Rolex Daytona 116503
現行のロレックス デイトナ 116503

7. ロレックス デイトナ 116508

次は私の個人的なお気に入りのデイトナ、というよりも、デイトナシリーズだろう。ロレックスはすべてのイエローゴールドベゼルを持つ18Kイエローゴールドモデルをリファレンス116508として扱っている。これこそ素晴らしく魅力的な時計で、複数の文字盤デザインの選択肢を持つ。しかし最も注目を浴びたのは、グリーンの文字盤にレッドのディテールのアクセントが印象的なバージョンである。これはHodinkeeの『Talking Watches』の第2回目でジョン・メイヤーが挙げたもの。そのために多くの人がこれを “ジョン・メイヤーのデイトナ” と呼び始めた。実際には8種類の異なる文字盤デザインから選ぶことができる。私の個人的なお気に入りはブラックダイヤルにゴールドのアクセントがあしらわれたバージョンである。イエローゴールドとブラックの組み合わせは最強だ。116508の価格は580万円ほどからだが、グリーンの “ジョン・メイヤー” モデルはさらにもっと高額で、Chrono24では少なくとも850万円はする。 

8. ロレックス デイトナ 116519

第8位に来るのはロレックス デイトナ Ref.116519、このリストに登場する中でメタルブレスレットが付属しない初のリファレンスだ。Ref.116519は2000年代初頭にデビューしたもので、レザーストラップが備わるホワイトゴールド製のデイトナである。この時計には、コレクションの他のモデルとは異なる文字盤、つまりはアワーマーカーの変わりに数字が備わってもいる。このリファレンスはかなりの年数にわたって製造されており、ローマ数字や、ダイヤのアワーマーカー付きなどさまざまな文字盤デザインで提供されている。このブランドは見事なメテオライトダイヤルのバージョンもリリースした。Chrono24でのホワイトゴールドの Ref.116519の販売価格は、約390万円強からスタートし、およそ960万円ほどの限定版の文字盤バージョンのものまでぐっと上がる。 

9. ロレックス デイトナ 116519LN

リストの次に来るのは116519LN。第8位のモデルと同じリファレンスを持つものの、実際にはこれはその後継機である。最も重要なアップデートには、レザーストラップからロレックス オイスターフレックス ブレスへの変更、ホワイトゴールドベゼルからセラクロムベゼルへの変更などがある。ロレックスは現在、このモデルをステンレススチールの文字盤にブラックのインダイヤルのバージョン、ブラックの文字盤にダイヤのアワーマーカーのバージョン、そして (今年からは) 素晴らしいメテオライトの文字盤と非常によく合うホワイトゴールドのケース、ブラックのベゼル、ラバーストラップのバージョンで提供している。ステンレススチールダイヤルバージョンのChrono24での価格は約490万円からで、公式定価に比べ110万円以上高くなっている。 

10. ロレックス デイトナ 116506

このリストの最後のデイトナは、このリストで最も高額なものだ。これは現行のプラチナ製ロレックス デイトナ Ref.116506である。この時計は究極の控えめなラグジュアリーアイテムだろう。というのも、時計についてあまり知らない人たちはおそらく、これがプラチナ製だと気付かないからである。反対に時計愛好家たちは、そのアイスブルーの文字盤とチェスナットブラウンのセラミック製ベゼルに気づくだろう。ロレックスはこの時計にはアイスブルーダイヤルに “普通の” アワーマーカー、あるいはダイヤのアワーマーカーが備わるバージョンを用意している。現代のデイトナに関して言えば、これこそが究極のラグジュアリーを体現するモデルであり、今回のロレックス デイトナ 人気トップ10リファレンスリストの最後を締めくくるにふさわしいと言えよう。この最後のリファレンスはしかし、非常に高くつく。現在、最も手頃なオプションでさえ約1330万円ほど、そしてバージョンによって価格は軽く1830万円を超えるのだ。嗚呼、しかしなんと美しい時計だろう! 

このリスト上で最も高額なロレックス デイトナ、116506
このリスト上で最も高額なロレックス デイトナ、116506

というわけで、今回のロレックス デイトナ 人気トップ10リファレンスのすべてが出そろった。このラインナップは世界で最も人気ある時計ラインのひとつが、どれほどの深みとバリエーションを持つのかを見せてくれている。もしあなたがデイトナを探しているなら、大金を払う準備をしておくべきである。つまるところ、人気のロレックス時計は安くはないのだ。 

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記者紹介

Jorg Weppelink

こんにちは、ヨルグです。2016年からChrono24で記者として執筆しています。しかし、Chrono24との関係はそれ以前からあって、時計好きになったのは2003年頃からです。私の友人 …

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