2021年08月27日
 10 分

ロレックス デイトナ Chrono24ご購入ガイド

Sebastian Swart
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ロレックス デイトナについて

ロレックスは1963年に、特徴的なコスモグラフ デイトナを発表した。この魅力的な名前は、フロリダ州のデイトナビーチにある有名なデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを連想させるが、それは偶然ではない。公式タイムキーパーであるロレックスは、レーストラックのドライバーやタイムキーパーのために新しいストップウォッチを設計したのだ。このモデルにはストップウォッチ機構、12時間・30分積算計、スモールセコンドが搭載されている。 

全体の配置がシンメトリーで、魅力的なトリコンパックスデザインとなっている。さらに、デイトナにはタキメータースケールが搭載されており、スピードや距離を測ることができる。ロレックスは初期のデイトナに手巻きキャリバー バルジュー72を使用していたが、後にゼニスのエル・プリメロに変更した。デイトナ専用に開発された自社製キャリバーが登場したのは2000年になってからだ。 

ロレックスデイトナ: 価格水準はメーカー希望小売価格を大幅に上回っている。

信じられないかもしれないが、デイトナは発売後すぐに失敗作とみなされたわけではないが、今のような人気商品だったわけでもない。しかし、ハリウッドスターでありアマチュアレーサーでもあるポール・ニューマンと、ロレックス社の巧みなマーケティングにより、その後の数十年で今日のような極めて高い人気を誇るようになった。実際、人気が高すぎて、正規販売店で新モデルを手に入れるのに数年の単位で待たなければならないほどだ。中古市場の状況はそれよりはまだ良いが、新しいものは公式の希望販売価格よりもはるかに高くなっている。 

中古品の品揃えは豊富で、価格も常に上昇しているため、投資対象としても魅力的だ。一般的に言えることだが、中古の高級時計を選ぶ際には慎重に、売り手と商品に関する正確な情報を得ることが求められる。 

ロレックス デイトナ 116520 黒文字盤
ロレックス デイトナ 116520 黒文字盤

ロレックスとデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ

このアイコニックなクロノグラフの名前は、フロリダ州デイトナビーチにあるカーレースのトラックにちなんだものだ。1959年にオープンしたデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ。そこで開催されるイベントのうち最も有名なのは、おそらくNASCARカップ・シリーズであり、中でも、約800kmにおよぶデイトナ500は最も大きなレースである。次のレース「Coke Zero Sugar 400」はまもなく、8月29日の02:00 (日本時間) に開催される。すでにロレックス デイトナをお持ちなら、ソファーに座ってレースのタイムを測ってみるのも良いだろう。もちろん、他のクロノグラフで測っても良い。ちなみに、クロノグラフの正しい使い方のヒントを紹介したこちらの記事も参考にしてほしい。  

ロレックス デイトナ: 人気のRef.116520

Chrono24で非常に人気の高いロレックス デイトナは、ステンレス製ベゼルのRef.116520 だ。40mm径で文字盤カラーはブラックとホワイトの2色がある。このモデルには、2000年からマニュファクチュールキャリバー4130が採用されており、72時間のパワーリザーブを備えている。いわゆるキフ耐震装置が比較的強い衝撃からもテンプとガンギ車を保護している。特許取得済みのパラクロムヒゲゼンマイを採用しているおかげで、このムーブメントは磁場にも耐えられる。116520の外観は先代モデル (Ref.16520) と細部に至るまで似ているが、文字盤を良く見ると、スモールセコンドが9時の位置から6時の位置に移動していることがわかる。 

このデイトナは文字盤の色に関係なく、価格は新品同様で約400万円だ。つまり、この5年間で価値がほぼ3倍になったということだ。中古価格は約300万円で、過去5年で約2倍になっている。 

Chrono24では、白文字盤のデイトナRef.116520が非常に人気が高い。
Chrono24では、白文字盤のデイトナRef.116520が非常に人気が高い。

ステンレスとゴールドのコンビカラーのデイトナ

ステンレスとゴールドのコンビカラーのデイトナをお探しなら、リファレンスナンバー116523は両方の良い所をうまく取り入れていて、人目を惹くことは間違いない。ロレックス社はこのモデルに18Kゴールドをふんだんに使用しており、ベゼル、リューズ、プッシュボタン、オイスターブレスレットのミドルリンク、針、インデックス、インダイヤルのリングなどは18Kだ。このリファレンスも他のデイトナ同様に、文字盤カラーはホワイト、ブラック、ゴールド、ブルー、シルバーから選べる。 

コンビカラーのデイトナは、ステンレス製モデルの人気にははるかにおよばないため、価格もそれほど極端に上がることはない。白文字盤の未使用モデルであれば、価格は220万円程度だ。比較的人気があるのは黒文字盤のバージョンで、Chrono24では平均して280万円前後で販売されている。中古だと、どちらのバージョンもおよそ200万円から210万円であり、他の文字盤カラーの価格もほぼ同じくらいだ。ここでも一様に言えることは、価格は下がることはなく、何年も前から常に上昇し続けている、ということだ。 

エレガントなアイキャッチャー: 黒文字盤のコンビカラーモデル デイトナ 116523
エレガントなアイキャッチャー: 黒文字盤のコンビカラーモデル デイトナ 116523

デイトナ 116500LN: セラミックベゼルの人気モデル

ロレックスは黒文字盤と白文字盤のRef.116500LNを2016年に発表した。ステンレス製のデイトナに初めてブラックセラミック製のベゼルが採用され、時計の外観が大きく変わった。新しい素材の組み合わせにより、従来のモデルよりもモダンな印象になったが、同時にデイトナのクラシックなルックも継承された。また、白い文字盤には黒い縁取りを施した新しいデザインのインダイヤルを採用したことで、ビジュアルが一新された。ベゼルの色に合わせたカラーコンビネーションによって、有名なパンダ文字盤の外観となり、このシリーズのアンティークな定番モデルを彷彿とさせる。 

ケースは前モデルとまったく同じで、サイズは40mm径だ。時計内部には、20年以上前に開発された自社製キャリバー4130が再び採用されている。このデイトナは、デイトナのアンティークな魅力を大切にしながら、同時にモダンなものも積極的に取り入れたいと考える人に特にお勧めしたい。 

新品同様のコンディションの黒文字盤の116500LNはChrono24で400万円前後で購入できる。白い文字盤のモデルは約450万円で、黒より少し人気が高いことがわかる。どちらのバージョンも中古品は約400万円前後ということで、現在のメーカー希望小売価格が1万2250ユーロ (約160万円) であることを考えると、このデイトナの価格推移は極めて良好だと言える。 

Ref.116500LNの市場価格は黒文字盤も白文字盤も、メーカー希望小売価格をはるかに超えている。
Ref.116500LNの市場価格は黒文字盤も白文字盤も、メーカー希望小売価格をはるかに超えている。

デイトナ 6239 ポール・ニューマン

ロレックス デイトナについて記事を書くなら、もちろんデイトナ ポール・ニューマンモデルを紹介しないわけにはいかない。アンティークなデイトナの中でも、他の追随を許さないほど人気の高いモデルだ。 

最も有名なポール・ニューマン デイトナのリファレンスナンバーは6239だ。ハリウッドスターのポール・ニューマンは1960年代に妻のジョアン・ウッドワードからこの時計をプレゼントされた。彼はこの時計を日常的に愛用し、カーレースでも着用していた。6239 ポール・ニューマンはいわゆる「エキゾチックダイヤル」を採用している。白い文字盤に黒いインダイヤルが3つ配置され、インダイアルの数字はアール・デコ調だ。初期のモデルと同様に、ポール・ニューマンモデルも現行のデイトナより小型になっている。直径は37mmで、ラグは後の標準的な20mmではなく、19mmだ。 

時計の内部では、バルジューキャリバー722が時を刻む。定評があって当時広く使われていたバルジュー72をベースにしてはいるが、バルジュー72とは異なり、当時の基準でより長い寿命とより高い精度を保証していたマイクロステラテンプを使用している。また、この時計にはオイスターブレスレットが標準装備されている。 

ポール・ニューマンのファーストチョイス: 「エキゾチックダイヤル」のデイトナ 6239
ポール・ニューマンのファーストチョイス: 「エキゾチックダイヤル」のデイトナ 6239

デイトナ 6239の価格はコンディションや付属品によって大きく異なり、2019年以降、平均価格は約30%上昇している。良好な状態で、信頼性の高いモデルであれば、2500万円以上すると考えておくべきだろう。Ref.6239には、技術仕様はまったく同じで、標準文字盤のモデルもあった。このモデルの価格はすでに600万円を超えている。 

もうひとつ魅力的なデイトナがある。それはRef.6241で、ニューマン デイトナと見間違えるほど外観が似ている。しかし、ニューマン デイトナとは異なり、6241のベゼルには、以前はよく使われていたベークライトという樹脂が使われている。このモデルも技術仕様は6239と同じで、価格はおよそ1500万円から2500万円の間で、コンディションや付属品、売り手の希望価格によって異なる。 

デイトナ 6239にはバルジュー キャリバーを搭載
デイトナ 6239にはバルジュー キャリバーを搭載

価格、価格推移、ご購入ガイド

本稿でもお気づきのように、ロレックス デイトナの価格にはひとつの方向、つまり上昇方向しか存在しない。非常に人気が高く、しかし多くの時計愛好家にも手が届く価格帯のモデルは、1990年代から2000年代にかけて発売されたステンレス製のものだ。搭載されているのがゼニスのエル・プリメロ キャリバーにせよ、ロレックスの自社製ムーブメントにせよ、それはむしろあまり重要ではない。これらの時計はもう生産されていないため、価格は純粋に投機の域にある。コレクターや愛好家、ステータス志向の人々も、高額の支払いを惜しまないようだ。 

現行のリファレンス 116500LNの場合、メーカー希望小売価格をひとめ見れば、価格が大幅に上がっていることがわかる。倍以上の金額を支払うべきかどうかは、あなたが自分で決めなくてはならないが、これらのモデルが近々大幅に安くなることは考えられず、むしろまったくその逆の状況だ。 

ポール・ニューマン 6239のようなアンティークモデルに興味があるなら、いずれにしても注意が必要だ。利益が大きいので、当時の08/15デイトナをポール・ニューマンに偽造してしまうような怪しげな輩も寄ってくる。場合によっては2500万円以上を出せるし、出しても良いということなら、専門家の助言を受けたり、受託者を介した購入手続きをお勧めする。どのデイトナを選んでも、現時点での価格状況なら問題ないだろう。 

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Sebastian Swart

すでに数年前からChrono24のサイトを時計の買取と販売、そして時計について調べるのに使っていました。私は子どもの頃から時計に興味を持っており…

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