50万円以下の素晴らしい時計
IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア IW326801
ミリタリー関連のタイムピースという点に関して言うと、IWCは豊かな歴史を持っています。本物のヴィンテージウォッチはレアでなかなか入手できないコレクターズアイテムですが、このブランドはその次に良いもの、つまり過去のモデルに大きな影響を受けたモダンな時計を提供しています。例えば、このIWC パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア IW326801。これは第2次世界大戦中に英国空軍によって使用されていたナビゲーションウォッチを基にして作られたもので、戦争を生き延びた時計の外見的特徴全てを備えています。39mm径のステンレスケースには、日差しを反射して敵に見つかることのないようにサテン仕上げが施されています。大型のインデックスとアラビア数字のおかげで視認性は抜群。これに加えて、幅広で夜光塗料の施されたソード型針、12時位置の見間違いようのないトライアングルが、この時計を非常に使いやすいものにしています。そのミリタリーテイストのルックスはオリーブグリーンのNATOストラップによって完成。にもかかわらず、IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイアはこれまでになくモダンな時計でもあるのです。サファイアクリスタルが文字盤を保護し、内部で駆動するETAベースのIWC 32110キャリバーは、72時間のパワーリザーブを誇ります。これは興味深いストーリーを持つ素晴らしいデイリーウォッチなのです。
ファンのコーナー: レアで特別なタイムピース
ロレックス ミルガウス 116400GV
リリース当初、ロレックス ミルガウスは評価が大きく分かれた時計でした。多くの人は、これはロレックスの得意分野外のものであると考え、ロレックス ミルガウスは好き嫌いがはっきりと分かれるものだったのです。しかし年を追って、同社のフラッグシップステンレス製スポーツウォッチが極めてレアになったことも相まって、人気は徐々に上昇してきました。この時計は今では私たちのプラットフォーム上で非常に愛され、よく検索されているモデルとなっています。選択肢は豊富です。最新のRef.116400GV (グリーンガラス) には2つのバージョンがあります。今回は、そのカラフルなガラスがよりはっきりと見える黒文字盤のモデルを選びました。この時計のブラックダイヤルには2種類のインデックスがあります。3、6、9時の太いインデックスにはベージュの夜光塗料が、他の短いインデックスには明るい夜光塗料が塗布されています。60分目盛、稲妻型の秒針、12時位置のモデル名は全てオレンジ。文字盤はドーム型のグリーンのサファイアクリスタルに覆われており、これがGV (フランス語で緑のガラスを意味する「Glace Verte」の略) という文字がリファレンスに付けられた理由です。これはまだあまり目立って知られていないロレックスなのです。
アイコニックなタイムピース: 価格に対する最高の価値
H.モーザー ベンチャー ビッグデイト
H.モーザーは独立系高級腕時計シーンの大手になりつつあります。同ブランドは革新的で進歩的なモデルを驚くべきペースでリリースし続けています。彼らは自分たちの得意分野を心得ており、それを完璧に成し遂げます。つまり、美しく機能性の高い、未来の定番となるタイムピースを生み出しているのです。このH.モーザー ベンチャー ビッグデイトはすっきりとした驚くほどバランスの良い時計です。やや大きめの41mm径ケースは薄いベゼルとダークブルーの文字盤を持ち、それによって実際よりかなり小さめに見えます。唯一のコンプリケーションである日付窓は3時位置にあります。日付窓の開口部は大きめですが、大型の文字盤にはそれでも十分な余裕があります。このことからも、視認性を上げる点はビッグデイトだけではないことが分かります。長いホワイトゴールドのリーフ型針は文字盤によく映え、細いホワイトゴールドのインデックスに似合っています。6時位置のセコンドサブダイヤルが、このモダンなタイムピースに優雅さを加えています。
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