2022年09月16日
 9 分

価格が下落したロレックスモデル5選

Jorg Weppelink
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ロレックス時計の価格が、この何年もの間で初めて下がったことは、誰もが知るところである。ほぼ全てのロレックスモデルの価格が何年も絶えず上昇し続けてきた後で、今年の4月に、最初のわずかな下落が見られた。一部の専門家はこれを市場価格の「修正」と呼んだ。これがより大幅な下落のスタートであると見る人もいる。これはロレックスモデルの価格が、過去3年以上にわたって市場の他の時計に比べて不均衡に上昇し、ロレックスの公式定価には完全に見合わないものになってしまったからであるとしている。本当のところがどうなのか、それは時がたってみなければわからないことではあるが、Chrono24では2022年下半期に大幅に価格が下がった人気のモデルをいくつか見てみたい。こういったモデルは、ついに手の届く価格になったのだろうか?あるいは多くの購入者にとって、それでもまだ手の届かないものなのだろうか? 

1. ロレックス オイスター パーペチュアル 41 Ref.124300 – ブルーダイヤル

ロレックス オイスター パーペチュアル Ref.124300はロレックスファン全体で、信じられないほどの人気を誇るモデルである。この時計にはさまざまなサイズ、文字盤カラーがそろっている。41mm径バージョンのブルーの文字盤のものは、過去数ヶ月の間にChrono24での価格が30%近く下落した。おそらく、2つあるブルーバージョンのどちらのことなのかと疑問に思っていることだろう。ダークブルーのバージョンの価格も著しく下がったものの、“ティファニーブルー” のバージョンの価格が、驚くほど下落したのである。後者モデルの価格は間違いなくばかげたレベルにまで急騰したが、この価格下落の後でさえも、この公式定価が5800ドルの時計が、およそ2万5000ドルから50万ドルまでの価格で販売されているのだ。時間と共に、これらの価格がさらに下がっていくと見るのは極めて理にかなっているようだ。 

ロレックス オイスター パーペチュアル 41 Ref.124300 ティファニーブルーの価格推移。
ロレックス オイスター パーペチュアル 41 Ref.124300 ティファニーブルーの価格推移。

2. ロレックス サブマリーナ Ref.1680

価格が下がった2つ目のモデルは、アンティークの定番である。ロレックス サブマリーナ Ref.1680はサブマリーナ系列の中でも特別なモデルだ。これは日付表示機能を持つ初めてのロレックス サブマリーナであり、このモデルの歴史において非常に重要な時計である。このリファレンスは公式には1967年から1980年まで製造されていたが、1966年にはすでに販売されていたとする専門家もいる。どちらにしても、この時計はおよそ13〜14年間製造されていた。この期間の間に、ロレックスは多くの異なるバージョンをリリースし、最も有名なものはモデルの名前が文字盤に赤でプリントされた “赤サブ” である。これらの特別なバージョンはいまだに相当な高額で売買されるが、全体的に見て、サブマリーナ Ref.1680の価格は2022年第2四半期に約20%下落した。このステンレススチール製時計の価格は、およそ1万1000ドルのスタンダードなアンティークモデルから、5万ドルの状態のいいレアバージョンにまでに及んでいる。 

ロレックス サブマリーナ Ref.1680の価格推移
ロレックス サブマリーナ Ref.1680の価格推移

3. ロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16528 – ホワイトダイヤル

ロレックス デイトナは、間違いなく最も人気の高いロレックスモデルだ。結果として、さまざまな世代のデイトナの価格が、この3〜5年の間に大きく上昇してしまった。しかし、中でも現行世代が常に最人気を誇り、したがって、最も高額であった。このモデルの価格推移はその年齢に比例しているように見える。というわけで、このモデルの自動巻時代をスタートさせた時計である “ゼニス” デイトナは、価格上昇が最後に始まったものであり、価格の下落が最初に始まったものだった。例えば、18Kイエローゴールドバージョン製ロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16528のホワイトダイヤルバージョンは、今年の第2四半期に20%価格が下がっている。コンディションと支払える金額によって、デイトナは今では、4万ドルから10万ドルの間で入手できるようになったのだ。 

ロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16528の価格推移。
ロレックス “ゼニス” デイトナ Ref.16528の価格推移。

4. ロレックス サブマリーナ Ref.5512

ロレックス サブマリーナ Ref.1680についてはすでに取り上げたが、あのモデルが作られていたのと同時期に、ロレックスはサブマリーナ Ref.5512とRef.5513も製作していた。1680とは違って、これら2つの時計のどちらも日付表示窓を持っていない。しかしこの2つの間の違いは、搭載されたムーブメントと文字盤の下部にあるテキストである。ロレックス サブマリーナ Ref.5512のムーブメントがスイスクロノメーター検定協会 (COSC) 認定済みであるのに対して、Ref.5513のムーブメントはそうではない。結果としてRef.5512の文字盤には、「Superlative Chronometer」「Officially Certified」という余分な2列の文字が並ぶことになった。このリファレンスの歴史を通じて、複数の注目に値する文字盤バリエーションが存在する。サブマリーナ Ref.5512の価格は2022年第2四半期に20%下落した。このリファレンスでも多くの異なるバージョンが入手可能であり、価格はおよそ1万4000ドルから、よりレアな文字盤のもので8万ドルまでになっている。 

ロレックス サブマリーナ Ref.5512の価格推移。
ロレックス サブマリーナ Ref.5512の価格推移。

5. ロレックス デイデイト Ref.228235

大幅に価格が下がった人気のロレックスモデルトップ5の最後を飾るのは、現行の40mm径サイズのエバーローズゴールド ロレックス デイデイト Ref. 228235でもオリーブグリーンの文字盤を持つものである。斬新な文字盤カラーはロレックスファンの間でいつでも絶大な人気を誇るため、この時計の価格が急騰したのも驚きではなかった。エバーローズゴールド製ロレックス デイデイトにはさまざまな文字盤カラーがそろう。チョコレート、ホワイト、あるいはサンダストなども魅力的だが、オリーブグリーンダイヤルは間違いなく際立っている。Ref.228235は2015年にデビューし、これはロレックス デイデイトと言われて真っ先に思い浮かべるリファレンスではないかもしれないが、この40mm径のエバーローズゴールドの時計は “普通の” イエローゴールドモデル以外のものを求める人たちのお気に入りとなったのだ。派手さ控えめで、まさに珠玉の文字盤を持つ。それでも、前四半期に価格は18%も落ちたのだ。もちろん、これが購入しやすい時計になったという意味ではなく、価格は5万5000ドル〜8万5000ドルの間となっている。 

ローズゴールド製ロレックス デイデイト Ref.228235 グリーンダイヤルバージョンの価格推移。
ローズゴールド製ロレックス デイデイト Ref.228235 グリーンダイヤルバージョンの価格推移。

その他の価格が下がったロレックスモデル

というわけで、最近価格が大幅に下落した人気のロレックスモデルトップ5をご紹介した。しかし、この記事を終える前に、他にも最近価格が下がった一部の人気リファレンスに触れておきたい。まずはロレックス GMTマスター Ref. 6542。これは1950年代の一番最初のロレックス GMTマスター リファレンスで、輝かしいGMTマスターのレガシーをスタートさせた、絶対的なアンティークの定番である。この時計の価格は16.9%下落し、時計のコンディションによって、今では2万ドルから12万ドルの間で売買されている。 

初代ロレックス GMTマスター。
初代ロレックス GMTマスター。

お次は現行のステンレス製ロレックス デイトナ Ref.116500LN ホワイトダイヤルバージョン。価格は16.7%下落し、3万ドルから5万ドルとなっている。もちろん、これらの価格はこれでも現在のメーカー希望小売価格の3倍以上である。もう一つの価格が下がったデイトナは、ジョン・メイヤー デイトナとしても知られる、ロレックス デイトナ Ref.116508だ。このリファレンスの価格は2022年第2四半期に16.5%下がった。現在の価格は7万5000ドルから11万ドルの間で、いまだに高額で人気のタイムピースには違いないが、昨年の今の時期と比べると大幅に価格が下落したことがわかる。  

ロレックス ジョン・メイヤー デイトナ:価格は下落したにもかかわらず、いまだに極めて人気で高額なタイムピース。
ロレックス ジョン・メイヤー デイトナ:価格は下落したにもかかわらず、いまだに極めて人気で高額なタイムピース。

もう一つの現行モデルで価格が15.3%下落したものは、現行のステンレススチール製ロレックス スカイドゥエラーのブルーダイヤルモデルだ。この時計の価格は、定価よりもおよそ1万ドル以上高い2万4000ドルからスタートし、約3万5000ドルまで及ぶ。このリストの締めくくりに、ちょっと珍しいロレックス ミルガウス Ref.116400を取り上げよう。もうだいぶ前から生産されてきたホワイトの文字盤バージョンが、15.3%価格を下げたのだ。今では価格は9500ドルから1万7500ドルの間となっており、このあまり知られていない、風変わりでかつ美しいロレックスにしてはそれでもかなりの金額である。 

まとめ:2022年はロレックスを購入するのに最適の時か?

最近の価格下落を割合と金額の両面から見てみると、どちらもかなりのものだということは否めない。多くの時計の価格が数千ドル下がったのだ。しかし、ほとんど全てのロレックスモデルが、全体的に信じられないほど高額であることに変わりはない。一部のステンレススチールモデルが再びロレックスの公式販売店で購入できるようになるという噂もある。もちろん、これはさらなる価格下落につながり得るが、今は、価格はロレックスの公式定価よりもはるかに高いままであり、そのことはまたかなり異例の状況である。この状況が年末に向けてどう変わっていくのか、非常に興味深いものだ。それは時がたてばわかることである。  


記者紹介

Jorg Weppelink

こんにちは、ヨルグです。2016年からChrono24で記者として執筆しています。しかし、Chrono24との関係はそれ以前からあって、時計好きになったのは2003年頃からです。私の友人 …

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