ロレックスは、突出した機構とクラフツマンシップ、その変わらぬスタイルで知られる世界有数の高級時計ブランドだ。ロレックスの女性用時計は、内部も外観も非常に素晴らしく、精度の高い自動巻きムーブメントと同様、その際立った美しさで愛されている。ロレックスの男性用時計は、特にデイトナやサブマリーナーのような需要の高いモデルの入手は難しいかもしれないが、ロレックスの女性用時計は一般的にもっと簡単に手に入る。最近は大きめのケースがトレンドだったが、特に女性用には、小さめのケースが再び流行している。今回は、女性であり、時計ジャーナリストとして30年近い経験を持つ筆者が、スポーティーなものから、本格的なもの、そしてドレスウォッチまで、スタイル別におすすめのロレックスを紹介したい。ロレックスの時計を購入したいと考えている人はぜひ参考にしてほしい。ロレックスの購入に堅苦しいルールはない。一番大切なのは、自分が好きなモデルを選ぶことだ。
スポーティーなロレックス
一般的に、ステンレススチール製のロレックスは最もスポーティー、かつ安価で、貴金属製のものに比べるとカジュアルな雰囲気を醸し出している。なかでも、デイトジャストとオイスター パーペチュアルは、時代を超えて愛される不朽の名作である。デイトジャストは、一目でロレックスとわかるデザインであり、あらゆる好みに対応する幅広い文字盤カラーを備えた万能な時計だ。ケースサイズは、28mm(レディ デイトジャスト)、31mm、36mm(ユニセックス)、41mmがあり、41mmは男性をターゲットにしている。ブレスレットには、3連リンクのオイスターブレスレット、または5連リンクのジュビリーブレスレットが用意されている。一方、オイスター パーペチュアルはシンプルさを追求したモデルで、日常使いに最適だ。時刻表示のみのすっきりとした文字盤は、この時計のさりげない美しさを表現している。サイズ展開は、26mm、31mm、34mm、36mm、39mm。
ビジネスシーンにおすすめのロレックス
ビジネスシーンで着用したいなら、本格的なルックスのモデルが良いだろう。筆者のおすすめは、文字盤に曜日と日付の両方が表示されるデイデイトだ。デイデイトは、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ローズゴールドとプラチナのみで提供されているため、かなり高額ではあるが、ビジネスシーンに最適の時計である。しかしだからと言って、着ける楽しみのない時計というわけではない。定番カラーに加え、ターコイズ、リッチなグリーンアベンチュリン、ホワイトマザーオブパール、ディープレッドなど、文字盤オプションが豊富に用意され、レザーストラップを合わせることも可能だ。イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールド製の他のロレックスモデルも、ワンランク上のプロフェッショナルな雰囲気を醸し出している。また、デイトジャストとオイスター パーペチュアルには、さまざまなゴールドモデルがそろっている。
ドレスウォッチ
夜の外出やロマンチックなディナーなど、エレガントで洗練されたシーンには、宝石があしらわれた貴金属製のロレックスがぴったりだ。インデックスやベゼルにダイヤモンドがセットされたデイトジャストやデイデイトは、どんな装いにも華やかさを添えてくれる。その他にも、貴重なエメラルド、ルビー、サファイアを単独で、あるいはダイヤモンドと組み合わせたバージョンもある。
筆者のお気に入り
筆者は現在、10年ほど前に中古で購入した、ブルーの文字盤を持つ1990年代製のスティール&イエローゴールド製ロレックス オイスターを所有している。シルバーのジュエリーにもゴールドのジュエリーにも合うように、コンビモデルを購入したのだ。筆者はこれをほとんど毎日着けている。購入以来、この時計は正確に時を刻んでいるだけでなく、当時と同じようにスタイリッシュで、筆者は今でもこの時計を非常に気に入っている。
もし筆者にとっての夢のロレックスとはどのモデルか、と聞かれたら次のようなモデルと答えるだろう。筆者はマザーオブパールの文字盤にダイヤモンドのアワーマーカーを配した時計の大ファンであり、その文字盤を持つイエローゴールドのレディ デイトジャストにオイスターブレスレットを合わせたものを選びたい。この夢の時計はいつ手に入るのだろうか。その答えは時間が経てばきっとわかるだろう。