2022年09月15日
 8 分

小さな定番モデル – オメガからノモスまで

Barbara Korp
Klassiker-in-kleinem-Format-Magazin-2-1

有名な時計を初めて手首につける瞬間、それは我々時計愛好家にとってまさに最高の時間である。しかし、そのためには大抵の標準サイズに合う十分な太さの手首を持っていなければいけない。なぜなら、多くの定番モデルは手首が細い方にとって大きすぎるのだ。41mmやそれよりも大きい時計は、残念ながら自分には似合わない。そう気づいた時、筆者の小さな定番モデルを探す旅が始まった。  

幸運なことに、時計界の多くの定番モデルには小型なバリエーションも存在することをすぐに発見した。本記事では直径40mm以下で筆者が最も気に入っているモデルをご紹介したい。小さいからといってデザインや技術に関して劣っているわけではない。しかし大型なモデルとは異なり、筆者のような細い手首を持つ時計愛好家も時計を試着する際、そして後ほど着用する際に大きな喜びを感じることができるのだ。  

細い手首でも人目を引く時計 オメガ スピードマスター 38 mm
細い手首でも人目を引く時計 オメガ スピードマスター 38 mm

ノモス タンジェント

「モダンクラシック」という言葉が時計に当てはまるならば、それはノモス タンジェントのことだ。直線的で削ぎ落とされたバウハウススタイルの時計。そのシンプルであると同時に特徴的なデザインは他に例を見ず、数々の賞を獲得している。また、時計にマッチしたアイコニックなレザーは極めて丈夫で、通気性も高い。裏側には裏地が貼り付けられていないため、メーカーが正真正銘本物であることを証明するスタンプが見えることもしばしばある。この時計に搭載されている手巻きキャリバーのアルファは、最も信頼でき精度の高いムーブメントの1つであると見なされている。 

タンジェントの伝統的なサイズは35mmもしくは38mmである。これは非常に小さく思われるかもしれないが、ラグの長いデザインによって手首につけると非常に大きな印象を与える。そのため、タンジェントには33mmモデルもあり、文字盤色にはアイコニックなホワイトだけではなく、シャンパーニュやグレー、ゴールドも用意されている。いずれもベロアレザーストラップ付きで提供されている。夏らしく優雅なベロアレザーストラップか定番のノモスレザーストラップ、もしくはその両方。どれを選んだとしても、ノモス タンジェント 33が単純に時間を示すためだけの、控えめでありながらも完璧な本物のバウハウス時計であることには変わりない。まさに違いの分かるミニマリストのための時計なのである。   

ノモス タンジェント 33
ノモス タンジェント 33

ブライトリング ナビタイマー 35mmまたは38mm

ブライトリングと聞いてほとんどの人が思い浮かべるのはナビタイマーだろう。同ブランドでナビタイマー以上に成功しているモデルは他にない。そして、「ナビゲーション」と「タイマー」という時計の機能を表した名前以上に簡単に覚えられるモデル名も他にない。つまり、この時計は時刻を表示するだけでなく、飛行やレーシングに重要な多くの計算も行うことができる。これはベゼルの回転する外側スケールと内側スケールから構成される回転計算尺によって実現されており、速度や燃費などを読み取ることが可能だ。また、必要であれば上昇・下降距離を計算することもできる。 

これらすべての機能を備えているのは41mmのオリジナルモデルだけではない。38mmや35mmの小型モデルでもこれらの計算を行うことができる。それに加えて、小型モデルももちろん大型モデルと同じく自動巻きキャリバーを搭載している。ステンレスモデルを選んでも、より女性的なデザインのものを選んでも、ブライトリング ナビタイマーは上品な印象を与えるだけではない。ナビタイマーを身につければ、緊急時に生き残るために必要な計算を行うことができるスーパーヒーローになることができるのだ。スーパーヒーローになるという憧れを抱く人にとって、ブライトリング ナビタイマーは最高の伴侶だろう。 

回転計算尺を搭載したブライトリング ナビタイマー 38mm
回転計算尺を搭載したブライトリング ナビタイマー 38mm

ウブロ クラシック・フュージョン 38mm

外見は定番といった風貌でも中身は反骨精神を持つ自由人?もしそうなら、上品でありながらも過去の常識に囚われないウブロ クラシック・フュージョンがぴったりの時計だ。クラシック・フュージョンはウブロでよく見られるように、さまざまな素材を驚くべき方法で組み合わせているだけでなく、伝説的なビッグ・バンコレクションクラシックコレクションを一つにもしている。ストラップはラバー製でありながらも、スポーティーすぎる印象を与えず、時計のケースをより引き立てている。舷窓デザイン、とりわけすべて違う方向を向いているビスはアイコニックで独特だ。ケースは非常に高い耐久性を持ちながらも上品なチタン製。この素材は研磨されることでわずかに青みを帯びた輝きを放ち、時計に唯一無二の存在感を与えている。 

サイズに関して、クラシック・フュージョンには33mmから45mmまで4つの選択肢が用意されており、自分の手首に最も似合うものを選ぶことができる。個人的にウブロは目立つようにつけた方がいいと思うので、大きめの方が好みだ。筆者のように細い手首を持つ方には38mmモデルがぴったりだろう。このモデルにも自社製自動巻きキャリバーが搭載されており、もちろんアイコニックなデザインも備えている。それによってウブロはサイズに関係なく、あらゆる手首に上品な革命を演出してくれるのだ。 

ウブロ クラシック・フュージョン 38mm

IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック 36

IWCシャフハウゼンは1936年からパイロットウォッチを製造している。そして、IWCほどパイロットウォッチで有名なブランドは他にない。その時計の外観は現在でも1940年代に作られたモデルを思い出させてくれる。アラビア数字による完璧な視認性、剣型針、12時位置の三角マーク。それらすべての要素には夜光塗料が塗布されている。時間はいつでも簡単に読み取れなければいけないのだ。この理由からパイロットウォッチは常に非常に大型であり、それは今でも変わっていない。アイコニックなビッグ・パイロット・ウォッチの標準的な直径は46mmで、直径55mmのモデルも提供されている。 

しかし、IWCのコレクションには細い手首に似合うパイロットウォッチ、パイロット・ウォッチ・オートマティック 36もラインアップされている。この時計のデザインはパイロット・ウォッチコレクションらしく非常に削ぎ落とされ、整然としている。サンレイ仕上げが施されたブルーの文字盤はインナーサークルによって奥行きを感じさせる。ブルーのレザーストラップとの組み合わせによって生み出される外観はスポーティーでエレガントだ。特筆すべき点は、この時計が実際にコックピットで使用されているということである。また、ムーブメントは軟鉄製のインナーケースで覆われており、それによって磁場から保護されている。使用されているサファイアクリスタルは圧力が低下した場合にも耐えることができる。パイロット・ウォッチ・オートマティック 36はオリジナルモデルのすべての特徴を備え、より優雅な雰囲気をまとった小型モデルなのである。 

IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック 36
IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック 36

オメガ スピードマスター 38mm

スピードマスター」と聞いて、最初に思い浮かべるのはムーンウォッチだろうか?おそらくほとんどの人はそうだろう。結局、月面着陸によって歴史の1ページが刻まれたのだ。しかし、スピードマスターコレクションに含まれているのはムーンウォッチだけではない。デザインにおいても技術面においてもオリジナルモデルに何も引けを取らない美しい時計が、他にも数多くラインアップされているのだ。もちろんムーンウォッチ以外の時計は月面に行っていないが、オメガが提供している一流の時計製造技術において、それらの時計が月面着陸に持ちこたえたとしても不思議ではないだろう。しかし、正直なところ、ほとんどの人がスピードマスターを着用するのは地球上なのである。 

スピードマスター 38mmシリーズは伝説的なスピードマスターのデザインを小さくしたものだ。それによって女性が身につけやすくなっているだけでなく、日常使いにおける利便性も向上している。この小さな時計は特徴的なケース、タキメータースケール、そして裏蓋に刻印されているシーホースのエンブレムなど、オリジナルモデルのアイコニックな特徴をすべて備えている。しかし、インダイヤルはわずかに楕円形で、さまざまな文字盤カラーやゴールドモデル、マザーオブパールのダイヤル、さらにはダイヤモンド装飾が施されたものもある。読者の皆様も、多くのモデルの中から地球上での日常または特別なミッションを共にするオメガスピードマスター 38を見つけることができると筆者は確信している。  

オメガ スピードマスター 38mm
オメガ スピードマスター 38mm

記者紹介

Barbara Korp

時計が単なるアクセサリー以上のものであることを発見した時、私はすっかり時計にハマってしまいました。時計技術の美しさに心を奪われてしまったのです。それと同時に、ほとんどのモデルが私の手首には大きすぎることに失望を感じました。しかし、諦めるという選択肢はなく、その結果、小さなケース径を持つ時計に対する関心が発展することになりました。

記者紹介

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