2018年11月27日
 4 分

時計ファン必見のおすすめ映画予告 – 『ファースト・マン』

René Herold
『ファースト・マン』

『ファースト・マン』

来年2019年2月に全国ロードショーで公開される『ファースト・マン』は、時計ファン必見の映画だ。映画『ラ・ラ・ランド』などで有名なデイミアン・チャゼル監督が、人類初の月面飛行の歴史を映画の大スクリーンに繰り広げる – そして言うまでも無く、この話にはオメガ スピードマスターが欠かせない!

オメガ スピードマスター 105.003
オメガ スピードマスター 105.003写真: FratelloWatches

クロノグラフであるスピードマスターは1962年のマーキュリー・アトラス8号計画の際に、宇宙飛行士ウォルター・シラーと共に既に宇宙飛行を成し遂げ、1965年以降NASA公認タイムピースとして採用されている。オメガ スピードマスターRef. 105.003は、アメリカ航空宇宙局NASAの大変厳しい検査に合格した唯一の時計であり、「flight-qualified by NASA for all manned space missions (すべての有人宇宙計画用におけるNASAの認証資格)」が与えられた。スピードマスターはこのNASAの検査において、ロレックス (コスモグラフ)、ハミルトン (ポケットウォッチでヒットしたブランド)、ロンジン ウィットナーなど、他社のクロノグラフよりも優れた性能を備えていることを証明し、高湿度、高気温、低気温、高い周波数を生み出す高音などの影響を受けることなく、動き続けることが実証された。

オメガ スピードマスター 105.003
オメガ スピードマスター 105.003写真: FratelloWatches
オメガ スピードマスター 105.012
オメガ スピードマスター 105.012写真: FratelloWatches

映画のスクリーンにおいても、このオメガ時計が多数登場する。チャゼル監督は映画内でこのクロノグラフの異なるモデルを、実際の歴史に忠実に再現している。宇宙飛行士ニール・アームストロングを演じる俳優ライアン・ゴズリングは、ジェミニ計画とアポロ計画に向けての訓練シーンで、先にも述べたスピードマスター ST 105.003 を着用している。また、同レフェレンスナンバーのモデルはその後、宇宙飛行士エドワード・ホワイトがアメリカ人初の宇宙遊泳を行った際に着用されている。アポロ11号計画に向けた訓練中のシーンでは、アームストロングの腕にオメガ スピードマスター ST 105.012 が巻かれているのがよく見える。これと同じモデルが、1969年7月21日にアームストロングの約20分後に月面に降り立ったバズ・オルドリンの腕に着用されており、これがムーンウォッチ ― 月面着陸した世界初の腕時計 ― となった。

映画『ファースト・マン』内でのオメガ時計の登場はこれに留まらない。ゴスリングは前半シーンでオメガ CK 2605を着用しており、NASAの技術者は実験やテストにおいて、言うまでも無くスイスの高級時計メーカーであるオメガのストップウォッチを使用している。

『ファースト・マン』
『ファースト・マン』

しかし、この映画の魅力は時計だけではない。原作となったのはジェイムズ・R・ハンゼンの著書、伝記『First Man: The Life of Neil A. Armstrong』であり、ストーリーは月面着陸の約10年前から始まる。当時の宇宙飛行の現場がどのような冒険的な状態で始まり、「月面着陸」という歴史的な出来事が、どれだけ多数の物的、また人的犠牲を費やして勝ち取られものであったのかを描く印象的な映像が、映画のスクリーンを通して観衆の目の前に繰り広げられる。また、見事なサウンドデザインは狭い宇宙船内の窮屈さをよく表現する。所々で金属や部品がガタガタとぶつかり合い、鉄板が軋むシーンでは、まるですべて錆び付いたネジで組み立てられたかのような、当時の宇宙船の状況を映し出している。

『ファースト・マン』
『ファースト・マン』

チャゼル監督は、アームストロングの人生と彼の家族についてのストーリーにも重点を置き、この宇宙計画の成功が彼と家族にとってどれだけ意味深いものであったのかを強く描いている。3歳の娘を癌で亡くした悲劇が彼を、計画を成功させるためなら何をも省みないほど強い宇宙飛行士に鍛えていく。また、彼の最初の妻であったジャネット (ドラマ『ザ・クラウン』の女優クレア・フォイ) の役にも焦点が当てられている。彼女は数々の宇宙計画に携わる夫の身の安全を心配しながらも、逞しく2人の息子を育て家庭を守る。

この映画では、実際の月面飛行のシーンは数分のみに留められている。しかし、人類初の月面着陸という歴史的な出来事については既に非常に数多くのドキュメンタリー映画や本などで公開されているため、この映画内で長々と描写する必要もないだろう。

感想としては、この映画は本当におすすめできる一作だ。宇宙飛行のファンや時計愛好家、また俳優ライアン・ゴスリングや女優クレア・フォイのファンの方ならきっと楽しめる、必見映画であることは間違いない。

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アイコン的時計の歴史: オメガ スピードマスター


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