ドイツのブランド、ジンはその技術と高い機能性を誇る時計を作ることで知られている。バーゼルワールド2019で、同社はその故郷フランクフルト・アム・マインへ敬意を表し、機能性を新たなレベルへと引き上げる新作を発表した。また、人気のパイロットウォッチの限定版と、2つの新しいダイバーズ クロノグラフウォッチもリリース。これだけあれば話すことは尽きない。
ジン 6012 ローズゴールド アニバーサリー
ほとんどのジンの時計は、どんな状況でも効果的なツールとして機能するように作られている。他のモデルとは異なり、ファイナンシャル ウォッチ シリーズはよりクラシックなスタイルで同じ目的を果たしている。1999年に発表されて以来、ジンのカタログに不可欠なシリーズとなった。その最新モデル、6012 ローズゴールド アニバーサリーはファイナンシャル ウォッチの20周年を記念しており、スタンダードな6012の新バージョンと一緒に発表された。
この2つの時計には共通点がたくさんある。ジン 6012 (通称フランクフルト ファイナンシャル ウォッチ) にはムーンフェイズ表示、フルカレンダー、経過時間をカウントする60分積算計が備わっている。どちらの新作時計も41.5mm直径のケースを持ち、ジンSZ06ムーブメントが搭載されている。マザーオブパールのムーンディスクは美しいマット仕上げで、このタイムピースの優雅さをさらに引き立たせている。ジンの歴史と本拠地を考慮に入れ、ムーブメントのローターにはフランクフルトの街並みが彫り込まれている。
スタンダードなジン 6012はステンレススチール製で、スチールのブレスレットとブラックのレザーストラップ両方が付いており、価格は4250ユーロ (約53万円) だ。アニバーサリーエディションは18金ローズゴールドのケースにブラックおよびコニャックレザーストラップで提供され、着用する機会に合わせてストラップを選べるようになっている。6012 ローズゴールド アニバーサリーの価格は1万4950ユーロ (約180万円) で、50本限定である。
ジン 206.ST.ARとジン 206.ARKTIS
ジンはバーゼルワールド2019において、ジン 206の2つの新しいバージョン、206.ST.ARと206.ARKTISも発表した。ジン 206.ST.ARはジン 203、特に203.STと203.TI.ARの流れを汲んだモデルである。1995年の203.TI.ARはジンのArドライテクノロジーを初めて搭載した時計であり、206はクラシックな203クロノグラフのモダンバージョンである。ジンは新しいモデルのケースを41mmから43mmへと変更し、さらにジンのD3システムによりねじ込み式を取る必要はなくなったものの、プッシュボタンはスクリュー式の外観を保っている。
ステンレススチール製の206.ST.ARにはブラックの文字盤が備わり、ブラックのレザーストラップ、ブルーまたはブラックのシリコンストラップ、またはステンレススチールブレスレットのいずれかから選ぶことができる。価格はレザーストラップを選べば3240ユーロ (約40万円)、ブレスレットまたはシリコンストラップを選ぶと3410ユーロ (約42万円) となる。
206.ARKTISは、1999年に発表されたジン初の–45℃から+80℃の温度範囲に耐えうるダイバー クロノグラフ ウォッチ203.ARKTISをベースにしている。この時計が2019年で20周年を迎えることから、ジンは206.ARKTIS IIをリリースしたのだ。
206.ARKTIS IIは、1999年の前モデルと同じ機能とサンレイ仕上げを施したブルーの文字盤を備え、以下の3つの異なるベルトから選択できる。レザーストラップ付きのモデルは3490ユーロ (約43万円)、スチールブレスレットまたはシリコンストラップはどちらも3660ユーロ (約45万円) で入手可能だ。
ジン 104.ST.SA.A.G
バーゼルワールド2019におけるジンの最後のタイムピースは、人気のジン 104 パイロットウォッチの限定版、ジン 104.ST.SA.A.Gだ。このモデルは41mmのスチールケースに美しいメタリックグリーンの文字盤を採用。スチール製ケース、グリーンの文字盤、ブラックまたはブラウンのレザーストラップを備えた時計は、最近の時計ファンの間で人気上昇中である。104.ST.SA.A.Gは500本限定で、レザーまたはシリコンストラップ付きでは1250ユーロ (約15万円)、スチールブレスレット付きでは1510ユーロ (約19万円) の価格となっている。非常に高いコストパフォーマンス、品質、クラシックなルックス、そして限定本数となれば、この時計の未来は明るい。
ジンはまたしても、魅力的で技術的な傑作を公正な価格で提供できるということを証明してみせた。これはこのドイツのブランドにとって成功への秘訣に違いない。
