2022年01月18日
 9 分

ロレックス エクスプローラーよりも安い価格で優れている時計 5本

Jorg Weppelink

ロレックスの価格高騰は、時計業界を代表する話題となっている。数年前にロレックスの時計を1本以上購入した人にとっては、利益を得るチャンスかもしれない。その一方で、これからロレックスを購入したい人にとっては、悩みの種かもしれない。

価格上昇の最も顕著な例としては、ロレックス デイトナが挙げられる。しかし、ロレックス GMTマスター IIやエクスプローラー IIなど、他のモデルの価格もかなり上昇している。ロレックスのエントリーモデルに関しては、このような高騰を目の当たりにすると、悔しさを感じるかもしれない。初めてロレックスを買おうと思っても、正規店では購入できない上に、市場価格もどんどん上がっていることがわかる。特にロレックス エクスプローラーのようなエントリーモデルの場合、時計の収集はかなり困難となる。それでは、どうすればいいのだろうか?もっとお金を節約すべきか?それとも代替品を探すべきなのか?そこで、ロレックス エクスプローラーの代わりとなる、より安価で優れた5本のモデルをリストアップした。早速始めよう。

[Caption] ロレックス エクスプローラー: このエントリーレベルの時計は、お金を払う価値があるのだろうか?

[caption] ロレックス エクスプローラー: このエントリーレベルの時計は、お金を払う価値があるのだろうか?

1. オメガ シーマスター アクアテラ 150M

ロレックス エクスプローラーに代わる最初のモデルは、オメガ シーマスター アクアテラ 150Mである。ロレックスとオメガは何十年にもわたる激しい競争相手であり、ビエンヌに拠地を置くブランドの時計を選ぶのは常に簡単なことだ。オメガ アクアテラは、ロレックス エクスプローラーよりも手頃な価格で汎用性があり、技術的にも優れていることは言うまでもない。その理由を説明すると、まずはロレックス エクスプローラーの直径が36mmなことにある。もし、より大きいサイズが好みなら、2世代前のモデルに頼らざるを得ない。一方、オメガ シーマスター アクアテラは、34mm、38mm、41mmの3つのサイズで提供されている。

さらに、オメガ シーマスター アクアテラ 150Mには、ブルー、ホワイト、ブラック、そして見事なダークグリーンなど、さまざまな文字盤の色があり、いずれもウッドデッキをモチーフにした素敵な模様が施されているのが特徴である。アクアテラの各モデルの内部には、多くの時計愛好家がロレックスのムーブメントよりも優れていると考えている、オメガのコーアクシャル マスタークロノメーター ムーブメントが搭載されている。そこに、快適なステンレス製のブレスレットが加わり、ロレックス エクスプローラーの完璧な代替モデルとなっている。41mmと38mmのアクアテラは、定価約68万円で、エクスプローラーよりも手頃な価格で手に入る。また、より重要なのは、二次流通市場でこの値段よりも安く見つけることができることだ。

オメガ シーマスター アクアテラ
オメガ シーマスター アクアテラ

2. チューダー ブラックベイ

ロレックス エクスプローラーに代わる第2のモデルも、簡単な選択だ。ロレックスの弟分であるチューダーは、ロレックス時計の値段を支払わずにロレックスの精神を求める人々にとって、優れた選択肢であることを証明している。スタンダードなチューダー ブラックベイは、明らかにロレックス エクスプローラーからインスピレーションを得ているが、チューダーらしい要素が欠けていてはチューダーとは言えない。チューダー ブラックベイには、3種類のサイズがある。一番大きいのは男性の手首に最適な41mm、ユニセックスで使える36mm、そして女性向けの32mmだ。

オメガ アクアテラと同様に、チューダー ブラックベイもブルー、シルバー、ブラックなどさまざまな文字盤の色があり、ブラックのバージョンは最もロレックス エクスプローラーに近い印象を受ける。しかし、チューダーはこの時計に特徴的な雪の結晶の時針と特大のアワーマーカーを装備しており、どちらもすぐにチューダーの時計として認識できる。3つのサイズとも、ケース内には同じチューダーT600キャリバーが搭載されている。ステンレス製ブレスレットのブラックベイの価格は、32mmのバージョンで約34万円から始まり、36mmと41mmのモデルでは約40万円弱にまで上昇する。これにより、チューダー ブラックベイは、ロレックス エクスプローラーと同じ精神とセンスを兼ね備えた時計をもう少し安く購入したいと考える人に最適な選択肢となる。(ちなみに、レザーストラップのブラックベイもあるが、最高のエクスプローラーの代替モデルは、ステンレス製ブレスレットとなる)。

チューダー ブラックベイ: ロレックス エクスプローラーのリメイクにとどまらない。
チューダー ブラックベイ: ロレックス エクスプローラーのリメイクにとどまらない。

3. ノモス グラスヒュッテ クラブ キャンパス ネオマティック

3番目の時計は、ロレックス エクスプローラーに代わるものとして、人々の頭にすぐに浮かぶものではないかもしれない。ノモスはスポーツウォッチというよりは、ミニマリストのデザインを持つ時計がメインで知られている。それでも、ノモス クラブ キャンパスは、何よりもまずスタイリッシュに見える、優れたデザインとミニマリストなデザインを持つスポーツウォッチを求める人たちの間で人気を博している。ノモス クラブ キャンパス ネオマティックは、37mmと39mmの2種類のサイズで提供されている。37mmのモデルは、ホワイトシルバーの文字盤にローズゴールドのアクセントがとても素敵な時計だ。39mmのモデルは、ホワイトシルバーの文字盤にダークブルーの数字、またはダークブルーの文字盤にローズゴールドの針のいずれかを選択できる。

どちらのサイズも、通常のブレスレットとスポーツブレスレットのどちらかから選択できる。私の場合は、スポーツブレスレットを選びたい。プラス3~4万円となるが、見た目がとても美しく、驚くほど快適だ。両モデルのケース内には、自社製自動巻きキャリバーDUW 3001が搭載されている。このムーブメントの厚さはわずか3.2mmで、ノモス クラブ キャンパス ネオマティックは横から見ると非常にスリムなままだ。

さらに、ノモスはカリフォルニアの象徴的な文字盤に独自の工夫を施し、このモデルの個性を際立たせている。全体的に、ロレックス エクスプローラーに代わる、手頃でスタイリッシュなモデルを探しているなら、素晴らしい選択となるだろう。37mmのモデルも39mmのモデルも約30万円で販売されている。スポーツブレスレットのモデルを好む場合、34万円前後で素晴らしい時計が手に入る。

ノモス クラブ キャンパス: ロレックス エクスプローラーに代わるスタイリッシュな時計。
ノモス クラブ キャンパス: ロレックス エクスプローラーに代わるスタイリッシュな時計。

4. グランドセイコー SBGR317

グランドセイコーは、長らく真の時計愛好家に愛されてきたブランドだが、時がたつにつれて、より多くの人々がこのブランドの素晴らしさを認識するようになった。グランドセイコーの豊かな歴史は、今日でも時計から見て取れる。ヘリテージコレクションは、1960年代のグランドセイコーを象徴するモデルがベースとなっている。また、世界で最も正確な時計を製作するというメーカーの刺激的な挑戦が、見事な結果につながっている。さらに、時計界では比類のない完璧な仕上げがそこに加わり、真に特別なものを手に入れることができるのである。

今回選んだのは、40mmのステンレス製のケースにブラックの文字盤を備えたグランドセイコー SBGR317だ。深みのあるブラックの文字盤は、洗練されたサンバースト模様、刃物のようなシャープな針、特徴的なザラツ (鏡面) 研磨によるケース仕上げが施され、見事なモデルとなっている。ケース内には、自動巻きムーブメントであるキャリバー9S65を採用している。このムーブメントは、ディスプレイケースバックから見ることができる特別なムーブメントである。5連リンクのブレスレットは、この素晴らしい手作業で作られた時計の最後の仕上げだ。そう、そのとおり、グランドセイコーは、すべての仕上げを手作業で行い、時計師の手で組み立てられ、調整されることに大きな誇りを持っている。ロレックスも同様で、時計の大部分は大量生産されているが、最終的な調整は時計師が行っている。しかし、グランドセイコーは、この「人間味」の品質を、ロレックス エクスプローラーを市場で購入する場合の半額以下の約55万円で提供しているのである

The Grand Seiko SBGR317
グランドセイコー SBGR317

5. セイコー プロスペックス SPB155J1

このリストの最後の時計は、ロレックス エクスプローラーにあまり大金を費やしたくはないが、日常使いできる完璧なスタイリッシュなスポーツウォッチという同カテゴリーに属する時計を購入したい人のための選択肢だ。グランドセイコーは価格、品質、技術においてロレックスの直接のライバルだが、その弟分のセイコーは、素晴らしい見た目で、多くの歴史を持ち、高くつかない、より手頃な価格の代替モデルを提供している。その見事な例が、ファンの間でセイコー アルピニストとも呼ばれるセイコー プロスペックス SPB155J1である。

アルピニストの名前は、ロレックス エクスプローラーと共通する部分がある。どちらも1950年代にデビューした時計で、世界の最高峰を征服しようとする探検家と結びついている。セイコーアルピニストSPB155J1は、セイコーが昨年発表したアルピニストモデルのシリーズの一つである。レザーストラップではなく、ステンレス製のブレスレットが付属するのはこのモデルだけなので、グリーンの文字盤のバージョンを選んだ。もちろん、ブルーやグレーのモデルにもブレスレットを付けることができる。厚み13mm弱の38mmのケースに、セイコーが信頼する自動巻きのセイコー6R35ムーブメントを搭載し、3時位置に日付表示を備えている。レトロな魅力にあふれたこの時計は、一度身につけると手放せなくなると自信を持って言えるモデルだ。価格は約8万円で、ロレックス エクスプローラーに代わる、10万円以下の予算には最高のオプションのスタイリッシュな時計となっている。

[Caption] グリーンの文字盤とステンレス製ブレスレットを備えたセイコー プロスペックス アルピニスト

[caption] グリーンの文字盤とステンレス製ブレスレットを備えたセイコー プロスペックス アルピニスト

ロレックス エクスプローラーよりも安価で優れた代替モデル5選は、これで以上だ。本物を選んでも、これらの代替モデルのいずれかを選んでも、理想的な普段使い用の時計になることは間違いない。


記者紹介

Jorg Weppelink

こんにちは、ヨルグです。2016年からChrono24で記者として執筆しています。しかし、Chrono24との関係はそれ以前からあって、時計好きになったのは2003年頃からです。私の友人 …

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