2022年02月08日
 6 分

ロレックス デイトジャスト 41よりも安い価格で優れている時計 3本

Donato Emilio Andrioli
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極めて高い需要、低い供給、そして上がり続ける市場価格。ロレックス時計の上がり続ける価格は、とうの昔にスポーツステンレスモデルに限った話ではなくなっている。よりエレガントなモデルの価格上昇もとどまるところを知らず、ロレックス デイトジャスト 41もその例外ではない。このような状況に対して時計愛好家が絶望的になるのも当然である。そのため、本記事ではロレックスより手頃で、部分的に勝っている時計を3本紹介したい。 

    1. オメガ シーマスター アクアテラ

    ロレックス デイトジャストに代わる選択肢について語るのであれば、オメガ シーマスター アクアテラを欠かすことは絶対にできない。シーマスター アクアテラは品質に関してあらゆる点でロレックス デイトジャストと同等以上で、多くの機能を備えており、さらにはより手頃な価格で提供されている。まさにロレックス デイトジャストに代わる最高の選択肢といえるだろう。また、オメガ シーマスター アクアテラは技術的に非常に優れた時計でもある。150mの防水性はロレックス デイトジャストと同等であるが、60時間のパワーリザーブはロレックスよりも少々短い。しかし、METAS認証を受けたコーアクシャルキャリバーは、ロレックス デイトジャストに搭載されている機構よりもさらに高い精度を持っており、最大1万5000ガウスの耐磁性能も備えている。 

    その上、サファイアクリスタルケースバックを通してその美しいキャリバーの動きを眺めることもできる。しかし、筆者がオメガ アクアテラを選ぶ最大の理由は、ヨットのウッドデッキをモチーフとするその文字盤だ。とりわけ、サンレイ仕上げが施された文字盤バリエーションでは、水平のラインがドラマチックな光の加減を生み出している。ロレックス デイトジャストの文字盤も素晴らしいが、サンレイ仕上げのバリエーションであってもロレックスらしく、よりシンプルで控えめになっている。オメガはアクアテラによって時計ファンのためのオールインワンパッケージを作り出し、さらには信じられないほどのコストパフォーマンスも実現した。オメガ シーマスター アクアテラの市場価格は約58万円で、ロレックス デイトジャストよりも断然手頃だ。 

    オメガ シーマスター アクアテラはコストパフォーマンスの高いオールインワンパッケージだ。
    オメガ シーマスター アクアテラはコストパフォーマンスの高いオールインワンパッケージだ。

    2. オメガ グローブマスター

    ロレックス デイトジャストに多くの選択肢があることは、時計コレクターにとって嬉しい悲鳴だ。しかし、筆者にとって真のロレックス デイトジャストは1つだけ。それは、ホワイトのフルーテッドベゼルを搭載したモデルである。ロレックス デイトジャストを買うとしたら、このアイコニックな特徴だけは絶対に欠かせない。筆者と同じ意見をお持ちの方にとって、ロレックスの代わりとなる選択肢は1つしかない。それは、オメガ グローブマスターだ。この比較的知られていない時計はコンステレーションコレクションの中の1本で、この記事で最もデイトジャストに似ているモデルである。グローブマスターとデイトジャストのフルーテッドベゼルはまるで瓜二つだ。 

    全体的にロレックスに似ていることは確かだが、違いは細部にある。ロレックス デイトジャストと異なり、ブレスレットとケースにはすべてサテン仕上げが施されており、フルーテッドベゼルはホワイトゴールドではなく傷に強い超硬合金製。ロレックス デイトジャスト 41はホワイトゴールドベゼルと、ケースおよびブレスレットのポリッシュ仕上げされた表面のおかげできらびやかな輝きを放っているが、オメガ グローブマスターは少々控えめな印象を与える。マットな表面と傷に強いベゼルは確かにそこまで上品な印象を与えないかもしれないが、時計に傷が付くことを心配する人には好都合だろう。オメガ グローブマスターは6時位置の日付表示と最大100mの防水性も備えており、日常使いに最適な時計だ。さらに、技術面ではオメガ グローブマスターの方がロレックス デイトジャストよりも優れている。というのも、この時計はMETAS認証を受けたキャリバー、高い耐磁性能、サファイアクリスタルケースバックなど、オメガ シーマスター アクアテラとまったく同じ利点を持っているからだ。これらはすべてデイトジャストにはない機能である。そして、技術的に勝っているにも関わらず、このオメガ時計の方がロレックスよりも安い。グローブマスターは約64万円から手に入れることができ、70万円以上の予算があればさまざまなバリエーションの中から選ぶことが可能だ。  

    ロレックスのアイコニックなフルーテッドベゼルを諦めたくない人にとって完璧な選択肢: オメガ コンステレーション グローブマスター。

    3. カルティエ サントス

    ロレックス デイトジャストに代わる選択肢のリストに、カルティエ サントスが選ばれていることに驚かれただろうか?このカルティエの伝説的時計は、他の時計の代わりとなる選択肢として挙げるには独特すぎるだろうか?この記事で紹介する時計を考えた時、脳裏に真っ先に思い浮かんだのはサントスであった。そして、まさにその独自性によって、カルティエ サントスはロレックス デイトジャスト 41に代わる最高の選択肢でありえるのだと筆者は考えている。この時計のデザインはロレックス デイトジャストに知名度で少しも劣らずアイコニックで、1904年まで遡る長い歴史を持っている。サントスの名はロレックス デイトジャストが登場するずっと前に時計史に刻まれたのだ。サントスは完璧なオールラウンダーで、スポーツウォッチとしてもドレスウォッチとしても使用できる時計。角に丸みを持たせたスクエア型のケースと、ローマ数字インデックスが配置された文字盤は、現代のモデルにおいてもオリジナルのデザインに忠実であり続けている。そして、独特なメタルブレスレットとともに、この時計は極めて高い認知度を誇っている。 

    カルティエ サントス: 独特、伝説的、アイコニック。
    カルティエ サントス: 独特、伝説的、アイコニック。

    筆者が特に気に入っているのはカルティエ サントスの時計としての性質だ。一方では上品で繊細な印象を与え、他方ではケースとブレスレットのビスが工業製品的でラフな魅力を放っている。搭載されているテクノロジーは、42時間のパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメント、日付表示機能、サファイアクリスタル、100mの防水性と、着用者が日常での使用に必要とするすべてを提供している。確かに、ロレックス デイトジャストの方が技術面では優れているが、その代わりにカルティエ サントスは最大1200ガウスの耐磁性能を持っている。そして、サントスはとりわけ「イノベーション」という点において、デイトジャストを大きくリードしている。カルティエは道具を用いずにブレスレットを交換できる「クイックスイッチ」システムと、長さの調整を行える「スマートリンク」システムによって、この伝説的時計をより使いやすく現代にアップデートし、時計着用者に多大なメリットをもたらした。ロレックスにこのようなシステムはない。サントスの全体的な品質は非常に高い水準にあり、デイトジャストにまったく劣っていない。もしカルティエ サントスが気に入ったのであれば、早めに行動することをおすすめする。この時計の人気はますます高まっており、特定の文字盤色モデルにはすでに約100万円の定価を超える価格が付けられている。  


    記者紹介

    Donato Emilio Andrioli

    チューダー ブラックベイ41という機械式時計を始めて買って以来、機械式時計の虜になってしましました。特に、古くて感動的な歴史を持つアイコン時計が大好きです。

    記者紹介

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