2022年04月01日
 7 分

時計業界の王者ロレックスがGMTマスター II、エアキング、デイデイト 40などの新作モデルを発表!

Thomas Hendricks
Rolex-GMT-WW-Magazin-2-1

ロレックスはジュネーブで開催されるWatches & Wonders 2022の開幕にあたり、6本の新作モデルを発表。その主役は、グリーンとブラックのセラミックベゼルを備えた新しいロレックスGMTマスター II “スプライト” である。また、フルーテッドベゼルとアイスブルーの文字盤を備えたプラチナ製のロレックス デイデイト 40の新作もある。ロレックス エアキングのファンの方にも朗報が。Cal.3230を搭載した新世代モデルにアップグレードされたのだ。オイスターフレックスブレスレットのロレックス ヨットマスターは、イエローゴールドや宝石があしらわれたモデルも登場し、その幅を広げている。最後に紹介するのは、ダイヤモンドが散りばめられたフローラルモチーフの文字盤を持つ、きらびやかなロレックス デイトジャスト 31の新作だ。

それでは、今年最大のリリースからハイライトを詳しく見ていこう。

ロレックスは、ジュネーブで開催されるWatches & Wonders 2022の開幕にあたり、6本の新作モデルを発表

1. 新作のロレックス GMTマスター II Ref. 126720VTNR

今、あなたがこの記事を読んでいるのは、おそらくこの時計のおかげであろう。不動の人気を誇るロレックス GMTマスター IIが、126720VTNRとして新しく生まれ変わった。このモデルは、グリーンとブラックのセラミックベゼル、40mmのオイスタースティールケース、キャリバー3285、ジュビリーまたはオイスターブレスレットのいずれかを選択できる。新色の組み合わせに加えて、GMTマスターとしては初めて左側にリューズと日付表示を搭載している。私たちはすでにGMTマスターの “ペプシ” および “コーラ” バージョンに出会っているが、今回ロレックスは、コレクターの間で “スプライト” として親しまれるであろうモデルを発表したのである。

2. 新作のロレックス デイデイト 40 Ref.228236

これまでにもプラチナ製のデイデイト 40は存在したが、フルーテッドベゼルを備えたモデルは史上初である。新しいデイデイト 40 Ref.228236は、これまで貴金属での製造が困難であったファセット加工ベゼルのオプションを含む、ロレックス初のプラチナ製モデルだ。プラチナは加工が難しいため、フルーテッドベゼルの追加はそれだけでも大きなニュースであり、ロレックスの製造能力が日々進歩していることを示している。

これまでにもプラチナ製のデイデイト 40は存在したが、フルーテッドベゼルを備えたモデルは史上初である。新しいデイデイト 40 Ref.228236は、これまで貴金属での製造が困難であったファセット加工ベゼルのオプションを含む、ロレックス初のプラチナ製モデルだ。プラチナは加工が難しいため、フルーテッドベゼルの追加はそれだけでも大きなニュースであり、ロレックスの製造能力が日々進歩していることを示している。

3. 新作のロレックス エアキング Ref.126900 

ロレックス エアキングが、リファレンスナンバー126900となって帰ってきた。サイズ、素材、カラーにおいては、前作のRef.116900から多くの要素を継承している。しかし2022年、ロレックスはCal.3230を搭載し、パワーリザーブを48時間から70時間に、ムーブメントの耐衝撃性や温度変化をさらに向上させ、エア キングをアップグレードしたのである。このムーブメントは最新のサブマリーナモデルやオイスターパーペチュアルモデルに搭載されているものと同じものであり、ロレックスの入門スポーツモデルの1つとして歓迎される作品だ。

新作のロレックス エアキング Ref. 126900はCal.3230でアップグレード

ロレックス エアキングが、リファレンスナンバー126900となって帰ってきた。サイズ、素材、カラーにおいては、前作のRef.116900から多くの要素を継承している。しかし2022年、ロレックスはCal.3230を搭載し、パワーリザーブを48時間から70時間に、ムーブメントの耐衝撃性や温度変化をさらに向上させ、エア キングをアップグレードしたのである。このムーブメントは最新のサブマリーナモデルやオイスターパーペチュアルモデルに搭載されているものと同じものであり、ロレックスの入門スポーツモデルの1つとして歓迎される作品だ。

Chrono24によるロレックスの2022年リリースについての見解

この数ヵ月間、皆が待ち望んでいた瞬間がついにやってきた。 ロレックスは、Watches & Wonders 2022の開幕にあたり、5つのコレクションから6本の新作モデル発表した。ロレックスのティーザー映像を注意深く見ていたネットの探偵たちは、今日、予測の多くが正式に発表され、かなり満足していることだろう。

なお、ロレックスは生産数の増加については言及していないため、これらの新作モデルを正規販売店などで見つけるのはこれまでと同様に難しくなるだろう。

ショーの主役は、間違いなくグリーンとブラックのセラミックベゼルを備えた、すでに “スプライト” のニックネームがついている新しいGMTマスター II Ref. 126720VTNRだ。ハルク、デイデイト、デイトナといった他のグリーンのロレックスモデルの成功を考慮すると、ロレックスがそのシグネチャーカラーを不動の人気を誇るGMTマスター IIのコレクションに導入することは驚くべきことではない。もちろん、生産終了となった116710LNのGMT針にもグリーンのタッチが見られたが、この印象的な新しいベゼルは、かなりの注目を浴びることだろう。

エアキングがCal.3230を搭載した126900にバージョンアップして帰ってきた。これは、少しずつながらも、意図的にモデルの性能を向上させる変更を加えるという点で、よく目にしてきたロレックスの自然な傾向である。ロレックスを入手することの難しさにうんざりしている人にとって、エアキングは2つの理由で歓迎すべきニュースだろう。1つは、このモデルの小売価格が81万6,200円と比較的お手頃であること、もう1つは、この新発売によって旧世代のRef. 116900がより求めやすくなることだ。

よりラグジュアリーなモデルとして、ロレックスはフルーテッドベゼルを備えたプラチナ製のデイデイト 40を発表した。この素材の扱いにくさから、プラチナ製のフルーテッドベゼルは技術的に達成困難であるとされていたが、ロレックスは製造技術の面でまた新たな山を克服した。この新しいフルーテッドベゼルは、すでに白熱したタイムピースにさらなる輝きを与えてくれることだろう。

ヨットマスターとデイトジャストコレクションの拡大は、機能優先のブランドが貴金属や宝石をあしらったラインアップを増やし、ラグジュアリーを追求し続けることを示唆している。ヨットマスターはヨットの名を冠した壮大なモデルだが、今回、42mmのイエローゴールド製と40mmの宝石を散りばめたバージョンが登場した。この2つは、まさに見事なペアウォッチだ。最後に、ダイヤモンドがあしらわれたフローラルモチーフの文字盤を持つデイトジャスト 31は、2021年に発表されたモデルよりもケースサイズが小さいが、より冒険的な領域にチャレンジしたモデルとなっている。

ロレックスは現代の時計業界の王者であり、これらの新作リリースは間違いなくコレクター社会と時計市場全体に影響を与え続けることであろう。これらの作品の発売や製造中止が今後の価格にどのような影響を及ぼすかは時がたってみないとわからないが、Chrono24では2022年のロレックスラインアップに対する世界の反応を随時お伝えしていくので、ぜひご期待いただきたい。


記者紹介

Thomas Hendricks

私はもともと時計を見て育ったわけではありません。しかし、大学を卒業してから数年後、私はオンラインポータル「Watchonista」でライター兼マーケターとして就職。同僚は私に向かって冗談半分で「誰も後戻りできない時計の世界へようこそ!」と言いました。現在はChrono24でプライベートクライアントアドバイザーとして、人生の大事な節目に完璧な時計を探す人々のお手伝いをしています。

記者紹介