メインページへスキップする

予算100万円作る最強の時計コレクション3選 by RY

RY 著
2022年12月21日
6 分
OFP-328-1-million-yen-collection-1-1-B
予算100万円で時計コレクションを作るなら?

突然ですが皆さんは、もしも100万円で時計コレクションを作るとしたら、どんなコレクションを作りますか?

私はこの“空想時計コレクション作り”が大好きで、いろいろな予算や人物像であれやこれやとコレクション作りをして楽しんでおります(笑)。しかし実際に、私のYouTubeチャンネルの視聴者様や友人からも予算〇〇円でおすすめの時計や時計コレクション作りを聞かれたりすることも多いですし、悩まれる方も多いのかなという印象です。

そこで今回は、「スーツで会社勤めをされている30代男性が、予算100万円で初めての高級時計を購入したい」ケースで考えてみたいと思います。

100円をどう使うか?

パターン 時計1本に100万円全額を投じるケース

まず初めに考えるのは1本に予算の100万円全額投じるケースです。

初めての高級時計購入ということであれば、ほとんどの方がこのケースに該当すると思います。初めての高級時計は思い出の品として長く愛用する可能性が高いので、1点集中してより良い時計を買うことは良い選択だと思います。しかし気をつけておきたいことは、自分のライフスタイルに合わなかったり、傷つけるのが怖くて時計を着けるのが怖くなってしまったりしてはもったいないということ。1本だけ購入する場合は「ご自身のライフスタイルに合った、毎日使いやすい時計」を選ぶと非常に満足感が高い買い物になると思います。

今回のケースでいけば、100万円以内でスーツにも私服にも似合って、毎日気兼ねなく使えるスペックを持ったものを挙げるとすると、3針スポーツウォッチでしょうか。例えばロレックスエクスプローラーオイスターパーペチュアルオメガシーマスターアクアテラや、(少し100万円を超えますが)グランドセイコーSLGH005など、素晴らしい時計がずらりと並ぶ激戦区ですが、個人的にはカルティエサントス ドゥ カルティエ MMを選びたいと思います。

The Cartier Santos
Cartier Santos

太いラグ幅にビスモチーフのアクセントを備え全体的にスポーティな雰囲気でありながら、僅か8.83mmしかない薄いケースやローマ数字が上品で、オンオフに使いやすいデザインが秀逸です。さらに10気圧防水を備えながら、実は高耐磁性を持つ隠れハイスペック機で、ベルトをワンタッチで交換できるシステムも搭載。世界初のメンズウォッチという歴史も兼ね備えた、時計界屈指の至れり尽くせりの万能モデルです。いつの時代も変わらないそのアイコニックなルックスは、何歳になっても似合い続けてくれるはず。100万円で1本だけ時計を買うのであれば、筆頭候補として名を挙げたいと思います。

パターン② 時計2本に100万円を分配するケース

個人的には時計の2本持ちは誰にでもおすすめしたい持ち方です。やはり1本だけだとどうしても活用範囲の限界があるのです(例えばさっきのサントスも極めて万能ですが、海に潜れるかというとなかなか厳しいものがあります)。時計を2本持っておけば、お互いの苦手分野をカバーできるコレクションを構築することができるので、ほぼほぼ死角なしのコレクションを作ることができるでしょう。

今回私が選びたいのは、ジャガールクルトレベルソ・クラシック・スモールセコンドG-SHOCKDW5600Eのコンビネーションです。

jaeger lecoultre reverso classic grande duoface
Jaeger Lecoultre Reverso classic rande duoface
G-SHOCK DW5600E
G-SHOCK DW5600E

一方は名門ブランドの手巻き式高級ドレスウォッチ、一方はクォーツ式のリーズナブルなスポーツウォッチと両極端な2本ですが、その振り幅の大きさが人生の幅広さを表しているような気がしてとても素敵なコンビだと思います。平日のスーツから休日のカジュアル着はもちろんのこと、冠婚葬祭からキャンプなどのアウトドアまで怖いもの無しの無敵コンビと言っても過言ではありません。

パターン③ 時計3本に100万円を分配するケース

個人的に時計3本という本数はベストバランスで、一番心地よく使いまわせる本数です。TPOで困ることもなければ、時計を余らせて無駄にしている感覚もない、ちょうど良い塩梅(あくまで個人の感想です)。3本ともなると組み合わせはほぼ無限大に等しいので、非常に悩みましたが、次の3本を選んでみました。

まずスーツ用の時計として、セイコーキングセイコー今年発表された新作時計で、往年の名作の復活時計です。

King Seiko
King Seiko

多面カットを施した立体感あるインデックスやシャープな針、力強いケースとブレスレットは光を綺麗に反射するので、およそ20万円には見えない質感。37mmサイズにノンデイトというところも、個人的にはドンピシャです。セイコーは国産ブランドということもあって、やはり安心感や信頼感のような印象を相手に与えることができるでしょう(少なくとも嫌味には見えないはずです)。ビジネス時計として素晴らしい1本だと思います。

続いて、休日のカジュアル着に合う時計として、チューダーブラックベイ58

The Tudor Black Bay 58 is like a five-digit Sub with modern technology.
Tudor Black Bay 58

こちらはダイバーズウォッチなので、アウトドアから水泳までなんでもこなしてくれるタフな相棒です。しかも他のダイバーズウォッチに比べて薄いので、いざというときにはスーツにも合わせられますし、全体的にヴィンテージライクな雰囲気なので、非常におしゃれ感を演出してくれます。

最後に、第3の時計としてボーム&メルシエリビエラ10612

Baume & Mercier Riviera 10612
Baume & Mercier Riviera

こちらはクォーツ式の36mmサイズで、実はレディース時計となのですが、スタイリッシュでスポーティなので男性が着けていてもすごく似合いますし、むしろ非常におしゃれだと思います。キングセイコーとブラックベイ58でほぼ全てのTPOをカバーできると思うのですが、やはりたまには気分を変えて違う時計を楽しみたいということもあるでしょう。そこでこちらの時計は、あえてポップなカラーを選んでみました。また、クォーツ式なので時間は常にあっていますし、軽いのでさっと着けられて非常に便利な存在です。コレクションに1本あると重宝すると思います。しかもボーム&メルシエというチョイスがまた時計好きの心をくすぐると言うか、「なんでその時計を選んだの?!」と聞きたくなってしまうような存在で、“時計好きホイホイ”的な効果も期待できるかもしれません(私だったらホイホイ誘い込まれてしまいます(笑))。

いかがだったでしょうか。好きなものを好きなだけ買うことができたら良いのですが、私も含めて多くの方が予算やスペースなど何かしらの制約があるかと思います。その制約の中で、どう時計をコレクションしていくのか考えるだけでも楽しいですし、それを実現していく過程も最高に楽しいです。だからこそ、皆さんの時計コレクションを見るのが楽しいのかもしれません。ぜひ皆さんも理想の時計コレクション作り、楽しんでくださいね。

それでは、また!

この記事はいかがでしたか?

記者紹介

RY

RY

1990年生まれ。初めて購入した機械式時計をきっかけに腕時計の魅力に取り憑かれる。2019年にブログ『腕時計のある人生』を、2020年にYouTube『腕時計のある人生Channel』を開設するなど、多方面で活動中。

記者紹介

最新記事

特集