2022年03月03日
 7 分

120万円以下で揃えられる3本の完璧なオメガ時計コレクション

Donato Emilio Andrioli
Drei-Omega-Uhren-Sammlung-10.000EUR-Magazin-2-1

120万円で揃えられる3本のオメガ時計コレクションを作るとしたら、あなたはどのモデルやリファレンスを選ぶだろうか?筆者が選び出したのは、スポーティーなクロノグラフ、アイコニックなダイバーズウォッチ、そして特別な機会に着用できる上品なドレスウォッチの3本。これらの時計はそれぞれ全く趣を異にしており、時計ファンのさまざまな要求に応えてくれる。 

120万円以下で揃えられる3本のオメガ時計コレクションにはどのモデルやリファレンスが含まれているのだろうか?
120万円以下で揃えられる3本のオメガ時計コレクションにはどのモデルやリファレンスが含まれているのだろうか?

1. オメガのデイリーウォッチ ― オメガ スピードマスター リデュースド

筆者にはオメガの時計コレクションを作るとしたら絶対に外せない時計がある。それは、オメガ スピードマスターだ。スピードマスター リデュースドは伝説的なムーンウォッチではないが、この超有名なクロノグラフのより手頃でコンパクトなモデルで、まさに削ぎ落とされたスピードマスターであるといえる。有名な文字盤デザイン、プレキシガラス、クロノグラフ機能などのオメガ スピードマスターに典型的な外観はほとんどそのままで、ムーンウォッチとの見た目上の違いはわずかしかない。ムーンウォッチのケース径は42mmであるがスピードマスター リデュースドのケース径はよりコンパクトな39mmで、ほとんど誰にでも似合う素晴らしいサイズとなっている。 

積算計の配置も少々異なり、スモールセコンドが通常の左側ではなく文字盤の右側に、それに応じて30分積算計が左側にある。12時間積算計が置かれているのはムーンウォッチと同じく6時位置だ。また、オメガ スピードマスター プロフェッショナルとの最大の違いは、同時にオリジナルモデルに対する大きな利点ともなっている。それは、ムーンウォッチが手巻き時計であるのに対して、スピードマスター リデュースドが40時間のパワーリザーブを持つ正真正銘の自動巻き時計であることだ。手巻き時計は、たとえ時計を毎日身に着けていたとしても、繰り返し巻き上げる必要がある。スピードマスター リデュースドに搭載されているのはETA製ムーブメント。正直なところ、このムーブメントをどう評価すべきかは微妙だ。いずれにしても、ETAもオメガと同じくスウォッチグループに属しているため、このETA製ムーブメントを自社製キャリバーとほぼ同じであると見なすこともできるだろう。自社製キャリバーであるかどうかは別として、このムーブメントは信頼できる機構として知られており、時計師なら誰でも簡単にオーバーホールできる。また、「3本のオメガ時計コレクション」にスピードマスター リデュースドを選んだのは、その価格と資産性が優れているからでもある。この2012年頃まで製造された時計は40万円以下で手に入れることができ、非常によく売れている。高い評価を得ている人気の時計なので、売却する際もすぐに買い手を見つけられるだろう。 

オメガコレクションにスピードマスターを外すことは絶対にできない。今回選んだのはスピードマスター リデュースドだ。
オメガコレクションにスピードマスターを外すことは絶対にできない。今回選んだのはスピードマスター リデュースドだ。

2. 『007』の伝説的ダイバーズウォッチ ― オメガ シーマスター 300M Ref.2531.80.00

オメガ シーマスター 300Mは現在世間の話題を集めている。これは別段驚くことではない。シーマスター 300Mは素晴らしい独自のデザインと最高のコストパフォーマンスを提供しているのだ。しかし、筆者が今回「3本のオメガ時計コレクション」に加えたい時計は最新のリファレンスではなく、最初にリリースされたシーマスター 300M。これはシーマスター 200Mをベースに新しくデザインされた時計で、映画「ジェームズ・ボンド」シリーズの『ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナンが身に着けたことで有名になった。映画の中で永遠の存在となった時計をコレクションに加えるという考えは素晴らしいアイデアであると思う。それに、このシーマスターは伝説的ダイバーズウォッチの初代リファレンスでもあるのだ。 

この選択によって単に映画で有名になっただけではなく、歴史的にも重要な時計を今回のコレクションに加えることになる。ケース形状、ブレスレット、クラスプ、そして波模様の文字盤。これらはすべて、私たちがシーマスターの最新リファレンスで知っている特徴とほとんど同じである。しかし、いくつかの要素の完成度はまだ現在の水準には遠く及ばない。文字盤はセラミック製ではなく、波模様はレーザー加工されておらず、ベゼルに採用されているのはアルミインサートで、新しいセラミックモデルほど頑丈ではないのだ。防水性は最新モデルと同じく300mで、ケース径は41mmとわずかに小さくなっている。ピアース・ブロスナン シーマスター (Ref.2531.80.00) は少々違うデザインが施された文字盤とアルミベゼルにより現行のシーマスター 300Mとは全く異なる魅力を見せているが、それでもタイムレスでユニークな点は変わらない。この時計は非常に魅力的で、脳裏に思い浮かべるだけで思わずうっとりしてしまう。007 シーマスターは現在約39万円から46万円の間で手に入れることができ、状態の良い個体は時が経つにつれてますます希少になってきているため、将来的には価値のさらなる上昇が期待できる。 

シーマスター 300Mは映画「ジェームズ・ボンド」シリーズの『ゴールデンアイ』で有名になった時計で、現在非常に高い人気を誇るオメガダイバーズウォッチの初代リファレンスである。
シーマスター 300Mは映画「ジェームズ・ボンド」シリーズの『ゴールデンアイ』で有名になった時計で、現在非常に高い人気を誇るオメガダイバーズウォッチの初代リファレンスである。

3. 特別な瞬間のためのドレスウォッチ ― オメガ デ・ヴィル プレステージ

スポーツウォッチモデルの人気の陰に隠れて、多くの時計ファンはオメガが非常に素晴らしいドレスウォッチも作れることをすっかり忘れている。スピードマスター リデュースドとシーマスター 300Mによって伝説的なクロノグラフと人気のダイバーズウォッチをコレクションに加えたので、次は少々フォーマルな時計を探すことにした。「3本のオメガ時計コレクション」には特別な機会のための上品なドレスウォッチも外せないのだ。オメガ デ・ヴィル プレステージは、確かにオメガのコレクションの中で最も有名な時計ではないかもしれないが、ひと目で筆者に強い印象を与えた本物のドレスウォッチである。 

オメガ デ・ヴィル プレステージの39.5mm径のケースはドレスウォッチに最適な大きさで、コーアクシャル自動巻きムーブメント オメガ2500は48時間のパワーリザーブと便利な日付表示機能を提供している。特に筆者が気に入っているのは文字盤で、最も美しいドレスウォッチの1つであるジャガー・ルクルト ウルトラシン ムーンに似た、柔らかく絹のようなサンブラッシュ仕上げが施されている。このデザイン要素は12時、3時、6時、9時のローマ数字とともに特別に上品な性格を生み出しており、個人的には非常に好みだ。この時計は、2021/2022年製でブルーの文字盤を持つモデル (Ref.424.13.40.20.03.001) の未着用品が約39万円から43万円と、驚きの価格で提供されている。オメガ デ・ヴィル プレステージのリファレンスには他にもホワイト、シルバー、ロジウムシルバーなどのカラーバリエーションがあり、「3本のオメガ時計コレクション」に加える3本目の時計に完璧な選択肢である。 

オメガがデ・ヴィル プレステージのような本当に美しいドレスウォッチも作れることをご存知だっただろうか?
オメガがデ・ヴィル プレステージのような本当に美しいドレスウォッチも作れることをご存知だっただろうか?

記者紹介

Donato Emilio Andrioli

チューダー ブラックベイ41という機械式時計を始めて買って以来、機械式時計の虜になってしましました。特に、古くて感動的な歴史を持つアイコン時計が大好きです。

記者紹介

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