良い時計が本当に「良い」と見なされるには、非常に高価でないといけないという誤解が一般に広がっている。確かに昔はそうだったかもしれない。だが、今日では大手、小規模を問わずさまざまな高評価のブランドが、金額に見合う素晴らしい価値のある最先端の流行を行く多くの時計を提供している。それを考慮して、市場に出ている20万円前後の素晴らしい時計を順不同で紹介しよう。初めて時計を買う人も、お金に対してシビアな人も、きっと好みと予算に合う時計が見つかるに違いない。
ノモス クラブ キャンパス 38
ドイツ時計の町、グラスヒュッテにある独立系時計ブランドノモスは、比較的小さな規模のメーカーであるのに関わらず、世界的なセンセーションを巻起こしている。これは主に、自社製キャリバーを用いた高品質の機械式時計を手頃な料金で販売するという、このブランドのポリシーによるところが大きい。クラブ キャンパスシリーズがまさにいい例で、クラブ キャンパス 38は小売価格20万円で販売されている。この時計の磨き上げられた38.5mmのステンレス製ケースには、ノモスの自社製キャリバー、アルファが収められている。この手巻き式ムーブメントはおよそ2日間巻き直さなくても時分秒を表示し続ける。この時計はChrono24のブランドブティックで、ブランドから直接購入可能である。
ロンジン コラムホイール クロノグラフ
2011年に発表されたロンジン コラムホイール クロノグラフは、待望のコンプリケーションを備えた良心的な価格の時計として話題になった。それまで、コラムホイール クロノグラフは大抵100万〜1000万円もする高級時計だけのものとされていた。発表から8年たった今でさえ、ロンジン コラムホイール クロノグラフはその価格に対して素晴らしい価値のある時計と見なされている。定価は2000ドルちょっと (約22万円)となっているが、Chrono24では多くの素晴らしい中古品がそれ以下の価格で手に入る。
オリス ビッグクラウン ポインターデイト
オリスは素晴らしい時計を比較的手頃な価格で販売する、あまり取り上げられていないブランドの1つだ。1938年にリリースされたビッグクラウン ポインターデイトは2018年に80周年を迎え、未だ人気の衰えを見せない。名前が示すとおり、パイロットが分厚いグローブをはめた手でも操作しやすい大型のリューズ、ポインターデイト付きのクラシックな時間表示が特徴の時計で、これだけの年数がたった今でも、オリスの重要なモデルであり、時計・航空ファンに大変な人気を誇る。
セイコー プレザージュ 自動巻クロノグラフ
近年、日本の時計ブランドセイコーは、プレザージュのようなより高級なコレクションの販売促進に大いに成功している。クラシックモデルの現代版を作るということは、同社の戦略の一部であり、それによって2016年に限定版のセイコー プレザージュ 自動巻クロノグラフ SRQ019が生み出されることとなった。当時セイコーは、1956年の同社初の自動巻機械式時計の60周年を祝うところで、これを記念して、1913年のセイコー ローレルにインスピレーションを得たエナメル文字盤を持つこの豪華なモデルを作ることとなった。
ミドー マルチフォート エスケープ
ヴィンテージ感のある時計のトレンドに加わりたいけれど予算が厳しいという人には、ミドー マルチフォート エスケープがおすすめの1本だ。新品がわずか890ドル (約9万7000円) から購入でき、44mmのエイジングPVD加工を施したステンレスケース、1934年のオリジナルモデルから着想を得たシンプルな文字盤が特徴だ。興味深いのは、マルチフォートは自動巻ムーブメントを用いた耐磁時計の先駆けの1つだったということだ。内部には、毎時振幅数2万1600、80時間パワーリザーブの自動巻ミドー自社製キャリバー80が搭載されている。
ティソ バラード パワーマティック 80 COSC
ティソの時計に触れずに、良心的な価格のトップ時計リストを作ることはほぼ不可能である。バラード パワーマティック 80 COSCを見れば、それがなぜかはすぐにわかる。普段使いとしても、クラシックなドレスウォッチとしても着用できる、どんな場面でも浮かないルックス。特徴的な「クル・ド・パリ」装飾がベゼルおよびブラックの文字盤の中央に施された41mmのスチール製のケース。内部には、80時間パワーリザーブと耐磁性の高いシリコン製ひげぜんまいを導入したCOSC認定クロノメータームーブメント、自動巻パワーマティック キャリバー80.811が搭載されている。
ジン 556
実用的なツールウォッチであるジン 556は、精密なドイツ技術の賜物だ。実用的な機能、優れた視認性を求めるミニマリスト向けの時計である。ジン 556の白く闇に浮かび上がる針と目盛りが、光沢のあるブラックの文字盤に美しく映え、高い視認性を誇る。サテン仕上げのステンレス製ケースは幅38.5mm、厚さ11mmで、どんな場面にも着用できる完璧な時計だ。
ユンハンス マイスター ドライバー クロノスコープ
初期の近代自動車からインスピレーションを得たユンハンス マイスター ドライバー クロノスコープは、明らかにヴィンテージ感のある外見だ。文字盤上のアラビア数字のフォントからツインレジスター クロノグラフ表示まで、自動車の黄金期を思い起こさせる時計である。40.8mmのスチール製ケースはちょうどいいサイズで、42時間パワーリザーブの自動巻キャリバーJ880.3が収まっている。文字盤を保護するドーム型のプレキシガラスには、傷のつきにくい特別なコーティングが施されている。
フレデリック・コンスタント クラシック インデックス オートマチック
スイスの時計ブランドフレデリック・コンスタントは、実際の価格よりもはるかに高価に見えるクラシックウォッチを作ることで評価が高い。クラシック インデックス オートマチックもそんな時計の1つである。優雅なドレスウォッチとして作られたこの時計の文字盤には、ローマ数字とバー状のアワーマーカーが交互に表示され、リーフ針、中心には「クル・ド・パリ」装飾が備わっている。内部には、38時間のパワーリザーブと日付表示付きの自動巻ムーブメントのキャリバーFC-303が搭載されている。
さあ、これで全て出そろった。20万円前後で購入できる素晴らしい時計のリストはいかがだったろうか。もちろん、他にもたくさんリストに追加したいモデルはあったが、時間とスペースに限りがあるので、今回はこれまでにしよう。











