2022年08月03日
 6 分

2022年の高級腕時計の価格推移:勝ち組と負け組

Chrono24
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多くの高級時計の価格はここ数年、急な上昇トレンドが優勢だった。ここまでかなりの激動を見せた2022年だが、コレクターを驚かせることもいくつかあった。一部の時計が価値を下げている中で、今まさにブレイクを迎えようとしているものもあるのだ。本稿では2022年上半期の勝ち組と負け組からいくつか選んでご紹介したい。  

2022年の価格推移における勝ち組と負け組はどれだろう?

負け組:偉大なレジェンドの弱体化

ロレックス デイトナ Ref.116500LN

レジェンドとしてのステータスを誇るロレックスのクロノグラフが2022年の価格推移では負け組となっている。ロレックス デイトナの価格は年の初めに一度大きく飛躍し、2022年3月には最高値に達した。それが今や著しく価値を下げている。こんなことは何年もなかったことだ。2022年3月の平均価格は未使用品で630万円前後だったのに対し、現在は530万円程度になっている。Chrono24では500万円を下回る金額で出品されているものすらある。危機以前のレベルとは比べ物にならないが、ステンレス製クロノグラフにしてはそれでも信じられない価格だ。伝説のロレックス・クロノグラフを皆様のコレクションに加えるには今が絶好のチャンスではないだろうか。 

長らく安定していたロレックス デイトナの価値が現在若干下がっている。
長らく安定していたロレックス デイトナの価値が現在若干下がっている。

パテック フィリップ ノーチラス 5711

パテックフィリップ ノーチラス 5711も2022年上半期の負け組だ。2021年春の生産終了以来、ジェラルド・ジェンタがデザインしたこの伝説の時計の価格は急上昇し、そもそも非常に高かった市場価格がさらに2倍になっていた。それが2022年3月以降初めて下降傾向を示している。2022年2月、5711の未使用品の平均価格は約2640万円と目眩がするような値段だったが、現在は2100万円を下回っている。生産終了した名機5711としてはまだ高値がついているが、ここ数年の価格推移を見ると明らかにその値は下がっている。現在中古なら1800万円前後から入手可能だ。安価な掘り出し物といえる価格ではまったくないが、それでもこの伝説的なジェンタの作品がさらに「安く」なることはないのではないだろうか。 

ジェラルド・ジェンタがデザインした伝説の時計が生産終了後初めてわずかに値を下げた。
ジェラルド・ジェンタがデザインした伝説の時計が生産終了後初めてわずかに値を下げた。

オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク

最後にご紹介する負け組はオーデマ・ピゲ ロイヤルオークだ。同じくジェンタのデザインによるこの定番も、2022年上半期に大きく値を下げている。ロイヤルオーク「ジャンボ」青文字盤の未使用品の平均価格は2022年3月時点で約1950万円だったが、現在は「たったの」1530万円ほどだ。中古なら今や1100万円前後から提供されており、白やグレーの文字盤のモデルはそれよりさらに安い。今こそまさにオーデマ・ピゲを入手すべき絶好の時ではないだろうか。 

オーデマ・ピゲ ロイヤルオークも数ヶ月前と比べるとさえない値動きだ。
オーデマ・ピゲ ロイヤルオークも数ヶ月前と比べるとさえない値動きだ。

勝ち組:実力派ニューカマー

2022年は負け組ばかりを生んだわけではない。大部分の時計が価格を下げている中、かつてないほど大きく躍進したモデルもある。2022年の勝ち組の中から特に魅力的な時計3本を見てみよう。  

ジラールペルゴ ロレアート

ジラールペルゴ ロレアートは長い間時計コレクターの間で非常に過小評価され、見過ごされてきた。ところが2022年に入ってから、このモデルを熱望する時計ファンが増えているようだ。彼らはロレアートの美しさに突然気づいたのだろうか。それともジェンタがデザインしたロイヤルオークの市場価格が高いゆえに、その代わりとして最も入手しやすいモデルだということだろうか。恐らくその両方だろう。この本来負け組に属するモデルは2022年に驚異的な伸びを見せたのだから。昨年の価格は未使用品で平均110万円程度だったのに対し、2022年4月の平均価格はほぼ250万円と2倍以上になっていた。この間に若干価格が下がったとはいえ、ロレアートが2022年の勝ち組なのは間違いない。 

ロレックス デイトジャスト 41 Ref.126300

この2年間、特にフルーテッドベゼルのロレックス デイトジャスト41の価格推移は非常に目覚しいものだった。2022年もデイトジャスト41 Ref.126300が主役の年だろう。ステンレスベゼルのバージョンは例外なくすべてのモデルで価値が上がっている。2021年末の時点では黒文字盤モデルの平均価格は140万円を下回っていた。未使用のデイトジャスト41の現在の平均価格は150万円を超えている。さらにロジウム文字盤のモデルでは平均価格が200万円を超え、文字盤の色が黒、青、グレー、白いずれの場合も同様だ。つまりこのリファレンスはその全てのバリエーションで値が上がっているのだ。ジュビリーブレスレットとの組み合わせが最も人気があるようだが、個人的にはあまり好きになれない。筆者ならオイスターブレスレットの方を選ぶだろう。特にステンレスベゼルのデイトジャスト41にはこのブレスの方が合っていると思う。価格推移の面ではほとんど違いがない。選ぶには迷うところだろう。  

デイトジャスト 41 Ref.126300は今のところ価格は下がっていないようだ。それどころか、ステンレスベゼルのこのアイコンウォッチの人気は今、これまでにないほど高くなっている。
デイトジャスト 41 Ref.126300は今のところ価格は下がっていないようだ。それどころか、ステンレスベゼルのこのアイコンウォッチの人気は今、これまでにないほど高くなっている。

ショパール アルパイン イーグル

ショパール アルパイン イーグルの人気が上がっているのは、とてもよくわかる気がする。この時計は今の時代の時計愛好家が好むものをすべて備えている。ジェンタに似たデザインのおかげで、パテック フィリップ ノーチラスやオーデマ・ピゲ ロイヤルオークといったアイコンウォッチを驚くほど彷彿とさせるが、それでも十分に独自性を持っている。時計ファンが着用する条件としても100%満足のいくものだ。手首の細い方向けの36mmの小さ目サイズだけでなく、41mmの大き目のバージョンもあり、多くの方の手首にフィットする。ショパールの大き目バージョンの実際のサイズは39mm程度だ。同様のことをロレックスも、現行モデルのサブマリーナ41、デイトジャスト41、オイスターパーペチュアル41のモデルでしている。中でも一番成功しているのは、アルパイン イーグルのブルーの41mmバージョンだ。この時計の平均価格は2021年末時点で130万円程度だったのに対し、現在はほぼ150万円となっている。アルパイン イーグルの価格が下がる気配はない。青文字盤も、やや人気の劣るグレーの文字盤のバージョンもどちらも素晴らしく、今後数ヶ月の間にも注目を集めることだろう。価格推移の面でジラールペルゴにはまだ及ばないにせよ、ショパール アルパイン イーグルは2022年上半期で特に人気を集めた時計のひとつだ。 

ジェンタライクなデザインと理想的なサイズ感。ショパール アルパイン イーグルは人気が高まり、現在ますます価値が上がっている。
ジェンタライクなデザインと理想的なサイズ感。ショパール アルパイン イーグルは人気が高まり、現在ますます価値が上がっている。

記者紹介

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Chrono24マガジンの裏側にはChrono24社員、フリーの記者、ゲスト記者などがいますが、その全員に共通していること、…

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