時計の世界でダイバーズウォッチと言ったら、時計愛好家はすぐにロレックス サブマリーナーやオメガ シーマスター ダイバー 300M、ブランパン フィフティ ファゾムスといったアイコニックな時計を思い浮かべるだろう。これらが素晴らしい時計であることは間違いないが、高額な予算も必要となる。しかし、質のいいダイバーズウォッチは必ずしも高価である必要はない。今回は、50万円以下で購入できるおすすめのダイバーズウォッチ6本を紹介しよう。
1. セイコー プロスペックス キングサムライ
セイコーは世界中のベテラン時計ファンに愛されているブランドだが、同時に時計という趣味を始めたばかりの人もまず最初にチェックしたいブランドである。5スポーツなどのダイバーズウォッチは、お手頃価格の素晴らしい入門モデルだ。最初に、よりプロフェッショナルなセイコーを紹介しよう。セイコー プロスペックスキングサムライは、ロレックスを思わせる日付表示の拡大鏡を除いては、ユニークなデザインが素晴らしく、200mの防水性を備えている。また他のセイコーと同様、このモデルにも自社製ムーブメントが搭載されており、自動巻きキャリバーのパワーリザーブは41時間。直径44mmのこのダイバーズウォッチは決して小さくないが、ラグトゥラグがそこまで長くないため、ほとんどの手首に合う。価格は約10万円で、これから時計をコレクションしたいという人にぴったりのお手頃価格のモデルと言えるだろう。
2. スクワーレ 1521
スクワーレは時計の世界ではあまり知られていない名前だが、まさにダイバーズウォッチのエキスパートと言えるブランドだ。この時計ブランドが正式に設立されたのは1959年のことだが、創始者であるチャールズ・フォン・ビューレンは、1940年代の終わりにはすでに自身の名前で時計を組み立てていた。60年代から70年代にかけて、スクワーレは時計ケースを他のメーカーにも提供しており、その中にはドクサ、ジン、タグ・ホイヤー、そしてブランパンといった有名ブランドも含まれていた。1974年以降、スクワーレは自社製の時計も製造している。スクワーレ 1521は、スクワーレのアイコンモデルだ。現在では数多くのバージョンがあり、4時位置にリューズがある伝説的な “フォン・ビューレン” ケースを備えている。約15万円からスタートするスクワーレ 1521は、ユニークなデザイン、500mの防水性、そして驚くべき歴史を備えた、非常に頑丈で優れたダイバーズウォッチだ。
3. サーチナ DS アクションダイバー 38
セイコー プロスペックス キングサムライとスクワーレ 1521が着け心地の良い時計だったのに対し、次はツールウォッチというキャラクター色の強いダイバーズウォッチを紹介したい。日常生活で気軽に着けられる少し小さめのダイバーを探しているなら、サーチナ DS アクションダイバーは見逃せない。この時計は、現代的なダイバーズウォッチに期待するすべてを備えている。サファイアクリスタルと300mの防水性により、日常生活だけでなく、あらゆるレジャーシーンにも対応する。自動巻きムーブメント、パワーマティック80は、80時間のパワーリザーブを備えている。サイズも直径38mmと非常に着けやすく、細めの手首にも適している。そして何よりも、未使用の場合なら13万円ほどで手に入るのが魅力である。サーチナ DS アクションダイバーは、お手頃価格のダイバーズウォッチの中でもぜひ注目してほしい1本だ。
4. タグ・ホイヤー アクアレーサー 300M
アンティークのブームには魅力を感じられず、また、ロレックス サブマリーナーを彷彿とさせるような時計は望んでいないというのであれは、タグ・ホイヤー アクアレーサー 300Mは、まさにぴったりのダイバーズウォッチだ。43mm径のこのダイバーは、時計業界で他には見られないモダンなデザインの時計だ。自動巻きムーブメント、キャリバー5が提供する38時間というパワーリザーブは、正直なところ少し弱点だが、300mの防水性でそこはカバーしていると言える。しかし、タグ・ホイヤー アクアレーサー 300Mの絶対的なハイライトは、何度も手元へ視線を送りたくなるような視覚的な変化を持たせたを文字盤だと思う。文字盤のカラーバリエーションも豊富で、約40万円から入手可能だ。
5. ロンジン ハイドロコンクエスト 41
ロンジン ハイドロコンクエストは、定評あるデザインで、時計界でダイバーズウォッチとして長い間高い評価を得てきた。35万円を大幅に下回る価格で、現代のダイバーズウォッチに期待されるすべてを備えている。ダイバーズウォッチにふさわしい41mm径のモダンなケースサイズ、セラミックベゼル、サファイアクリスタル、300mの防水性、そして3時位置に便利な日付表示を備えている。この人気モデルは、ブラック、ブルー、グリーン、グレーなど、さまざまな文字盤カラーで展開されている。文字盤デザインは、定評のあるロンジン独自のもであり、文字盤のカラーによって美しいサンバースト効果が見られ、何度でも手首を眺めたくなる。50万円以下のダイバーズウォッチの中で筆者が特におすすめしたいのは、ロンジン ハイドロコンクエスト GMTである。このモデルは、その名にあるとおりGMT機能を備えているだけでなく、その優れたデザインも印象的だ。
6. チューダー ブラックベイ 58 ネイビー
チューダー ブラックベイ フィフティエイトは、現代において最も重要なダイバーズウォッチの一つだ。近年、ヴィンテージ風のダイバーほど人気の高いダイバーズウォッチは他にない。チューダーの最大の切り札は、39mm径のこのモデルに詰まっているその魅力にある。その魅力とは、ケースの曲線、アルミニウム製のベゼルの色、ラフながらも魅力的な文字盤デザイン、ブランドの歴史を思わせる数々の小さなポイントやオマージュだ。こんなにも愛情を込めてデザインされたダイバーズウォッチは、他にはないだろう。その仕上がりと着け心地は素晴らしく、そしてロレックスを思わせる。サファイアクリスタル、200mの防水性、COSCによる認定を受けた自社製ムーブメント、そして70時間のパワーリザーブで、この時計は完璧に仕上げられている。ブルーのチューダー ブラックベイ 58は、50万円以下で入手可能だ。と運が良ければ、ブラックバージョンもこの価格で見つけることができるだろう。