2021年12月07日
 8 分

650万円で揃えられるロレックスウォッチコレクション3本

Donato Emilio Andrioli
Rolex-Submariner-Kermit

ロレックスはタイムレスな時計デザインと普段使いに適した万能性によって、何十年も前から時計ファンを魅了している。しかし、一部の時計ファンはそのような有名定番時計を身に着けることを好まず、少なくとも標準バージョンは避けたいと思っている。そのような他人と差をつけたい時計ファンのために、本記事ではスタンダードとは程遠いロレックス時計を3本紹介したい。 

ロレックスは限定エディションを提供しているのか?

他のブランドとは異なり、ロレックスは生産本数を限定したリミテッドエディションをリリースしない。それでも、ロレックス時計の入手は周知の通り高い需要によって限定されており、一部のモデルはほとんど入手できないか、定価より大幅に高い価格でしか購入できない。これらのコレクターズアイテムの一部は非常に高い人気を誇っていたり、特別なディテールによって真の希少価値を持っていたりする。 

ロレックスコレクションを650万円の予算で3本の希少な人気時計から構成するとしたら、どのモデルを選ぶだろうか。筆者が選んだのは2本のヴィンテージモデルと1本の現代的リファレンス。特にその希少性によって世間一般の人気を得た伝説的モデル、近年時計ファンの間で大きな注目を集めたシンプルな時計、そしてほとんど目にすることがない非常に特別なロレックス サブマリーナである。 

650万円で揃えられるロレックスコレクションを、3本の特別なモデルから構成した。
650万円で揃えられるロレックスコレクションを、3本の特別なモデルから構成した。

”カーミット” は1つしか存在しない ― ロレックス サブマリーナ 16610LV

2003年は非常に特別な年であった。ロレックスにずっと変わらない世界的な名声をもたらした伝説的時計、ロレックス サブマリーナの誕生50周年だったのだ。ロレックスはこの機会を記念して、グリーンのベゼルを搭載した特別なサブマリーナモデルを発表した。グリーンがロレックスのコーポレートカラーであること以外にも、ステンレス製サブマリーナに初めてカラーのベゼルが搭載されたという点において、ロレックス サブマリーナ ”カーミット” のグリーンのベゼルカラーは本当に特別である。ロレックス サブマリーナのそれ以前のステンレス製リファレンスはすべてブラックであった。 

クラシックなロレックス サブマリーナ ”カーミット” Ref.16610LVは2003年から2010年の間に製造され、その後にすべてグリーンの ”ハルク” が登場した。”カーミット” の技術仕様は通常のロレックス サブマリーナと同じで、300M防水のオイスターケース、当時としては注目すべき48時間のパワーリザーブ、サファイアクリスタル、および日付クイックチェンジ機能付き日付表示を搭載している。もちろん、有名なサイクロップレンズも付けられている。 

本質的に16610LVは5桁リファレンスのロレックス サブマリーナに他ならない。しかし、16610と同じく、16610LVも多くの時計ファンにとって最後の真のサブマリーナと見なされている。2020年以降、5桁リファレンスのサブマリーナは、はるかに豪華で、より宝飾品を想起させる6桁リファレンスによって置き替えられた。5桁リファレンスはまさにツールウォッチであり、アルミベゼル、昔のケース形状およびブレスレットを備えている。これは現在の標準からすると少々ラフな印象を与えるが、それがロレックス サブマリーナ ”カーミット” の魅力でもある。道具的な印象を与える16610LVは現在真のコレクターズアイテムであり、今回の希少な時計3本から構成されるロレックスコレクションに欠かすことはできない。2020年、ロレックスはこの配色を復活させたが、多くのファンにとって16610LVだけが真の ”カーミット” なのである。市場価格は状態と付属品等に応じて大きく変化するが、230万円前後から見つけられる。  

ロレックスはサブマリーナの誕生50周年を記念してサブマリーナ 16610LV ”カーミット” をリリースした。
ロレックスはサブマリーナの誕生50周年を記念してサブマリーナ 16610LV ”カーミット” をリリースした。

最も人気の高い時計の1つ ― ロレックス オイスター パーペチュアル Ref.124300 ”ティファニー”

2020年9月にロレックスが新しいオイスター パーペチュアル コレクションを発表した時、すべての時計ファンが熱狂したわけではなかった。このコレクションにはブラックやブルーなど、定番の文字盤色も含まれているが、ほとんどの人の注目を集めたのはカラフルな文字盤であった。ステラ文字盤を彷彿とさせる派手なデザインは一部の批判の目と薄笑いを招いたが、まさにこのカラフルなモデルが真のコレクターズアイテムとなった。これらのモデルは公式のルートではほとんど手に入れることができず、定価よりも数十万円高い価格で取引されている。公式にはロレックスのエントリーモデルの価格帯にある時計としては、本当に驚くべき発展である。 

その中でも最も注目を集めており、市場価格が約230万円に達したカラーバリエーションは、ターコイズブルーダイヤルのモデルである。このモデルはファンとコレクターからロレックス オイスター パーペチュアル ”ティファニー” と呼ばれており、運が良ければ130万円前後から手に入れることもできる。 

しかし、アメリカのジュエリーブランドはこの時計とは無関係である。この愛称は文字盤色がティファニーのコーポレートカラーを想起させることに由来している。時計自体は2020年に生産終了となった前モデルに対して少々改良を加えた、クラシックなロレックス オイスター パーペチュアルである。新しいモデルではケース径が少々大きくなり、パワーリザーブが70時間になった。3時、6時、9時位置にダブルバーインデックスが配された文字盤デザインは、オイスター パーペチュアル 36から受け継がれたものだ。取り立てて言うほどのことではないかもしれないが、新しい文字盤デザインはロレックス オイスター パーペチュアル 41をより若々しく現代的に仕立て上げているように思える。前モデルは少々シンプルすぎで、それによって時に退屈な印象を受けることがあったのだ。また、中心に浮き彫りされた王冠マークを備えた新しいクラスプも非常に気に入っている。前モデルの王冠マークは単なるレーザー刻印で、今のほうが時計に少々高価な印象を与えている。防水性は100mで、この時計に死角はない。価格に見合うだけの付加価値がこのわずかな改良点および ”ティファニー” ダイヤルにあるかどうかは、最終的に各時計コレクターが自分で決めることである。しかし、筆者はこの時計をどうしても今回のコレクションに加えたかった。オイスター パーペチュアル ”ティファニー” の人気は現在極めて高く、今後数年間で大きな注目を集めるだろう。 

ロレックス オイスター パーペチュアル ”ティファニー” は大人気の時計へと生まれ変わった。
ロレックス オイスター パーペチュアル ”ティファニー” は大人気の時計へと生まれ変わった。

千夜一夜物語のロレックス ― ロレックス サブマリーナ Ref.16613T ”スルタン”

ロレックス サブマリーナ ”スルタン” がロレックスコレクションの中で最も人気の高い時計でないことは間違いない。しかし、このサブマリーナは極めてレアであるため、着けている人を見ることもほとんどないだろう。セルティダイヤルを搭載したサブマリーナ 16613Tは時計コレクションの観点から見て、(筆者の意見では) 今回のロレックスコレクションに必ず加えなくてはいけない唯一無二のコレクターズアイテム、としか言いようがないモデルである。40mmのケース径、300m防水、サファイアクリスタル、3時位置の日付表示、サブマリーナのはっきりとした特徴を作っているケースデザインと、このオリエント風時計の技術仕様は5桁のサブマリーナリファレンスとまったく変わらない。 

セルティダイヤルを搭載したサブマリーナ16613は、まるで千夜一夜物語の世界から抜け出してきたかのよう。
セルティダイヤルを搭載したサブマリーナ16613は、まるで千夜一夜物語の世界から抜け出してきたかのよう。

しかし、このリファレンスの特別な点は、まるで千夜一夜物語の世界から抜け出してきたかのような独特な文字盤デザインだ。これは、このサブマリーナに「スルタン」という愛称が付けられた理由でもあるようだ。インデックスは丸いダイヤモンド製で、6時、9時、12時位置には縁取りされたダークルビーが配されており、それが文字盤のサンバースト効果、およびコンビサブマリーナのゴールドのアクセントと完璧に調和している。オリエンタル風の外観は、とりわけブルーのベゼルによって最大限に発揮されると個人的には感じている。しかし、200万円前後の予算があれば、お気に入りの1本を見つけるための十分な選択肢が提供されている。セルティダイヤルを搭載したサブマリーナのベゼルカラーにはブラックとブルーが用意されており、シャンパンやシルバーなどの興味深い文字盤バリエーションから選ぶこともできる。要するに、ロレックス サブマリーナ ”スルタン” は「変わりもの」なのだ。このユニークな時計が多くの人々の注目を集めることは間違いない。これで、ロレックス サブマリーナ ”カーミット”、ロレックス オイスター パーペチュアル ”ティファニー”と共に、希少で特別なロレックス時計3本による素晴らしいコレクションが出来上がった。運が良ければ、650万円の予算をすべて使うことなく時計を揃えられるだろう。 

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記者紹介

Donato Emilio Andrioli

チューダー ブラックベイ41という機械式時計を始めて買って以来、機械式時計の虜になってしましました。特に、古くて感動的な歴史を持つアイコン時計が大好きです。

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