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A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1 購入ガイド

Chrono24 著
2020年10月19日 | 更新日: 2025/02/21
7 分
jp21

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1 購入ガイド

A.ランゲ&ゾーネのアイコンモデルであり、最も成功を収めているランゲ1。この美しいドレスウォッチの特徴は、オフセンターのダイヤルと、ドレスデンにあるゼンパーオーパーの歴史的な五分時計をインスピレーションとしたアウトサイズデイトだ。文字盤の要素はバランスよく配置され、ローマ数字、インデックス、ランセット針を特徴としている。A.ランゲ&ゾーネの伝統に則り、時計全体とムーブメントは手作業で丁寧に仕上げられている。A.ランゲ&ゾーネを初めとし、ドイツ、ザクセン州に拠点を置くマニュファクチュールの時計には、世界最高の時計製造技術を有する最高レベルの職人技が注ぎ込まれている。

著名人からも愛されているランゲ1
著名人からも愛されているランゲ1

ランゲ1 コレクションラインアップ

A.ランゲ&ゾーネは、1994年にサクソニア、アーケード、トゥールビヨン “プール・ル・メリット” とともにランゲ1を発表した。以降20年間、ランゲ1はほとんど変更されることなく、ブランドを象徴する時計へと成長してきた。現在、A.ランゲ&ゾーネはランゲ1にさまざまなバリエーションを展開しており、36.8mmのリトル・ランゲ1から、41mmのグランド・ランゲ1ランゲ1・ムーンフェイズ、洗練された精緻なランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーまで、クラフツマンシップが息づいた数多くのモデルをそろえている。また、2024年にはランゲ1の30周年を記念して、ランゲ1とリトル・ランゲ1に、プラチナ製ケースにオニキス文字盤、ピンクゴールド製ケースにブルー文字盤の2モデルがそれぞれ限定版として登場した。このように、ランゲ1にはさまざまな好みや手首のサイズに合うぴったりなバリエーションが提供されている。では、ランゲ1の定番であるRef. 191.025を詳しく見ていこう。

ランゲ1 – デザインの特徴

A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1 Ref.191.025の概要
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1 Ref.191.025の概要

A.ランゲ&ゾーネは現在、ベーシックなランゲ1をさまざまなバリエーションで展開している。ケース素材は、18Kイエロー、ホワイト、ピンクゴールド、またはプラチナから選ぶことができる。プラチナ製モデルはRef. 191.025で、シルバー無垢製の文字盤が採用されている。アプライドインデックスや針は全てゴールド製で、針には耐腐食性のあるロディウム仕上げが施されている。全てのランゲ1同様、時刻を表示するダイヤルは時計の左側に配置されている。3時、6時、9時、12時にはローマ数字が使用され、その間にはインデックスが配置されている。スモールセコンドは右下のサブダイヤルがそれにあたり、これにもインデックスが使用されている。右上にある2つ窓はアウトサイズデイト用のものであり、2つのディスクで日付が表示される。スモールセコンドと日付表示の間には、パワーリザーブインジケーターが配置され、パワーリザーブインジケーターのスケールの端にはA.ランゲ&ゾーネの典型的スタイルである「AUF(アップ)」と「AB(ダウン)」の文字が記されている。目盛りは文字盤の右端に印刷されている。各要素の配置は、中心を頭の中で結ぶと二等辺三角形ができあがり、どの要素も重なり合うことなく、ランゲ1のデザインはそのバランスを非常に精巧に考慮したデザインになっていることがわかる。ランゲ1のケースサイズは38.5mmであり、どちらかと言えば小さめの時計の部類に入る。厚みは9.8mm。ケースは大部分がポリッシュ仕上げで、側面は細かなサテン仕上げになっている。付属するのは、ブラックのアリゲーターレザーストラップで、手首に心地よい装着感をもたらす。イエローゴールド製モデルの場合、Ref. 191.021で、ブラウンのアリゲーターレザーストラップが組み合わされている。アプライドインデックスと針はイエローゴールド製、シャンパンカラーの文字盤はシルバー無垢製だ。また、ピンクゴールド製のRef. 191.032も、シルバーの文字盤とゴールド製インデックスと針を備えている。ストラップには同じくブラウンのアリゲーターレザーストラップが付属する。

1994年のランゲ1 – 初代シリーズ

多くの時計コレクターにとって、初代モデルというものは特に興味深いものだ。ランゲ1の場合、初代モデルのリファレンスは、101.001、101.002、101.005となる。Ref. 101.005はプラチナ製、他2つは18Kイエローゴールド製。初代ランゲ1のケースバックはソリッドタイプで、現在はサファイアクリスタルケースが採用され、ムーブメントを鑑賞することができる。それ以外では、新しいモデルは初代モデルと非常によく似ているが、ベゼルだけ、年月とともに幅が少しスリムになっている。

ランゲ1、Ref. 101.005
ランゲ1、Ref. 101.005

1990年代後半、A.ランゲ&ゾーネはランゲ1のステンレスバージョンを少ない本数で製造している。これらは非常に希少で人気があり、オークションでは定期的に記録的な価格で落札されている。2019年12月には、オークションハウス、フィリップスにて、バックス&ルッソ(時計エキスパートであり、オークションハウス、クリスティーズ元勤務のオーレル・バックスとリビア・ルッソ夫妻)の協力のもと、ステンレス製のランゲ1が当時約3800万円で落札されている。

ランゲ1・タイムゾーン – 2つのタイムゾーンを表示

2005年に発表されたランゲ1 タイムゾーンは、A.ランゲ&ゾーネのアイコンモデルに第2タイムゾーン表示を追加したモデルで、出張の多いビジネスマンや海外旅行へ出かけることが多い人に最適な1本だ。第2タイムゾーンの時刻は、スタンダードなランゲ1では通常スモールセコンドであるインダイヤルに表示される。スモールセコンドは時刻を表示する大きめのインダイヤルの6時位置に配置されている。リューズを使ってメインの時刻を設定すると、第2タイムゾーンの針も連動して動く。8時位置にあるプッシャーを使用すれば、小さい方のインダイヤルの時針を1時間刻みで動かすことができる。

ランゲ1・タイムゾーン、Ref. 116.032
ランゲ1・タイムゾーン、Ref.116.032

小さいインダイヤルの5時位置にある矢印は、選んだタイムゾーンを示している。どのタイムゾーンの時刻なのかを把握するため、文字盤の外周には各タイムゾーンを代表する都市名が記されている。アウトサイズデイトは、メインの時刻を表示するダイヤルと連携している。ランゲ1・タイムゾーンのピンクゴールド製ケースのサイズは41.9mm。精緻な装飾が施された自社製キャリバー L031.1は、サファイアクリスタルのケースバックから見ることができる。手巻き式のこのムーブメントのパワーリザーブは72時間。価格は、新品同様のモデルがChrono24で約560万円となっている。

ランゲ1の価格と価格推移

A.ランゲ&ゾーネの時計は、一般的に高価格帯に属している。初代ランゲ1が示すように、価値上昇の可能性を秘めている。しかし、新しいモデルでは必ずしもそうとは限らない。シルバー文字盤、ホワイトゴールド製のRef. 191.039の平均価格は、未使用のもので約650万円、中古の場合は約480万円だ。イエローゴールド製のRef. 191.021では、新品と中古の価格差が小さくなり、中古の場合、平均420万円で購入可能で、新品の場合は、Chrono24では平均約480万円で見つけることができる。ピンクゴールド製のRef. 191.032の場合は未使用品が約580万円、中古の場合は、平均約450万円と、少しだけ「割安」となる。 ランゲ1の中で最も高価なのが、プラチナ製のRef. 191.025で、Chrono24では新品が約830万円、中古の場合、約750万円となっている。

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