2023年02月01日
 6 分

Chrono24オメガ シーマスター ダイバー 300Mご購入ガイド

René Herold
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オメガ シーマスター ダイバー 300Mは1993年の発表以来、コレクションに欠かせない存在となっている。直径42mmで、水深300m(30気圧)の防水機能を備えたシーマスター 300Mは、年を経るごとに威厳を増すレトロデザインの姉妹モデル、シーマスター300とは対照的に、モダンな外観が特徴だ。例えば、文字盤は蓄光のアプライドインデックス、波模様、蓄光塗料を塗布したスケルトンのアルファ針等、ダイナミックで現代的だ。ケースとベゼルのわずかにカーブした、流れるようなエッジがその印象をさらに強調している。  

シーマスター ダイバー300Mのもうひとつの特徴は、10時位置に設けられた追加のリュウズだ。これはヘリウムエスケープバルブで、特に飽和潜水には欠かせないプロ向けの仕様だ。 

かの有名な英国の秘密工作員ジェームズ・ボンドがこの時計の着用者であることも人気の理由のひとつだ。1995年のボンド映画『007/ゴールデンアイ』以来、ダイバー 300Mは「00(ダブルオー)」エージェントの標準装備となっている。そのため、コレクションには限定モデルや007に捧げられた特別モデルが数多く存在する。ボンドモデルのほかにも、色や素材、特徴的な装備の異なるさまざまな時計を選ぶことができる。例えば、クロノグラフ機能や第2タイムゾーンを搭載したモデル、レガッタタイマーや宝石装飾をあしらったモデル等がある。 

 

ロングセラーモデル、ダイバー 300M Ref.210.30.42.20.01.001 

 

オメガ シーマスター ダイバー 300M Ref.210.30.42.20.01.001 の概要
オメガ シーマスター ダイバー 300M Ref.210.30.42.20.01.001 の概要

 

ダイバー 300Mの中でもChrono24のユーザーの間で特に人気が高いのがRef.210 30.42.20.01.001だ。この時計の特徴はステンレススチールケース、黒文字盤、黒ベゼル、5列のステンレス製ブレスレットだ。ケースの表面は大部分がサテン仕上げとなっている。ポリッシュ仕上げはラグ上の緩やかなカーブの面取り部分とリューズプロテクターにのみ施されている。ブレスでは中間リンクの縁部分のみがポリッシュ仕上げだ。 

 

Besonders beliebt: die Omega Seamaster Diver 300M in der schwarzen Ausführung 
特に人気が高いオメガ シーマスター ダイバー 300M ブラックバージョン 

 

文字盤とベゼルインサートはブラックセラミック製で、ベゼルには白いエナメルを使用したダイビングスケールがついている。文字盤上の特徴的な波模様はレーザー加工で表面に刻まれており、非常に精密で時計全体に高級な印象を与えている。ドーム型の風防は傷がつきにくいサファイアガラス製だ。スケルトンのケースバックも同じ素材を使用しており、コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー 8800を眺めることができる。ムーブメントは最高1万5000ガウスまでの耐磁性を持ち、55時間のパワーリザーブと日付機能を備えている。日付窓は6時の位置だ。  

オメガ シーマスター ダイバー 300M Ref.210.30.42.20.01.001のChrono24での販売価格は57万円前後だ。メーカー希望小売価格の74万8000円に対して、23%ほどお得になっている。また、時計を売却したくなった場合にも、価値が大きく損なわれる心配はない。市場での価格は近年非常に安定しており、最近は上昇傾向にあるくらいだ。例えば、2021年12月から2022年12月までの期間では4万円ほど上昇している。 

Ref. 210.32.42.20.01.001ではリンクブレスレットではなくブラックラバーストラップのモデルも用意されており、Chrono24で約60万円で購入できる。 

 

黒以外にも選択肢がある 

オメガはシーマスター ダイバー 300Mコレクションは極めて多彩なカラーバリエーションを用意している。人気が高いのは、例えば007役のピアース・ブロスナンが着用していた青い文字盤に青いベゼルのモデルRef. 210.30.42.20.03.001だ。あるいは、同じく青ベゼルだが文字盤はシルバーグレーのRef.210.30.42.20.06.001を選ぶのも良いだろう。 

ブルーがお気に召さない方には、2022年からオリーブグリーンのダイバー 300Mも用意されている(Ref. 210.30.42.20.10.001)。また、黒いベゼルと白文字盤を組み合わせたモデルや、いわゆるネクトン エディションと呼ばれる黒文字盤とチタン製ベゼルのモデルも販売されている。 

これらのステンレス製モデルのほかにも、ゴールド、チタン、セラミック等、さまざまな仕様のモデルがあり、コンビカラー(ステンレスxイエローゴールド、ステンレスxローズゴールド)モデルもある。 

ブルーまたはブラック&ホワイトのモデルは65万円前後と、黒文字盤・黒ベゼルのバージョンとほぼ同様の価格帯で推移している。一方、ネクトン エディションとグリーンのモデルは77万円から84万円程度と考えておいた方が良いだろう。ゴールドが入ると価格は一気に上がる。例えば、Chrono24ではコンビカラーモデルが120万円前後から、ケース全体がゴールド製のものはおよそ320万円で購入可能だ。 

 

Die Omega Seamaster Diver 300M in Olivgrün 
オメガ シーマスター ダイバー 300M オリーブグリーン 

 

シーマスター ダイバー 300Mのボンドエディション 

すでに述べたように、シーマスター ダイバー300Mは1995年以来、諜報員ジェームズ・ボンドの官給時計となっている。オメガはこれを巧みに利用し、ダイバー 300Mの007特別仕様モデルを定期的に市場に投入している。 

最近の例として、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の封切りに合わせてオメガが発売したRef. 210.90.42.20.01.001が挙げられる。チタン製で、風防にはドーム型サファイアガラスを採用している。ベゼルインサートと文字盤はアルミニウム製だ。ブラウン系の色合いは、文字盤の色褪せたアンティークウォッチの、いわゆる「トロピカルダイヤル」を思わせる。インデックスと針の夜光素材は相性の良いオレンジ系だ。もうひとつの特徴はいわゆる「ブロードアロー」で、15世紀から英国政府がその所有物の目印として使ってきたものだ。このマークは6時位置の真上にあり、さらにはチタン製の裏蓋にも刻印されている。このボンドウォッチはミラネーゼ メッシュ ブレスレット付きで120万円弱。NATOストラップ付きのバージョンは100万円前後とやや安価で購入できる。 

本物のボンド気分を味わいたいなら、Ref.2541.80を検討するのが良いだろう。このモデルは、1995年の『007/ゴールデンアイ』で007と共に世界を救ったダイバー 300Mの第1号だ。青文字盤と青いアルミ製ベゼルを備えている。時計内部ではETA 255.461をベースにしたクオーツ・キャリバー1538が時を刻む。新品同様の状態のものなら47万円前後を用意する必要があるだろう。 

 

Omega Seamaster Diver 300M 007 Edition „No Time To Die“ 
オメガ シーマスター ダイバー 300M 007 エディション「ノー・タイム・トゥ・ダイ」 

記者紹介

René Herold

こんにちは、レネー・へロルドです。Chrono24には求人情報を見て応募しました。正直言うと、時計というテーマは当時私にとってそれほど大きな意味合いを持っ …

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