世界でも非常に有名な時計ブランドとして、IWCシャフハウゼンは常に技術革新、品質、スイス製ならではの精度にこだわり続けて来た。今回は、伝統あるスイスブランドであるIWCについて、その主要モデルとともにご紹介したい。
IWC:時計界の伝説的存在
スイス発の時計ブランド、IWCシャフハウゼンはアメリカの時計技師兼エンジニアのフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが1868年に創業したブランドだ。ボストン出身のジョーンズにとって、スイスは熟練した時計職人がいたこと、そして給与水準がアメリカより低かったことから、特に魅力的な土地だった。IWCという名前は「International Watch Company」の略称であり、IWCが当初からグローバル志向であったことがはっきりと伺える。時計製造において長い歴史を持つシャフハウゼンでの創業以来、IWCは世界的に有名な高級時計ブランドの一つとして発展し、職人技、時代を超越したデザイン、洗練された技術の代名詞となっている。時計製造の職人技と革新的なテクノロジーを組み合わせた精密な機械式ムーブメントがその特徴だ。2000年より、IWCはリシュモングループの傘下にある。
主要モデルとコレクション
IWCは幅広い時計コレクションを展開しており、それぞれ独自の特徴を持っていることで知られている。各コレクションがアイデンティティを持ち、まったく異なる顧客層をターゲットとしている点で成功している。定番のタイムピースからスポーツウォッチまで、どんな時計愛好家もお気に入りが必ず見つかるのだ。特に人気の高いモデルといえば、間違いなくIWC ポルトギーゼと伝説的なパイロット・ウォッチだ。前者は非常によく知られたドレスウォッチであり、時代を超越したエレガントさを備えた時計である。後者はパイロットウォッチの代名詞となっており、ロレックス サブマリーナーやオメガ スピードマスターと並び称される、真の名作だ。しかし、筆者は最も伝説的なモデルはIWC インヂュニアだと思っている。ジェンタが手がけた時計の中でもひときわ美しいモデルであり、2023年にはファン待望の、そして当然の復活を遂げた。それ以降、モデルにはアップデートが繰り返されており、直近ではWatches and Wonders 2025でも新作が発表された。その印象的なデザイン、ユニークな文字盤、そして突出した品質がこの定番モデルの復刻版をこのうえもなく魅力的なものにしている。
IWCの時計業界への貢献
IWCは創業以来常に最高の品質を追求し、時計に最高級の素材のみを使用してきた。ステンレス、ゴールドからチタン、セラミック、カーボンといった革新的な素材まで、IWCは耐久性とスタイルを兼ね備えた素材を使用し、新境地を開拓し続けて来たのである。炭素繊維複合材のケースを備えた初のパイロットウォッチ、2020年製のパイロット・ウォッチ “ブラックカーボン”も同じだ。また、メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チームと特別なパートナーシップを組み、公式タイムキーパーを務め、名門モータースポーツファン向けに特別モデルを定期的にリリースしている。
IWCとセレブリティの世界:抜群の相性
IWCを愛用しているのは、レーシングドライバーやアイリーン・グーのようなトップアスリートばかりではない。ショービジネス界のセレブたちもIWCの時計を好んで身につけている。中でも特に有名なのは以下の人物だ。
- トム・クルーズ
- ブラッドリー・クーパー
- ケイト・ブランシェット
- クエンティン・タランティーノ
IWCの時計の価値は安定しているのか?
時計の購入、それも高級時計の購入となると、安定した資産価値は重要なポイントだ。誰しもが一生懸命に働いてお金を得ているのであり、それを使って特別な一本を購入するとなれば、それは日常的な買い物とは異なる。IWCの時計はその高い品質、時を超えるデザイン、そしてブランドとしての評価により、コレクターからも高い人気を集めている。IWCが長い年月をかけて名声を築きあげてきたことは、特にIWCインヂュニア、ポートフィノ、パイロット・ウォッチ といった代表的なモデルの安定した資産価値にも表れている。現在の市場価格で購入するのであれば、なおさらだ。得に新しいインヂュニアは現在のIWCのラインアップの中でもとりわけ人気が高く、手放してもすぐに買い手がつくだろう。それでもまだご不安な方には、ぜひこちらの記事を読んでいただきたい。
IWC:まとめ、そして今後の展望
IWCシャフハウゼンは世界中から注目を集めている革新的な時計ブランドだ。その豊かな歴史、職人の技術へのこだわり、革新への挑戦、高い品質、そして絶え間ない進化により、時計界には欠かせないブランドとなっている。IWCは今後も時計業界にセンセーションを巻き起こすことは間違いないだろう。