2022年02月11日
 7 分

NFLチームと時計ブランド: 究極の比較

Thomas Hendricks
NFL_MAGAZIN_BENGALSxRAMS_7
高級時計に関するレビュー、チュートリアル、トーク、インタビューをもっと見たい場合は、Chrono24のYouTubeチャンネルをご覧ください。

第56回スーパーボウルが目前に迫り、ロサンゼルス・ラムズとシンシナティ・ベンガルズがプロアメリカンフットボール界最大の賞金を懸けて争う。Chrono24は、時計ファンであると同時にスポーツファンでもある。そこで、この2つの情熱の共通点を探してみることにした。プロのスポーツチームがキープレイヤーや大会での優勝を求めて争うように、ブランドもまた、マスコミ報道、人気製品のリリース、市場シェアなどをめぐって競っている。     

これを念頭に、NFLのチームと私たちが好きな (または嫌いな!) 時計ブランドとの比較を、簡単に見ていきたい。   

バッファロー・ビルズ & ブライトリング  

バッファロー・ビルズといえば、私はブライトリングを思い浮かべるが、これには理由がある。ビルズは、クォーターバックのスター選手であるジョシュ・アレンのような若い才能のおかげで、ここ数年調子は上々だ。同様に、ブライトリングは、経営不振のブランドの復活に評判があるジョージ・カーンのリーダーシップの下で独自の復活を目の当たりにした。  

ビルズは、1990年代にスーパーボウルに4連敗するなど、NFLで最も不運なチームの一つとして知られている。ブライトリングは1970年代後半のクォーツショックの際にも同様に倒産の危機を経験しており、ブライトリングのラインナップの多くを占める大型のケースサイズから消費者の好みが離れるにつれ、この10年間のブランドイメージは少し苦戦を強いられてきた。   

ブライトリングは、特にパイロットのためのストレートなツールウォッチを製作していることでも知られている。これは、歴史的にブルーのチームカラーを持つバッファローのファンと相性がいい。”ビルズ・マフィア”と呼ばれる彼らは、試合前のテールゲートパーティーで、まるでプロレスのバトルロワイヤルのように安物のプラスチックテーブルに体をぶつけて高く飛び乗ってふざけている様子がインターネット上で有名だ (興味のある方は、ぜひYouTubeで検索して自分の目で確認してみてほしい)。ということで、この貪欲な集団はパイロットではないかもしれないが、彼らなりの高みに到達していると言えるかもしれない。   

バッファロー・ビルズといえば、ブライトリングの時計を思い浮かべる。
バッファロー・ビルズといえば、ブライトリングの時計を思い浮かべる。

グリーンベイ・パッカーズ & オーデマ・ピゲ

グリーンベイ・パッカーズは、プロフットボール界で最も伝統あるフランチャイズの一つであり、多くの殿堂入り選手、アイコン的存在のコーチ、そして誇らしい優勝成績を持つ。また、パッカーズのファンは、チームの株を所有できるのもユニークで、平均的なフットボールファンよりもさらに多くの投資を行っている。この点は、時計業界トップのブランドとして長い歴史を経てからも、独立して家族経営を続ける伝説的な時計ブランド、オーデマ・ピゲと比較できる。  

この2つの組織の成功要因を見ると、さらなる共通点が見えてくる。パッカーズは、チームリーダーであり、クォーターバックのスター選手であるアーロン・ロジャースに大きく依存している。この一人の選手への偏った依存が、ロジャースとパッカーズ政権の間に衝突を生み、ロジャースは事実上、より強力な人材をもっと雇ってほしいと懇願しているのだ。これに対してパッカーズはどう対応したのかというと、選手としては高齢のロジャースに将来代わるバックアップのクォーターバック選手と契約したのだ。  

オーデマ・ピゲといえば、「オーデマ・ピゲで注目すべきモデルはロイヤルオークだけ」という時計ファンの間で長らく続いているジョークがある。この有名な時計によって、オーデマ・ピゲは時計製造の大企業としての地位を確立したが、それ以外の時計はなかなか盛り上がりに欠けていた。CODE 11.59は、オーデマ・ピゲの次なる大作となるはずだったが、発売以来嘲笑されていないとしたら、ほとんど無視されている。   

伝説と独立: グリーンベイ・パッカーズとオーデマ・ピゲ
伝説と独立: グリーンベイ・パッカーズとオーデマ・ピゲ

ダラス・カウボーイズ & ヴァシュロン・コンスタンタン

ダラス・カウボーイズは、国を象徴する ”アメリカズチーム” として知られている。派手な新スタジアム、巨大で熱心なファン層、そしてダク・プレスコットやエゼキエル・エリオットといった優秀な選手を惹きつけるだけの資金力を持つ組織である。とはいえ、カウボーイズのファンは、毎年大きな期待を抱く一方で、最終的には失望に打ち砕かれるサイクルに巻き込まれてしまっているようだ。チームは、成功に必要なすべてのツールを持ち合わせているにもかかわらず、1990年代以来スーパーボウルでの勝利は手にしていない。   

これは少しヴァシュロン・コンスタンタンに似ていると思わないだろうか? (パテック フィリップやオーデマ・ピゲと並ぶ) 世界三大腕時計ブランドとして長い間君臨してきたこのブランドは、その豊かな時計製造の歴史にもかかわらず、競合他社のような牽引力と熱狂を得るには程遠かった。ヴァシュロン・コンスタンタンには、低価格のオーバーシーズや永久カレンダーモデルなどの人気時計もあるが、なぜかパテック フィリップ、オーデマ・ピゲ、またはロレックスのような色気には欠ける。  

ダラス・カウボーイズとヴァシュロン・コンスタンタンは、共にライバルの影に隠れている。
ダラス・カウボーイズとヴァシュロン・コンスタンタンは、共にライバルの影に隠れている。

カンザスシティ・チーフス & MING

おそらく、ここ数年の間リーグで最も注目のチームはカンザスシティ・チーフスだろう。彼らは2021-2022年シーズンも好調で、2020年にはどんな状況でどんなパスも成功させる奇才クォーターバック、パトリック・マホームズのリーダーシップのおかげでスーパーボウルを制覇した。   

これは、マレーシアの時計ブランドMINGが、わずか数年で試作品から完売のモデルを出すまでに急成長を遂げたことに例えられる。このブランドは、遠くから見てもわかるような、鋭いデザイン言語でその名を知られるようになった。MINGにしても、マホームズにしても、これほど早く成功を収めるのは珍しいことである。  

 チーフスの成功は、パトリック・マホームズだけの力ではない。マッセナLABのような新興ブランドとコラボレーションを行い、より注目の製品と二次市場価格を実現したことにより、その人気が急上昇しているMINGのように、チームには実力あるラインアップが揃っているのだ。   

飛躍的な成長: カンザスシティ・チーフスと時計ブランド MING。
飛躍的な成長: カンザスシティ・チーフスと時計ブランド MING。

ロサンゼルス・ラムズ & リシャール・ミル

ロサンゼルスに移転したばかりのラムズは、NBAのロサンゼルス・レイカーズと同様、多くのセレブのお気に入りチームである。ラムズは、クォーターバックのマシュー・スタッフォードとワイドレシーバーのオデル・ベッカム・ジュニアに率いられた強力なオフェンスを持つ。「OBJ」として知られるベッカムは、その天性の運動能力と派手なスタイルで、豪華なパーティーに出席したり、コマーシャルに出演したり、そしてもちろん高価な時計を身につけたりと、すっかり有名人となった。  

数年前、ベッカムは試合中にリシャール・ミル 11-03 マクラーレン フライバックを着用していたことで話題になった。もちろん、リシャール・ミルを愛用しているセレブは彼だけではなく、SNS上で青い承認バッジがついている人なら誰でもリシャール・ミルを所有しているようだ。  

ラムズは、現在36歳のリーグ最年少ヘッドコーチ、ショーン・マクベイに率いられ、彼はその正確な記憶で知られている。ラムズの若い選手とコーチは、短期間のうちにトップレベルのチームを作り上げた。それは、若き日のリシャール・ミルが自らの名を冠したブランドを世界中の人々の憧れとなるように築き上げたのと同じことである。   

ラムズとリシャール・ミルは、トップとしての力と技術力の連鎖で成功を収めている。好きでも嫌いでも、彼らがすぐどこかに行ってしまうことはないだろう。   

リシャール・ミルとロサンゼルス・ラムズは、どちらもトップとしての実力と魅力を体現している。
リシャール・ミルとロサンゼルス・ラムズは、どちらもトップとしての実力と魅力を体現している。

記者紹介

Thomas Hendricks

私はもともと時計を見て育ったわけではありません。しかし、大学を卒業してから数年後、私はオンラインポータル「Watchonista」でライター兼マーケターとして就職。同僚は私に向かって冗談半分で「誰も後戻りできない時計の世界へようこそ!」と言いました。現在はChrono24でプライベートクライアントアドバイザーとして、人生の大事な節目に完璧な時計を探す人々のお手伝いをしています。

記者紹介