2022年12月26日
 6 分

2023年にオメガがリリースすべき新作を予想

Chrono24
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今年も新モデルのうわさが飛び交う季節がやってきた。2023年、オメガはどんな新作をリリースするのだろうか?2022年のようにロレックスに追い付き追い越そうと努力するのだろうか、それともオメガモデルはもう少し独自の路線を歩んでいくことになるのだろうか?本記事では、オメガがアップデートすべき時計と、2023年にリリースすべき新作モデルをご紹介したい。オメガのポートフォリオは非常にアイコニックであるかもしれないが、中には早急にリデザインを必要としているモデルもある。それでは、私たちの未来予想を見てみよう。

欠点のないアイコニックなダイバーズウォッチ オメガ シーマスター ダイバー 300M

ボンドウォッチとして有名になったオメガ シーマスター ダイバー 300Mは、現在最もエキサイティングな時計の1つとなっている。このオメガのダイバーズウォッチは非常にアイコニックで革新的であるが、それでも早急にリデザインを必要としている。そのため、筆者はオメガが2023年にこの高級ダイバーズウォッチの生産を終了し、新しいリファレンスとしてリリースすることを期待している。もちろんオメガ シーマスター ダイバー 300Mを特別にしているものを変える必要はない。セラミックダイヤルは非常に独特で、立体的な仕上げによって何度見ても目を奪われてしまう。人気のないヘリウムエスケープバルブを備えた42mmのケースも、個人的にはそのままでいいと思っている。結局のところ、これはダイバーズウォッチのトレードマークなのだ。しかし、この時計には大きな頭痛の種が2つあり、新しいリファレンスで早急に変更する必要がある。1つはセラミックベゼルで、手触りに関して大幅なアップデートが必要だ。この美しく独特なデザインをまとったセラミックベゼルはそこまで正確に回すことができず、操作時に安っぽく感じられる。ちょっとしたことかもしれないが、この価格帯の高級時計にとっては絶対にNGであり、「サブマリーナキラー」と呼ばれているのであればベゼルの操作においても素晴らしい感触を提供しなければいけないのである。ロレックスにおけるベゼルの操作感は、それが購入の主な決め手となるほど素晴らしいのだ。

もう1つはステンレスブレスレットで、オメガはこれを完全に刷新する必要がある。確かにこのオメガ時計はラバーストラップを付けてもかっこいいが、だからといってオメガ シーマスター ダイバー 300Mの現在のステンレスブレスレットが非常に古臭く、無骨な印象を与えることは否めない。この様に感じているのは筆者だけではなく、時計ファンの中でも極めて不人気となっている。シーマスター アクアテラのようなスリムな新しいブレスレットにリデザインされたとしたら、それは真の奇跡である。完璧なベゼルと現代的にデザインされたブレスレットを備えたオメガ シーマスター ダイバー 300Mは、新しい輝きを放ち、間違いなく最もエキサイティングな2023年新作モデルとなるだろう。

オメガ シーマスター ダイバー 300Mは新しいブレスレットと改良されたベゼルを必要としている。そうすれば、ロレックス サブマリーナの真のライバルとなるに違いない。

コンパクトにリデザイン オメガ シーマスター プラネットオーシャン

時計を最高のレベルに高めるためにシーマスター ダイバー 300Mに必要なものはわずかな変更だけだが、オメガのもう1つのダイバーズウォッチには根本的なアップデートが必要であると筆者は考えている。オメガ シーマスター プラネットオーシャンが多くの時計ファンに完全に見過ごされており、シーマスター ダイバーの陰に隠れてしまっているのも不思議ではない。この時計は非常に古臭いのである。そのため、新しくリリースされた成功しているモデルのウルトラディープを除き、プラネットオーシャンコレクション全体を生産終了し、2023年のオメガ新作として刷新することを筆者は期待している。オメガは43.5mmと39.5mmでサイズを分けず、ワンサイズで提供するべきである。41mmの新型オメガ シーマスター プラネットオーシャンであれば、現代の感覚にぴったりだろう。ブレスレットとクラスプは完全に作り直す必要がある。20mmのラグと繊細なクラスプを備えたステンレスブレスレットであれば最高だ。そうすれば、この「ツール」ウォッチの外観がより魅力的になるだろう。コーアクシャル技術にも改良される余地はあるが、これは現時点でもすでに最高レベルにある。600mという素晴らしい防水性能はもちろん維持されるべきで、ケースと文字盤にも大きな変更は必要ないだろう。しかし、どうしても変更しなければいけないのは、70年代以降流行遅れとなっているオレンジのアクセントだ。リデザインされたブレスレットと、オレンジの代わりにレッドのエレメントを備えた41mmの新型オメガ シーマスター プラネットオーシャンは、オメガの2023年新作として大きな成功を収められるに違いない。そして、ブラック、ホワイト、ブルーの三色の文字盤カラーを用意すれば、新しい外観の完成だ。このオメガの素晴らしい2023年新作モデルを目にしたいとは思わないだろうか?

オメガ シーマスター プラネットオーシャンは根本的なアップデートを必要としている

より新しくモダンなデイトナのライバル オメガ スピードマスター レーシング

オメガ スピードマスター レーシングもよりモダンに作り直す時が来ている。オメガはこの時計を生産終了し、外観をアップデートしてリリースしなければいけない。全体的には今でもそれなりにうまくいっている。デザインは素晴らしく、技術についてもコーアクシャルムーブメントのおかげで何も不満はない。最大1万5000ガウスの耐磁性と60時間のパワーリザーブを持つ自動巻きキャリバーの右に出るものはない。しかし、オメガは防水性能を早急にアップデートする必要がある。2023年のオメガ新作モデルに100mの防水性能は最低ラインだ。だが、本当に大きな問題は44.5mmのケース径である。この時計はよく考え抜かれた「ラグトゥラグ」のおかげで最初に思ったほど重くは感じないが、それでもオメガ スピードマスター レーシングはサイズダウンを必要としている。このアイコニックなケースを持つモデルのケース径を41mmにし、薄型化してはどうだろうか?そして、現行のスピードマスター プロフェッショナルのようなステンレスブレスレットを組み合わせれば、非常に魅力的なルックスになるのではないだろうか?後は古臭いオレンジのエレメントをレッドのアクセントに置き換えれば、ロレックス デイトナの完璧なライバルの出来上がりだ。これは特にデイトナのパンダダイヤルモデルにとって大きな脅威となるだろう。オメガ スピードマスター レーシングの外観は今でも非常に成功しているが、適切な変更を加えれば、この時計はたちまち傑作へと生まれ変わるに違いない。読者の皆様はオメガ スピードマスター レーシングが2023年新作として登場すると思われるだろうか?

オメガ スピードマスター レーシングの外観は今でも素晴らしい。より小さくスリムなケースと繊細なブレスレットを備えたら、デイトナの完璧なライバルの出来上がりだ。

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