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ブレの少なさが人気の秘訣? オメガの資産価値とは【2025年5月更新】人気モデル別の価格推移・相場を総まとめ

Chrono24 Japan 著
2025年5月30日
17 分
オメガのある空間

スイスの高級時計ブランド「オメガ」は、精度と信頼性において世界中の愛好家から高い評価を受け続けています。ムーンウォッチとして知られるスピードマスターやダイバーズウォッチの代名詞であるシーマスターなど、多くの名作モデルを生み出してきました。

本記事では、オメガの歴史や特徴、人気モデルのスペック・価格推移から中古市場における資産価値まで、初めての方にもわかりやすく徹底解説します。

【この記事の監修:Chrono24(クロノ トゥエンティフォー)】
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目次

オメガとはどんなブランドか?

オメガスピードマスター

オメガは、スイスを代表する高級時計ブランドのひとつであり、精密な技術と革新的な設計で世界的な評価を獲得してきました。スポーツや航空宇宙分野における信頼性の高いパートナーとしても知られており、オリンピックの公式タイムキーパーやNASAの宇宙計画にも深く関わっています。

ブランドの魅力は、その精度や機能性にとどまらず、洗練されたデザインや豊かな歴史にもあります。たとえば、スピードマスターは「ムーンウォッチ」として月面に到達し、シーマスターは映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドの腕元を飾るなど、数々の伝説を築いてきました。

また、オメガは業界に先駆けて「コーアクシャル脱進機」などの革新技術を導入し、機械式時計の耐久性や精度を飛躍的に向上させることに成功しています。その一貫した挑戦心と卓越した職人技によって、長年にわたり多くの人々を魅了し続けているのです。

オメガの歴史とその歩み

コーアクシャル脱進機

オメガは、1848年にルイ・ブラン氏がスイス・ラ・ショー=ド=フォンに時計の組み立て工房を設立したことに始まります。1880年には拠点をビエンヌに移しましたが、「精度の高い時計を作る」という理念は変わることなく受け継がれてきました。その後、何十年にもわたり、オメガは高精度なムーブメントによって数々の名誉ある賞を受賞し、スイス時計界におけるリーディングブランドとして広く知られるようになります。

また、オメガは1932年よりオリンピックの公式タイムキーパーを務めています。初代のシーマスターは、1948年のロンドンオリンピックを記念して発表されたモデルで、第二次世界大戦中に英国軍へ供給されていた軍用時計をベースに開発されました。その後、1952年には「コンステレーション」コレクションが発表され、現在に至るまでオメガの主力シリーズとして高い人気を誇っています。

1957年、オメガはスピードマスターシーマスター300レイルマスターの3モデルを発表しました。これら3つのモデルは、後のオメガにとって非常に重要な存在となります。なかでもスピードマスターは特に人気が高く、1969年7月20日、バズ・オルドリン氏がスピードマスターを着用して月面に降り立ったことにより、「ムーンウォッチ」としての地位を確立しました。それ以来、今日に至るまでスピードマスターは世界で最もアイコニックな時計の一つとされ、時計史において非常に重要な意味を持つモデルとなっています。

また、1995年には映画『007』シリーズとのパートナーシップを締結し、1993年に発表された新しいシーマスター ダイバー 300Mが「ボンドウォッチ」として注目を集めました。この時計が初めて劇中に登場したのは、『007 ゴールデンアイ』で俳優ピアース・ブロスナン氏が着用した時です。それ以降、すべての『007』シリーズ作品において、ジェームズ・ボンドは1本もしくは複数のオメガの時計を身につけています。

さらに、1999年には時計製造の未来を大きく変える画期的な発明として「コーアクシャル脱進機」を発表しました。そして2007年には、そのコーアクシャル脱進機を搭載した自社製ムーブメントを開発し、改めてオメガの技術力と革新性を世に示すこととなりました。

■あわせて読みたい記事:アイコン的時計の歴史: オメガ スピードマスター

現実的な選択肢!?オメガの資産価値について

オメガを身に着ける男性

オメガは、スピードマスターやシーマスターをはじめとする人気モデルを多く擁する高級時計ブランドです。ロレックスに比べると中古市場での価格の水準ではやや劣るものの、それはロレックスのリセールバリューが業界でも特異的に高いためであり、オメガ自体の資産価値が低いというわけではありません。

実際、オメガと並び称されるブランドであるウブロのリセールバリューは40%台、IWCでも40〜50%台とされており、それと比較するとオメガは安定した資産性を保っていることがわかります。特にスピードマスターやシーマスターといった定番人気モデルは、価値が下がりにくく、中古市場でも根強い需要があります。

ロレックスが高額で入手難となっている中で、オメガは品質・性能・デザインのバランスに優れ、価格面でも比較的手の届きやすい「現実的な選択肢」として、多くの時計愛好家から支持されています。

オメガは投資対象になり得るのか?

オメガ

「オメガは投資価値があるか?」という問いに対しては、「モデルによる」というのが正確な答えです。ロレックスには、過去・現行を問わず高騰しやすいモデルが豊富にありますが、オメガの場合はすべてのモデルが利益を生むわけではありません。

その理由のひとつは、オメガのラインナップが非常に幅広いためです。大きく分けて「シーマスター」「スピードマスター」「コンステレーション」「デ・ヴィル」の4コレクションがありますが、それぞれにさらに多様なバリエーションが存在し、市場での評価や希少性もモデルによって大きく異なります。

また、ブランドとしての「熱狂度合い」がロレックスほどではないため、全体として投資的な価値を見出されにくい側面もあります。とはいえ、人気モデルや状態の良い個体、限定生産モデルなどは、安定した資産価値を保ちやすい傾向にあります。

■あわせて読みたい記事:オメガの時計は投資価値があるのか?

現行モデルとヴィンテージの差は?オメガの価格相場について

オメガ

オメガの時計は、幅広い価格帯で展開されており、現行モデルとヴィンテージモデルでその相場は大きく異なります。ヴィンテージモデルは、製造年や状態、希少性によって価格が大きく変動します。特に、オリジナルの状態を保っている個体や、付属品が完備されているものは高値で取引される傾向にあります。

現行モデル:

  • スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ(Ref. 310.30.42.50.01.001):新品の定価は約100万円前後で、モデルや仕様により変動します。中古市場では、状態や付属品の有無によって70万円から100万円程度で取引されることが多いです。
  • シーマスター ダイバー 300M(Ref. 210.30.42.20.01.001):新品の定価は約70万円前後で、中古市場では50万円から80万円程度で取引されています。

ヴィンテージモデル:

  • スピードマスター リデュースド(Ref. 3510.50.00):1990年代に製造されたモデルで、中古市場では30万円から50万円程度で取引されています。
  • コンステレーション(Ref. 1512.30.00):クラシックなデザインが特徴のモデルで、中古市場では20万円から40万円程度で取引されています。

ステンレスモデル vs ゴールド/限定モデル

オメガの時計は、使用されている素材や限定性によって価格帯が異なります。現行モデルとヴィンテージモデル、ステンレススティール製とゴールド製、さらに限定モデルや中古市場での価格傾向について解説します。

ステンレスモデル:

オメガ スピードマスター キャリバー321 “エド・ホワイト”
オメガ スピードマスター キャリバー321 “エド・ホワイト”

ステンレススチール製のモデルは、耐久性と実用性を兼ね備えており、比較的手頃な価格帯で提供されています。たとえば、スピードマスターやシーマスターのステンレスモデルは、新品で50万円から100万円程度、中古市場では30万円から80万円程度で取引されています。

ゴールド/限定モデル:

オメガ デ・ヴィル プレステージ コンビ
オメガ デ・ヴィル プレステージ コンビ

ゴールド素材や限定モデルは、希少性と高級感から高価格帯に位置づけられます。たとえば、18Kゴールド製のスピードマスターやシーマスターは、新品で200万円から500万円以上、中古市場でも150万円から400万円程度で取引されています。

限定モデルは、生産数が限られているため、発売当初の価格よりも高値で取引されることがあります。特に、オリンピック記念モデルや特別なコラボレーションモデルは、コレクターの間で高い人気を誇ります。

中古市場での傾向

オメガの中古市場は、モデルや状態、付属品の有無によって価格が大きく変動します。

  • スピードマスター プロフェッショナル:中古市場では70万円から100万円程度で取引されており、特に限定モデルや初期型はさらに高額で取引されることがあります。
  • シーマスター ダイバー 300M:中古市場では50万円から80万円程度で取引されており、限定モデルや特殊なデザインを持つバリエーションは高値で取引されることがあります。
  • コンステレーション:中古市場では30万円から50万円程度で取引されていますが、ビンテージモデルやオリジナルの状態が保たれているものは高く評価されることがあります。

中古市場では、オメガの時計は比較的安定した価格で取引されており、状態の良い個体や付属品が完備されているものは高値で取引される傾向にあります。また、限定モデルや希少性の高いモデルは、資産価値の観点からも注目されています。

オメガの人気モデルと特徴・価格推移まとめ

シーマスター(Ref.535.007

オメガ シーマスター120

シーマスター120 Ref.535.007は、1960年代後半に登場したミッドサイズ(30mm)のヴィンテージダイバーズ。特徴的なCラインケースと、希少なレッドベゼル×マットレッドダイヤルの組み合わせが魅力です。クリックなしの両方向回転ベゼルや、ノンデイト・シンメトリーフェイスなど、すっきりとしたデザインが特長で、スーツにもカジュアルにも馴染みます。

日本では「キャタピラー」と呼ばれるブレスレット付き(Ref.5684)で、現存数も少なくコレクターからの注目も高い一本。オメガの歴史を感じる名作「シーマスター120」シリーズの希少モデルです。

シーマスター120 Ref.535.007は、2023年末には約33万円で推移していたものの、2024年春にかけて一時25万円台まで下落し、その後需要の高まりから一時40万円近くまで高騰、現在は27万円前後で落ち着いており、希少性とコンディション次第では今後も価格変動の可能性を秘めた注目モデルといえます。

シーマスター ダイバー 300M(Ref.210.30.42.20.01.001

オメガ シーマスター ダイバー 300M

シーマスター ダイバー 300M(Ref.210.30.42.20.01.001)は、1993年に登場し、初期はクロノグラフ仕様で発売され、その後3針モデルが追加されました。300m防水性能を備え、特徴的なのは10時位置のヘリウムエスケープバルブで、飽和潜水時の圧力変化による破損を防ぎます。波模様のベゼルや日付表示を備えた洗練されたデザインが特長で、ケースサイズは28mm〜42mm、素材にはステンレスのほかチタンや希少なタンタルも使用。

初期にはクォーツと自動巻きが展開されましたが、現在はクロノメーター認定を受けた機械式モデルが主流で、2006年以降はコーアクシャル脱進機を、2018年からは高耐磁性のマスタークロノメーターキャリバーも搭載されています。

オメガ シーマスター ダイバー300Mの市場価格は、2022年から2025年にかけておおむね70万円前後で推移しつつも、短期的に複数回の上昇と下落を繰り返しており、需要の高まりや限定モデルの影響とみられる局地的な高騰を経て、2025年5月現在は再び70万円台中盤まで回復基調にあります。

スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ(Ref.310.30.42.50.01.001

オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ

オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ(Ref.310.30.42.50.01.001)は、NASAの公式装備として月面着陸にも使用された歴史を持つ、ブランドを象徴する手巻きクロノグラフモデルです。クラシカルな42mmケースにヘサライト風防を備えた本機は、現行モデルとしても高い人気を誇り、伝統と実用性を兼ね備えています。

市場価格の推移を見ると、2023年以降はおおむね60万円台前半を中心に推移しつつも、一時は50万円台後半まで下落する局面もありました。その後は緩やかに回復し、直近では65万円前後まで上昇しており、堅調な需要を反映した安定した相場が続いています。流通量の多さに対して人気が高く、価格も安定しやすいモデルといえるでしょう。

スピードマスター リデュースド(Ref.3510.50.00

オメガ スピードマスター リデュースド

スピードマスター リデュースド(Ref.3510.50.00)は、オメガの名作「ムーンウォッチ」の魅力を継承しつつも、ケースサイズを約39mmに抑えたコンパクトな自動巻きクロノグラフ。小径&クオーツ派にも人気で、扱いやすさと洗練されたデザインから男女問わず高い人気を誇るモデルです。シンプルなインダイヤル配置と日付表示のないすっきりとしたフェイスにより、カジュアルにもビジネスにも馴染む万能な一本といえます。

市場価格はここ数年で45万円前後を中心に安定して推移しており、大きな高騰や下落は見られません。近年のヴィンテージ人気も相まって流通価格はやや底堅く、2025年現在も40万円台中盤をキープしています。コストパフォーマンスの良さも評価され、引き続き注目される存在です。

コンスタレーション(Ref.1512.3

オメガ コンステレーション

オメガ コンスタレーション(Ref.1512.3)は、エレガントなデザインが魅力のドレス寄り定番モデルで、ステンレススチールとゴールドのコンビネーションが高級感を演出します。ローマンインデックス付きベゼルやシャープなケースラインが特徴で、ビジネスシーンからフォーマルな場面まで幅広く活躍する1本です。

市場価格は2022年から2024年初頭にかけて20〜25万円前後で推移していたものの、2024年後半以降に上昇傾向を見せ、2025年4月時点では30万円前後まで高騰。特にゴールドコンビ仕様の人気やレトロデザインへの再評価が影響しており、ドレスウォッチとしての存在感が再び注目を集めていることがうかがえます。

シーマスター アクアテラ(Ref.2504.5

オメガ シーマスター アクアテラ

オメガ シーマスター アクアテラ(Ref.2504.5)は、150m防水を備えたシティユース向けのスポーツウォッチで、シンプルかつ端正なデザインが特徴です。視認性に優れたバーインデックスとデイト表示を備え、スーツにもカジュアルにもマッチする高い汎用性を誇ります。スポーティさとエレガンスを兼ね備えた、日常使いに最適な一本です。

市場価格の推移を見ると、2022年時点では20万円前後で推移していましたが、2023年以降は需要の高まりとともに徐々に上昇し、一時は30万円近くまで高騰。その後はやや調整され、2025年4月時点では25万円前後で安定しており、価格帯としても手頃で、今なお人気の高い実用モデルといえます。

クラシック(Ref.2505

オメガ クラシック

オメガ クラシック(Ref.2505)は、1960〜70年代の雰囲気を色濃く残すシンプルで上品なドレスウォッチです。自動巻きムーブメントを搭載し、装飾を抑えたミニマルなデザインが魅力。スーツスタイルやフォーマルなシーンに適した、落ち着いた佇まいの一本です。

市場価格の動向を見ると、2023年初頭までは20万円台で安定していたものの、2025年に入ると価格が上昇し、現在は約30万円前後で推移しています。この急騰はヴィンテージブームの再燃や、コレクター人気の高まりによる影響と考えられ、今後も状態の良い個体は希少価値として注目を集めそうです。

■あわせて読みたい記事:120万円以下で揃えられる3本の完璧なオメガ時計コレクション

もし売却を検討するなら?タイミングと注意点

オメガを資産として所有する場合、売却のタイミングも重要なポイントです。市場が活況を呈しているタイミングや、特定モデルの注目度が高まっている時期に売却することで、より高いリターンを期待できます。一方で、モデルの状態や付属品の有無によって価格が大きく変動するため、メンテナンスや保管環境にも注意が必要です。また、売却先によっても査定額に差が出ることがあるため、複数の買取業者やオークションサイトで相場を比較することが推奨されます。

高値で売却しやすいタイミングは、主に以下の3つです:

  1. 為替が円安傾向にあるとき(海外バイヤーの購買力が上がる)
  2. 該当モデルの後継機が発表・発売された直後
  3. 資産としての注目度が高まっている市場環境(株式や仮想通貨が不安定な時期など)

これらの時期は、買取価格が一時的に高騰することがあるため、売却を検討している方にとっては見逃せないタイミングです。

オメガの売却先としては、国内外どちらも選択肢となりますが、人気モデルや希少モデルの場合は、海外マーケットのほうが高額で取引される傾向があります。特に、円安時には日本国内で販売したとしても、海外の需要を背景に高値がつくケースが見られます。

まとめ

中古市場で時計を購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことが非常に重要です。偽物を取り扱う悪質な業者も存在するため、安心して取引できる環境を選びましょう。また、商品の外装だけでなく、ムーブメントの状態も確認し、適正な価格かどうか相場を把握しておくことも大切です。

Chrono24では、新品・中古問わず、豊富なラインナップを取り揃えています。また、安心して購入できる「買い手保護制度」を提供しており、返品や返金保証があるため安心です。

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