2022年12月13日
 5 分

ロレックス以上の“何か”を持つ実用時計ブランド3選 by RY

RY
Omega-Forget-Rolex!-2-1

ロレックス以上の何かを持つ時計

ロレックスが欲しいけど、なかなか正規店では買えない。かといって定価よりも高い金額で並行品や中古品を買うのも嫌だし、他に良い時計ブランドはないものか…」

高級時計に興味を持ち始め、ロレックスを欲しいと思った方であれば、おそらく皆さんこの壁にぶち当たることでしょう。

そこで今回は、ロレックスに匹敵する高い実用性を誇りながら、ロレックス以上の“何か”を持った実用時計の最高峰ブランド3つをご紹介したいと思います。 

ロレックスに勝るとも劣らぬ3ブランド

オメガ

Omega Seamaster 300M Diver
Omega Seamaster 300M Diver

まずやはり最初に名前を挙げたいのがオメガです。

スイス時計ブランドの売上高ランキングや日本での認知度調査などでも常にロレックスと1位、2位を争うブランドで、個人的には互いに切磋琢磨し時計界を牽引する良いライバル関係にあると感じています。

そんなオメガの特筆すべき点はやはり耐磁性の高さでしょう。オメガのいくつかのモデルに搭載されているマスターコーアクシャルムーブメントは、耐磁性が極めて高く、15000ガウスを誇ります。ロレックスの耐磁時計であるミルガウス1000ガウスの耐磁性ですから、如何にこのムーブメントが凄いかがおわかりいただけるかと思います(個人的には来年あたり、ロレックスがオメガ並みの耐磁性を持たせたミルガウスの新作を出してくるのでは?と予想しています(笑))。

 私もオメガのシーマスターダイバー300Mを愛用していますが、やはりPC作業や日常生活の中での安心感は抜群です。

Omega Speedmaster Professional Moonwatch
Omega Speedmaster Professional Moonwatch

また、オメガの代表的な看板モデルであるスピードマスターは、1965年からNASAの公式装備品に認定され、有人飛行の全計画と宇宙船外活動で使用されています(1969年アポロ11号で人類が初めて月面に降り立った時にも帯同されており、「ムーンウォッチ」とも呼ばれています)。

数々の逸話を残すロレックスでも、この壮大な宇宙への冒険という物語は聞いたことがなく、この点もオメガを積極的に選ぶ理由になり得ると思います。

グランドセイコー

Grand Seiko 44GS
Grand Seiko 44GS

続いてピックアップしたいのが、グランドセイコーです。

グランドセイコーは1960年に誕生したセイコーの高級ラインアップで、2017年からは完全に独立したブランドとなっています。1960年当時、高級時計市場を独占していたのはスイスをはじめとする諸外国の時計ブランドであり、これら世界と戦える国産最高品質の時計作りを目指して誕生したのがグランドセイコーだったのです。

そんなグランドセイコーの特筆すべき点は“煌めき”だと思います。グランドセイコーの時計の外装や針、インデックスなどは「ザラツ研磨」と呼ばれる非常に難易度の高い技法を用いて磨かれています。そのため、室内のわずかな明かりの下でも凛とした光を宿し、まさに煌めくという表現がぴったり当てはまる時計に仕上がっているのです。

これは、ロレックスの外装や針、インデックスの仕上げと比べても同等以上のものがあると個人的には感じています(私は2016年製のロレックス サブマリーナと、1968年製のグランドセイコー44GSを持っていますが、正直44GSの方が見ていてうっとりしてしまいます(笑))。

また、“THE NATURE OF TIME”というコンセプトのもと、日本の自然美や時のうつろいを表現した文字盤や、機械式とクォーツ式のハイブリッドムーブメントである「スプリングドライブ」など、他の時計ブランドには作ることができない唯一無二の技術と表現方法は世界の時計愛好家からも高く評価されています。

グランドセイコーは本格的に世界進出を始めたばかり、今後ますます評価を高めていくこと間違いなしのブランドです。

IWC

IWC Portugieser Chronograph
IWC Portugieser Chronograph

最後に取り上げたいのがIWCです。

フルネームは、「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」。1868年、スイス国内のドイツ語圏にあるシャフハウゼンにアメリカ人エンジニア/時計師によって創業されたブランドです。つまり、スイスの伝統的な職人技術にアメリカ的な最先端技術の融合が図られたのです。そのためか、IWCは超複雑機構を搭載した技術力を擁しながら、エントリー的なモデルには汎用ムーブメント(IWCの超チューニング済)を搭載し比較的安価にするなど、合理的な戦略を立てています。

そんなIWCの特筆すべき点は「永久修理」でしょう。この価格帯にしては珍しく、IWCは永久修理・メンテナンスを謳っているので、IWCの時計がどんなに古くなっても修理対応してくれるという安心感があります。ロレックスのモデルの場合、生産終了後のパーツ保有期間は25年と言われていますから、それ以降になると修理対応してもらえない可能性があるわけです。せっかく高級時計を買うのであれば、長く使いたいし、いつかは子供や孫、次世代に引き継ぎたいと考えている方も多いと思います。しかし実際には、ほとんどの時計ブランドはパーツ保有期間を設けており、いつまでも修理対応してくれるとは限りません。永久修理を謳っているのは、パテックフィリップなど、超高級時計ブランドの一部となっています。

その点、50万円台くらいから購入できる時計ブランドで永久修理があるというのは安心ですよね(ただいくらかかるかは別問題ですが…(笑))。

いかがだったでしょうか。オメガ、グランドセイコー、IWCの3ブランドはいずれも実用時計の最高峰に位置している時計ブランドだと思いますし、ロレックス以上の何かを有していると思うので、ぜひ検討してみてください。

今回の記事が皆さんの時計選びの参考になれば幸いです。それでは、また!


記者紹介

RY

1990年生まれ。初めて購入した機械式時計をきっかけに腕時計の魅力に取り憑かれる。2019年にブログ『腕時計のある人生』を、2020年にYouTube『腕時計のある人生Channel』を開設するなど、多方面で活動中。

記者紹介

最新記事

Cartier-Panthere-2-1
2023年02月17日
時計アドバイザー
 8 分

手巻き式のレディース時計:エレガントからスポーティーまで

Barbara Korp
5-tips-for-buying-your-first-luxury-watch-2-1
2023年02月02日
時計アドバイザー
 7 分

初めての高級時計選びに役立つ5つのポイント

Chrono24