ロレックスの兄弟ブランドとして知られる「チューダー(TUDOR)」は、近年急速に評価を高めているスイスの高級時計ブランドです。確かな品質と手の届きやすい価格帯で、エントリー層から通のコレクターまで幅広い支持を集めています。
本記事では、チューダーのブランドの魅力から代表モデルの特徴、資産価値や選ばれる理由まで、時計選びに役立つ情報を網羅的にご紹介します。
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【この記事の監修:Chrono24(クロノ トゥエンティフォー)】
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目次
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チューダーとはどんなブランドか?
チューダーの始まりとロレックスとの関係
チューダーの誕生は1926年。ロレックスの創業者ハンス・ウイルスドルフが「より多くの人々に信頼性の高い時計を届けたい」という想いから設立したブランドです。当初はロレックスと同じケースを採用しながら、ムーブメントはETAなどの汎用機を使用することでコストを抑え、「ロレックス品質をより手軽に」というポジションを築いてきました。
2010年代以降は独自のデザインや自社ムーブメントの開発に注力し、名実ともに「独立した高級ブランド」としての地位を確立。とくにミリタリーテイストを取り入れた「ブラックベイ」シリーズや、本格ダイバーズウォッチ「ペラゴス」などが高く評価されています。
チューダーという名前の由来
「TUDOR」はイングランドの名門王朝「チューダー朝」に由来します。初期のロゴにはチューダー家の象徴であるバラが使われ、後に堅牢さを象徴する盾マークに変更されました。これらのエンブレムは現在もモデルごとに使い分けられています。
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チューダーの魅力とその特徴
信頼性とコストパフォーマンス
チューダーは、ETA製や自社製キャリバーを搭載しながらも、ロレックスよりもリーズナブルな価格で購入できる点が大きな魅力です。防水性、耐磁性、耐衝撃性といった実用性の高い性能を持ち合わせ、日常使いに適したモデルが多く揃います。
自社製ムーブメントの進化
2015年以降、チューダーは自社製キャリバー(MTシリーズ)を本格展開。70時間のパワーリザーブ、COSCやMETAS認定を受けた高精度なムーブメントで、高級時計ブランドとしての技術力を証明しています。
多彩な素材とデザイン
チューダーでは、ステンレススチールやチタンだけでなく、ブロンズ、シルバー925、18Kゴールドなどを用いたモデルも展開。ヴィンテージ感を取り入れたレトロモダンなデザインも特徴で、ファッション性と実用性を兼ね備えたモデルが豊富です。
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チューダーの人気モデルと特徴・価格推移まとめ
ブラックベイ(Ref. 79830RB)
ブラックベイ(Ref. 79830RB)は、ヴィンテージのダイバーズウォッチにインスパイアされたチューダーの象徴モデル。特徴的なスノーフレーク針、ドーム型風防、大型リューズを備えたデザインが魅力。初期モデルにはETAムーブメントが搭載され、コレクターからの評価も高い。
ブラックベイ(Ref. 79830RB)の中古価格は、2022年以降ほぼ一貫して50万円前後で安定しています。急激な高騰や下落は見られず、堅調な人気と相場の信頼性が伺えます。コレクターからの評価も高く、安定資産としても魅力的なモデルです。
ブラックベイ クロノ(Ref. 79350)
ブラックベイ クロノ(Ref. 79350)は、クロノグラフ機構を搭載したスポーティーなモデル。タキメーターベゼルとシンプルな2カウンター構成が特徴。視認性の高い文字盤と、実用性のある70時間パワーリザーブの自社製ムーブメントを備えています。
直近2025年春先にかけて一時的に相場が急落し、約55万円台前半まで下がりました。その後は回復基調に転じ、現在はやや持ち直しています。全体としては安定性に欠ける時期も見られましたが、人気モデルゆえの再評価が進んでいると考えられます。
サブマリーナ(Ref. 79090)
ロレックスのDNAを色濃く受け継ぐ旧モデル。通称「ミニサブ」と呼ばれる小径サイズで、ロレックス製ケースが使われた希少な1本。ヴィンテージファンやコレクターから特に注目されています。
2023年〜2024年前半にかけてはやや上昇傾向でしたが、2024年後半からは下落が続いています。直近では100万円を切る価格になり、以前よりも手に入れやすい水準となっています。今が狙い目といえるタイミングかもしれません。
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プリンス オイスターデイト(Ref. 72033)
プリンス オイスターデイト(Ref. 72033)は、ロレックス・デイトジャストにインスパイアされたデザインで、バーインデックスやフルーテッドベゼル、3針+デイト表示など、上品で洗練されたディテールが特徴です。ケースサイズは36mmと日本人の腕にもなじみやすく、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンに対応します。ムーブメントにはETA社製の自動巻きが搭載され、メンテナンス性にも優れています。ロレックス譲りの堅牢なオイスターケースと実用性、そしてヴィンテージ感が融合した1本として、長年にわたり支持されてきたモデルです。
全体を通じて高水準を保っていますが、現在は約30万円前後にまで上昇。かつての価値に戻りつつあるといえます。
ペラゴス(Ref. 25600TN)
ペラゴス(Ref. 25600TN)は、チューダーが誇る本格ダイバーズウォッチで、機能性とプロフェッショナル仕様を両立したツールウォッチです。ケース素材には軽量かつ高耐久なチタンを採用し、500mの防水性能とヘリウムエスケープバルブを備えるなど、飽和潜水にも対応します。ムーブメントには自社製キャリバーMT5612を搭載し、約70時間のパワーリザーブとCOSC認定の高精度を実現。視認性に優れたスノーフレーク針や、自動調整機能付きのチタン製フォールディングクラスプも特徴です。
ここ数年は高値圏での推移が続いていましたが、2025年に入り下落傾向へ。現在は55万円を切る価格帯となり、以前に比べて割安感が出ています。今が買い時と判断するユーザーも増えそうです。
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ヘリテージ レンジャー(Ref. 79910)
ヘリテージ レンジャー(Ref. 79910)は、チューダーが1960年代に展開していた「オイスター プリンス レンジャー」にインスパイアされたフィールドウォッチです。ミリタリー調の無骨でクラシカルなデザインが特徴で、ブラックのマットダイヤルにアラビア数字のインデックス(3・6・9・12)とバーインデックスを組み合わせた視認性の高いレイアウトを採用。シンプルで堅牢なステンレススチールケースとナチュラルなレザーストラップやファブリックストラップの組み合わせで、アウトドアやカジュアルな日常使いに適しています。
ヘリテージ レンジャーは、堅実な価格推移を見せながらも、クラシックなデザインと実用性の高さで根強い人気を誇ります。現在は比較的落ち着いた相場となっており、今後の再評価や市場流通の減少による価値上昇も期待できる一本です。
1926(Ref. M91550)
1926(Ref. M91550)は、チューダーのクラシックラインを象徴するエレガントな3針モデルです。ギョーシェ装飾やローマンインデックスが上品な印象を与え、28〜41mmの豊富なサイズ展開で男女問わず着用可能。ムーブメントにはETA社製自動巻きを採用し、信頼性と扱いやすさを兼ね備えています。日常使いに適した100m防水を備え、初めての機械式時計としても人気の高いエントリーモデルです。
2022年〜2025年の3年間を通して大きな変動はなく、22〜25万円前後で安定推移。価格のブレが小さいことから、中古市場でも堅実な需要があると見られます。安心して長く使える実用モデルを探している方に適した選択肢です。
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もし売却を検討するなら?タイミングと注意点
チューダーを資産として所有する場合、売却のタイミングも重要なポイントです。市場が活況を呈しているタイミングや、特定モデルの注目度が高まっている時期に売却することで、より高いリターンを期待できます。一方で、モデルの状態や付属品の有無によって価格が大きく変動するため、メンテナンスや保管環境にも注意が必要です。また、売却先によっても査定額に差が出ることがあるため、複数の買取業者やオークションサイトで相場を比較することが推奨されます。
高値で売却しやすいタイミングは、主に以下の3つです:
- 為替が円安傾向にあるとき(海外バイヤーの購買力が上がる)
- 該当モデルの後継機が発表・発売された直後
- 資産としての注目度が高まっている市場環境(株式や仮想通貨が不安定な時期など)
これらの時期は、買取価格が一時的に高騰することがあるため、売却を検討している方にとっては見逃せないタイミングです。
チューダーの売却先としては、国内外どちらも選択肢となりますが、人気モデルや希少モデルの場合は、海外マーケットのほうが高額で取引される傾向があります。特に、円安時には日本国内で販売したとしても、海外の需要を背景に高値がつくケースが見られます。
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まとめ
中古市場で時計を購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことが非常に重要です。偽物を取り扱う悪質な業者も存在するため、安心して取引できる環境を選びましょう。また、商品の外装だけでなく、ムーブメントの状態も確認し、適正な価格かどうか相場を把握しておくことも大切です。
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