2023年03月31日
 7 分

Watches and Wonders 2023:チューダーの新作ラインナップ

Jorg Weppelink
Watches-and-Wonders-Tudor-2-1

Watches and Wonders 2023:チューダーの新作ラインナップ (写真:チューダー)

過去10年以上にわたって、ロレックスの新作に関するヒステリックなまでの熱狂は当然のこととなっているが、チューダーの新作リリースもまた、近年では注目を集めるようになってきている。チューダーはこれまで洗練された素晴らしい新作のリリースで、人々の期待に応えてきた。今年同ブランドはさらに進歩を見せ、コレクションの拡大、特に人気のブラックベイシリーズの拡大について終わりはないということを示した。というわけで、早速チューダーの新作モデルを紹介したい。

チューダー ブラックベイ 54

まずは、2023年チューダーの大注目の新作から紹介したい。新しいブラックベイ 54はブラックベイラインナップへ追加される最新モデルであり、ファンから絶大な人気を得ることだろう。少し小さくなった37mm径で、スタンダードな41mmバージョンと非常に人気の高いブラックベイ 58に代わるものとして考案された。しかしこの新生ブラックベイ 54は、単なるBB 58のコンパクトバージョンというだけではない。ケース、文字盤、ベゼルを完璧なプロポーションにするべく、再デザインされている。そのほかにも、微細ではあるが重要なデザイン上のアップデートもあり、素晴らしい外観となっている。

Tudor Black Bay 54 (Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ 54(写真:チューダー)

37mmのステンレススチール製ケースは、ブラックのアルミ製ベゼルインサートが装着されたステンレススチール製のベゼルを持つ。ブラックベイ 58の支持者なら、すぐにチューダーが12時位置に夜光ドット付きの赤いトライアングルをつけなかったことに気づくだろう。代わりに、ベゼルにシルバーでプリントされ、周りに馴染んでいる。また、ブラックベイ 54の兄貴分モデルに見られるような、ベゼルインサート上のゴールドの目盛りも見られない。その結果、落ち着いた雰囲気の素晴らしいベゼルとなっている。チューダーはまたリューズをロレックス風のリューズにアップデートしたが、これは1950年の同ブランドのダイバーズウォッチの歴史をほのめかすもう1つのデザイン要素である。

Tudor Black Bay 54 Strap Variations (Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ 54 ストラップバリエーション(写真:チューダー)

時計の内部には、自社製キャリバーMT5400が搭載されている。このムーブメントはCOSC認定を受けており、素晴らしい精度と70時間のパワーリザーブを誇る。新しいブラックベイ 54はステンレススチール製ブレスレットまたはブラックのラバーストラップから選択することができ、どちらもチューダーの優れたT‑Fitクラスプを使用している。価格はブレスレット付きで49万600円、ラバーストラップ付きで46万3100円となっている。この価格帯でこれよりいい時計を手に入れることは不可能だ。筆者は、ヴィンテージの雰囲気を持つこの新しいブラックベイ 54は大ヒットすると確信している。

チューダー ブラックベイ マスター クロノメーター

2つ目の新作は、レッドベゼル、ジュビリーブレスレット、マスタークロノメータームーブメントを備えるチューダー ブラックベイ 41で、筆者の目にすぐに飛び込んで来た注目のモデルだ。レッドベゼルは、常に多くのファンがいたにもかかわらず、何年もの間ラインナップから遠ざかっていたが、今回のモデルで復活を果たした。しかし、チューダーはこのレッドベゼルをただ蘇らせただけでなく、METASの認定を受けたMT5602-Uを搭載した新しいブラックベイに装備したのである。非常に厳格な検査を用いるマスタークロノメーター認定は、日差±0〜5秒という正確さを保証するもの。加えて、時計はスイス製であり、一定のパワーリザーブ、最大15000ガウスの磁場にも耐えうる対磁性、そしてISO規格22810:2010に見合った防水性を持たなくてはならない。新しいブラックベイは、精度に長けているというだけではないのだ。

Tudor Black Bay Master Chronometer (Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ マスター クロノメーター(写真:チューダー)

レッドベゼルの復活と共に、チューダーはまた、3つのバンドオプションの1つとして初めてジュビリーブレスレットを発表した。通常のフェイクリベット オイスターブレスレットやブラックのラバーストラップと比べるとかなり異なる感じを与える。筆者は多くのファンがブラックベイにジュビリーブレスレットを選ぶと思う。しかし、まだこれで終わりではない。このレッドベゼル付きブラックベイのために、ケースは再設計されているのだ。アップデートされたケースは、よりグリップが効くようにと、若干傾斜をきつくして多めの溝を施したベゼルを持っている。そのため、これはラインナップへの単なる追加モデルというわけではなく、スタンダードなブラックベイの改良版なのだ。新しいマスター クロノメーター ブラックベイはジュビリーブレスモデルが57万2000円、オイスターブレスモデルが55万8800円、ラバーストラップモデルが53万1300円で販売される。

Tudor Black Bay Master Chronometer(Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ マスター クロノメーター(写真:チューダー)

チューダー ブラックベイ GMT

一部のファンは新しいブラックベイ プロにホワイトの “ポーラー” ダイヤルのバージョンを待ち望んでいたかもしれないが、チューダーはブラックベイ GMTがホワイトオパーリンダイヤルを持つと発表した。ダイヤルにはブラックの分目盛りが備わり、白いダイヤルカラーと最適なコントラストが実現され、視認性に優れている。新しいルックスは間違いなく受け入れられるだろう。また、典型的なロレックスのカラーから一歩離れたことで、この時計の印象は良くなる一方だ。41mm径のステンレススチール製ケース内部には、コレクション内の他のブラックベイ GMTマスターモデルにも使用されている、信頼のおけるCOSC認定済みキャリバーMT5652がある。この時計の価格はステンレススチール製ブレスレットモデルが55万1100円、ブラック&レッドのNATOストラップモデルが51万400円となっている。

Tudor Black Bay GMT (Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ GMT(写真:チューダー)

チューダー ブラックベイ ロイヤルコレクション

チューダーからの今年のもう1つの大きな発表は、ステンレススチール製の固定ベゼルを持つ新しいブラックベイコレクションだ。このブラックベイは31、36、39、41mmのサイズ展開で、変更が加えられたジュビリー風ブレスレットとT-Fitクラスプが備わっている。チューダーはまた自社製COSC認定済みムーブメントに切り替えた。36、39、41mmバージョンのムーブメントはすべて70時間のパワーリザーブ、そして31mmバージョンのムーブメントは50時間のパワーリザーブを備えている。また、それぞれのサイズで文字盤のカラーが選べ、サイズと色を自分好みの組み合わせにすることができる。新しいブラックベイモデルの価格は31mmモデルが47万7400円から、36mmモデルが49万600円から、39mmモデルが50万3800円から、41mmモデルが51万8100円からとなっている。

Tudor Black Bay with champaign Dial (Image: Tudor)
チューダー ブラックベイ シャンパンダイヤル(写真:チューダー)

ロイヤルコレクションには、チューダーは2つの見事な新しい文字盤カラーを発表。最初のものがステンレススチールモデルのサーモンピンクのダイヤルで、2つ目がステンレスとゴールドのコンビバージョンのチョコレートブラウンのダイヤルだ。どちらも28、34、38、41mmのモデルで展開され、ローマ数字のアプライドインデックスの12時までのフルセットが付いている。新作のルックスは素晴らしく、ロイヤルコレクションに豪華さをプラスしている。きらびやかなものが好きなら、ダイヤモンドのアワーマーカー付きのものがおすすめだ。

Tudor Royal with salmon Dial (Image: Tudor)
チューダー ロイヤル サーモンダイヤル (写真:チューダー)

ステンレススチールのサーモンピンクダイヤルバージョンは価格はそれぞれ、28mmが29万5900円、34mmが30万2500円、38mmが30万9100円、41mmが31万5700円。ステンレコンビモデルのチョコレートブラウンダイヤルバージョンの価格は若干高額で、それぞれ28mmが44万4400円、34mmが45万1000円、38mmが46万4200円、41mmが47万800円。新色の追加で、チューダーはロイヤルコレクションをより一層魅力あるものとすることに成功したと言える。

人々の期待に応え、洗練された目新しいものを多数発表したチューダーは、これからの数カ月間、話題になるはずだ。再び、素晴らしいモデルをいくつも生み出したチューダーに脱帽である。


記者紹介

Jorg Weppelink

こんにちは、ヨルグです。2016年からChrono24で記者として執筆しています。しかし、Chrono24との関係はそれ以前からあって、時計好きになったのは2003年頃からです。私の友人 …

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